貴女だけには愛されないのよ。絶対に
アニメが好きだし、キャラクターにだって恋をする。三次元にももちろん。彼らと釣り合うための想像上のキャラクターが存在していて、実際の私はではなくて、そのキャラクターが代わりに恋愛を遂行してくれている。
そのキャラクターの大抵はなんでもできる子。
勉強も運動もできて、二人の絆を強めるためのトラップもご自慢の臨機応変さで対応しちゃうようなそんな子。
残念ながら私自身はそんなチート級の能力なんか持っておらず、職場でもそれなりに嫌われているらしいただの人間でしかないんですが。むしろ、これまで生きてきてまともな人間関係を築き上げられなかったコミュニティ障害をかかえているような子ですから。
これまでに彼氏というものはかつていましたが、結局、彼は彼女がいる自分が好きだったわけで、私なんか好きじゃなかった。根暗な私はそこで、私なんか愛されなくて当然だよねと考えててしまったので、もうこれまでです。常に自分の中身や容姿に自信がない。自分は無視されて当然なんだ、自分は異性に見向きもされなくて当然なんだ、と。
理想の私は今日も貴方に恋をして、そして彼を含めたみんなから愛されて。一方の私は、と考えるとすっごく無様で笑える。
君は愛されていいね。
「でも、貴女からは愛されないのよ。貴女が創造してくれたのに」
そんな地獄を今日も夢見る。
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