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RTとGS Adventureの比較インプレッション

BMW R1200RTとR1200GS Adventure(それぞれ2015年式、2014年式)を2年間にわたり2台持ちして感じた相違点について、素人目線での比較インプレッションを備忘録を兼ねて記した。ともに水冷式R1200の同じエンジンを積んだ長距離ツーリングに向いた旅バイクではあるが、味付けは異なっており、2台を同時に所有して交互に乗ると違いを感じる。

以下は両者を比較しての二分論であり、微差を敢えて比較の上、デフォルメした主観的なインプレッションである点に留意願いたい。RTとGS Adventureのどちらが自分に向いているか迷う人にとって判断の参考になれば幸甚。

エンジンフィーリング

・回転軸の重さ:(GSA)軽い、(RT)重い
・エンジン音・排気音:(GSA)猛々しい、(RT)穏やか
・アクセルを捻った時のエンジン回転数反応:(GSA)鋭い、(RT)緩やか

航続距離

・タンク容量:(GSA)30リットル、(RT)25リットル
・平均燃費:GSA、RTともに、21km/リットル

乗車姿勢

・前傾:GSA、RTともにアップライト(RTはGSAよりは若干前傾気味)
・目線:(GSA)高い:(RT)低い
・足つき性:(GSA)わるい、(RT)よい
・膝の屈曲角度:(GSA)緩い、(RT)鋭い

荷物積載性

GSA、RTともにサイドパニア及びトップケースで十分な積載性あり

メンテナンス性

GSA、RTともによい(細かい点に一長一短あり(下記参照))

(GSA)エンジンガードがあるため、シリンダーヘッドを外す作業(プラグ交換、バルブクリアランス調整、カムタイミング調整)を行う際にエンジンガードを着脱する必要。また、アンダーガードがあるため、エンジンオイル交換時にドレンプラグを外す際にアンダーガードを着脱する必要。

(RT)GSAのようなエンジンガードやアンダーガードはないが、エアクリーナー交換時にサイドカウルを着脱する作業の手間暇はGSAよりもかかる。

その他相違点

・ホイールベース:(GSA)長い、(RT)短い
・スクリーン:(GSA)手動式(走行中の調節不可)、(RT)電動式(走行中の調節可)
・パニアケースの集中ロック機能:(GSA)なし、(RT)あり
・オーディオ機能:(GSA)なし、(RT)あり(FM/AMラジオ、AUX(Bluetoothレシーバーも装着可能))

乗り味

エンジンフィーリング、乗車姿勢、ホイールベース等の違いによる乗り味の違いを一言で言うと、GS Adventureは猛々しいエンジンを載せたバイクをライダーの身体全体をワイドかつダイナミックに体重移動させて操る醍醐味がある。一方、RTは上質感のある重厚かつジェントルなエンジンを載せたバイクをコンパクトなポジションでひらひらと操る醍醐味がある。同じ水冷R1200エンジンながら乗り味が異なり飽きない。


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