SuperSix EVOで乗り越える
まえばし赤城山ヒルクライム。これが俺の挑戦だ。
Cannondale(キャノンデール)のSuperSix EVOにまたがり、スタートラインに並ぶ。周りを見渡すと、自信満々の顔ばかり。
俺は違う。俺は壁から逃げてきた男だ。
ゴングが鳴る。レースが始まった。俺は必死にペダルを回す。最初の坂に差し掛かる。息が切れる。心臓がバクバクする。足が痛む。もうダメだと思う。 そう思った瞬間、過去の記憶がよみがえる。
小学校の頃、運動会でリレーに出たことがある。俺はアンカーだった。最後