240127沢木耕太郎の講演会

母の提案で、保土ヶ谷区民図書館で開催された沢木耕太郎の読書推進講演会やらに行った。抽選だったが、家族4人とも当選した。

沢木耕太郎といえば、「旅の達人」というイメージが強い。「深夜特急」を読ませていただいたが、彼の旅は、人の心をとても感じるものだった。去年、私は京都やら名古屋に一人旅をしたが、深夜特急を読んでいたことで、よりあの旅を楽しめたような気がしている。

沢木さんは講演会で旅について話してくださった。彼がいうに、「旅というのは気まぐれであるからこそ楽しい」というようなことだった。前から決めて、ここではこれを食べてあれをして、なんていうことが嫌いと言っていた。
この話の時には、ユーチューバーのスーツを引き合いに出し、「彼とは対極的な考えにいる」と自らのことを語っていた。一方で、スーツのナレーション力を褒めていたし、旅の仕方についても否定するというのではなくそういう人もいるという言い方で話していた。とても快い人だなと思った。

今日の講演会で、沢木さんが言ったことで1番印象的だったのは、旅をするときには「同じ場所に何回も行け」という勧めだった。
昨年の旅の際に、特に京都で感じたことは、「急いではいけない。今目の前にあることを楽しめばいい。予定は変わってもむしろいい」ということだったが、「同じ場所にいく」というのはあまり発想にはなかった。京都では毎日違う場所へ行き、違うものを見、違うものを食べた。これはいいことを聞いた。試してみようと思う。

沢木さんのことが好きになった。彼の本をもっと読みたい。「天路の旅人」、よみたい。

講演会の終わりに司会の人が出しゃばって、「天路の旅人」について内容を考察するようなことを言っていたが、「これはいらないな」と思った。
とても不快だったので、講演会の後に母に言ったら、母もそれは感じていたようで、「アンケートに蛇足だったって書いてやった」と言っていた。安心した。俺は書くのは我慢した。

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