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未来のリーダーたちが卒業する

 予測不能なことが本当にやってきた。COVID-19、民間英語テストや共通テスト突如の中止。
あの 2018 年 4 月21 日の講演を聞いた高校生が卒業する。校長として、最後に迎えた新入生への渾身のメッセージをあの講演会に託した。
「生徒たちがこれから生きていく 21 世紀の社会はグローバルで予測不可能な先行きが不透明だ。そんな彼らに役立つキャリア教育とは?」と考えてきた。また、高校生が入学当初に「自分は将来どのように生きたいのか」を考える機会を持つことは、これから始まる高校生活での目標を見つけ、主体的に学んでいくためのモティベーションを得るためにはとても大切である。このことは、長年の教育活動で実感してきたが、激変した 21 世紀社会にフィットするキャリア教育とは?課題の規模が世界規模になり、不透明な時代に通用する力を育むグローバルな視点でのキャリア教育とは?と模索していた。
そんなとき漸く、次世代型キャリア教育のある教材に出合い大いに共感した。
生徒たちは、正解のない問いに答えながら自分の可能性に気づき、自然と自らの将来の生き方を見つめ未来を切り拓いて行く構成になっていた。
教材の開発者である 30 代の社長をあの 2018 年 4 月 21 日の講演会に招聘し、1 年生の全生徒対象に、あの講演を本校のキャリア教育のスタートとした。講演者が驚くほどの集中力を新入生たちは発揮し、アンケートで次のように記載した。

・『この 3 年間で、「自分で考えたこと」を実行する経験を積み重ねようと思った』
・『自分がやってみて出来た経験が多い人は実現させようとする力が大きく、それが少ない人はマイナスな発言や考えをする人が多いと聞き、なるほどと思った。だから、この 3 年間で多くのことに挑戦し、失敗し、成功体験を増やそうと思った』
・『挑戦して、失敗もして、未来で活躍できる準備   を今のうちにしようと思った』
・『この世界には問題が山積みで「自分にはできない」と思い込んでいましたが、 周りの小さな問題から解決していき、いつか人類や世界のために働こうと心に決めました』
・『壁を乗り越えられる人が社会から求められる人だと思った。そのための経験を積みたい。』
・『新しい環境に挑戦する地盤を今築きたいと思った』

 あの講演に参加した新入生たちが卒業していく。それぞれが、3 年間の高校生活で、新しい環境に挑戦する地盤を築いて、未来のグローバルリーダーをめざし次のステージへと翔びたつことを応援したい。

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