ホラーパンクの元祖

私的音楽シリーズその1。



骸骨マークに黒いアイシャドー、なぜか髪の毛の真ん中を垂らしたヘアースタイル(この髪型はデヴィロックという)でおなじみ、70年代から活動を続けるパンク界の伝説的バンド元祖ホラーパンク。私との出会いは下北沢の古着屋のバンドTブース。その中にブラックに白のプリントの骸骨のシンボルが描かれた異彩のTを見つけた。それがミスフィッツとの出会い。そのため私には、グレンダンジグがいるミスフィッツ、いないミスフィッツどちらが崇高で、真のバンドなのかは関係ない。

ミスフィッツ

そんな私がバンドにのめり込むようになった曲がある。それは、「Saturday night(土曜の夜)」です。ゆったりとした6/8拍子に乗るメロディアスな歌が魅力的で、実に心地いいメロディなのです。
バンドの歴史に刻まれるべき美しきロック・バラード「Saturday Night」のように、激しさのなかにもどこか憂いや切なさを帯びたエモーショナルな歌声とメロディは、中期MISFITSの最大の魅力といえる。
20年前2000年Saturday Night Live YouTube(違法アップロードだが)が滅茶苦茶に格好いい。マイケルの「oh~oh~oooh~」時の気の抜けた声にはしびれます。ぜひ聞いてみてください。
(https://youtu.be/mTEFXZFqYFo)



本作を引きさげてのジャパン・ツアーに来た当時のインタビューもYouTubeにもあがっていて当時の勢いのすごさがわかる。
(https://youtu.be/doWp2joHWlc)

収録アルバムの話もする。「famous monster」のタイトルはホラー雑誌『Famous Monsters Of Filmland』が由来で、レトロイラスト風のイラスト、バンドロゴも同雑誌のフォントを借用している。このダサカッコ良いジャケットアートワークも印象的、クールでかっこいい。
ヴォーカルのマイケル・グレイヴスを始め、ドイル・ウルフギャング・フランケンシュタイン(Gt)、ジェリー・オンリー(B)、Dr.チャド(Dr/Key)とプロデューサーとしてダニエル・レイという、前作(Static age、収録曲Last Caressも名曲なのでお聞きください)に引き続きの布陣でリリース。創設メンバーのグレン・ダンジグ不在ながらも高い人気を誇る作品で、私も一番好きなアルバムです。ミスフィッツというサイコでホラーなバンドイメージはそのままに、よりメタリックかつキャッチーで聴きやすい。ライトパンクファンとしては耳に入れやすい。
この中期は生粋のパンクファンからは否定的な意見もあがる、今改めて聴けば、とてもいい曲を多数生み出していることはわかってもらえるだろう。パンクファン以外でも楽しめる。残念ながら本作リリース後のツアー後半にベースのジェリーを残して皆脱退してしまうことになります。そして中期MISFITSは終了してしまう。

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