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上田浩明

西武ライオンズひと筋18年、その大半を守備職人として過ごしたのが上田浩明だ。

投打 右投両打
身長/体重 184cm/77kg
生年月日 1969年4月30日
経歴 北陽高
ドラフト 1987年ドラフト2位

日本野球機構

北陽高校出身で、1987年ドラフト2位で西武に入団した上田。1軍でよく使われるようになったのは1994年からで、その年は54試合に出場して打席には28回しか立っていないから、この時点で既に「守備の人」だったことがわかる。

ちなみに1994年は、森監督のラストイヤー。内野の布陣は清原・辻、石毛、田辺、さらには鈴木健、パグリアルーロに奈良原とメンバーが揃っていた。フル出場が難しいベテランの存在やパグリアルーロや奈良原の負傷離脱があっても、この中でレギュラーを獲るのは確かに難しかっただろう。

でも、内野ならどこでも守れる守備力が、上田に長い現役生活をもたらした。とくにセカンドの守備では、現役晩年までほとんどエラーをしていない。試合終盤に上田が出てくれば、それは「この試合は西武が勝ちます」という合図だった。

もっとも、私が上田についてもっとも驚いたのは、引退後のこと。きっとこういう人が長くコーチを勤めるのだろうと思ったら、1年で退団、その後ゴールドジム・ベースボールクラブのコーチになったことだった。

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