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Z/Xストーリー、アクティベート! 第15回 「上柚木綾瀬編4 決戦の復讐者」

皆さん、こんにちは。GRRRです。
今回も綾瀬達の本編での活躍をお話ししていこうと思います。
繰り返しになりますが、各キャラのストーリーの大まかな流れは、公式HPのおもな登場人物の軌跡を見ればわかりますので、そちらもご参照ください。

それでは、始まり!


1.決戦の序章

多くのゼクス使い達やゼクスと共闘して、覇神ギルガメッシュを討伐した綾瀬達。
戦闘後、神域から帰還した綾瀬は、ガムビエルとの決着をつけるべくズィーガーと共に近畿へ出発します。
サタンを追う飛鳥と八千代も近畿に向かっていたのですが、ズィーガーに乗って飛べる分、綾瀬達の方が早かったようです。

綾瀬とズィーガーの絆リソースリンクの画像はちょうど近畿に向かう途中の場面だと思われます。
宿敵との決戦の前の、ひと時の休息です。
いつになく穏やかな表情を浮かべ、ズィーガーに可愛らしいわがままを言う綾瀬ですが、これは八千代の成長が嬉しかったからなんだとか。

「もっと羽根を広げて」「雨なんか降ってねェぞ?」
「日傘代わりよ」「ッざけんな!」

そして、白の世界の勢力圏に入った綾瀬達ですが、しばらく探索してもガムビエルの姿はありませんでした
この状況に綾瀬は悩みます。
もしガムビエルが白の世界に戻っていたのなら、自分はそれを追うことができないのではないのか、と。
その理由は、ブラックポイントは大量かつ高濃度のリソースを発生させているので、そこに生身の人間が近づくと、リソース症候群を発症してしまうからです。
リソース症候群は青の世界のゼクス使い、各務原あづみと関係が深いキーワードなのですが、せっかくですからここで公式HPの記載を引用して解説しましょう。

心優しく、非好戦的なあづみがゼクス使いとして
戦うきっかけになったのがリソース症候群です。

第一回でも少し触れましたが、ゼクスのエネルギー源であるリソースは現代世界の人間には有害であり、現代人が無防備な状態で多量のリソースにさらされることで激しい頭痛や吐き気を催し、やがて昏睡状態に至る症状のことをリソース症候群と呼んでいます。
基本的にはリソースの発生源から逃れることで治ります。

一応、リソース症候群の発症には個人差があり、少しカードデバイスを使うだけであっという間にリソース症候群を発症する人もいれば、ある程度、耐性を持っている人もいます。
あづみは前者ですね。

とはいえ、リソースの塊のようなブラックポイントに近づくのは、耐性のあるなしの問題ではないでしょう。
なにせ、緑の世界の巨大な昆虫型のゼクス、プラセクトの因子を体に埋め込まれた改造人間である剣淵相馬ですら、普通にブラックポイントに近づくとリソース症候群を発症するほどです。
彼ですらそうなのですから、他の人ならどうなるかは言うまでもないでしょう。

……イレギュラーすぎる例外を除けば

そのため、生身の人間である綾瀬がなんの策も持たずに白の世界に突入することは不可能。
ならばどうすればいいのか……と、考えていた時のことでした。
白の世界のブラックポイントに一人の天使が人間の少女を抱えて突入する姿を綾瀬は目撃します。
その天使は、少女を守るようにリソースの結界を展開してブラックポイントの中に入っていきました。

綾瀬が目撃した天使は十二使徒ハナエル
ガムビエルのかつての同僚の一人です。
また、彼女に抱えられていた少女、ニーナ
綾瀬は後に直接邂逅するのですが――。

あの方法ならひょっとして、自分達もできるのでは……?
そう考えた綾瀬は、ズィーガーに障壁を展開させて、自分達もブラックポイントへと突入。
決戦の地――白の世界へと赴きます……!


2.VS Apocalypse Angels

ズィーガーと共に白の世界のブラックポイントの中に突入した綾瀬。
ブラックポイントが大量に生み出すリソースはズィーガーが防ぎ、なんとか白の世界に辿り着きます。
ですが、白の世界に到着した直後、綾瀬はリソース症候群で倒れてしまいます

結界などのバリア系統の能力は白の世界のゼクスの得意技なのですが、実はどのゼクスも標準的にリソースを展開して障壁にする能力を持っているようです。

初代アニメ版でも、緑の世界のホウライである龍膽さんが
リソースの盾を展開してパートナー達を守る描写がありました。

ただ、やはりエンジェルなどのそういった能力の専門家と比べると、他のゼクス達ではバリアの出力や安定性に差があるのでしょう。
この場面でのズィーガーもどうやら完全にはリソースを防ぎきれなかったようです。
昏倒した綾瀬に対して、ズィーガーが彼なりに檄を飛ばしていると――。

「「トゥエルブ・パニッシュ!」」

突如、二人の女の子の声が聞こえたかと思うと、煌めくビームがズィーガーに向かってきました。
間一髪でその攻撃をかわしたズィーガーが襲撃者達の方へと視線をやると、そこには二人の天使と巨大なカニ……ギガンティックの姿がありました。

巨大なカニのギガンティックの名はクォーツクラブ
本来は赤の世界のゼクスですが、この時は懇意になった
天使に招かれる形で白の世界に訪れていました。

彼女達はズィーガーが綾瀬を襲っていると判断して攻撃を仕掛けてきたのです。
そのため、ズィーガーが綾瀬のパートナーであることがわかると、天使の片割れ、十二使徒 巨蟹宮ムリエルはあっさりと矛を収めました。
そして、騒がしい二人の天使の登場に綾瀬も目を覚まします。
リソース症候群の影響でふらつきつつも、彼女は天使達にガムビエルのことを尋ねました。

もう片方の天使、十二使徒 双魚宮バキエルは黒の世界のゼクスとゼクス使いを警戒し、彼女達に情報を提供することを躊躇います。
一方、綾瀬達の方をじっと見ていたムリエルは、彼女達が《天使殺し》であることに気づきました。
《天使殺し》だとばれた以上、天使達の敵である自分に十二使徒である彼女が情報を教えるはずがない。
そう判断した綾瀬はズィーガーと共に戦闘態勢を取り、力づくでガムビエルの情報を聞き出そうとします。
しかし、ムリエルはあっさりと情報を教えると言い出します。

ムリエルの上司はネタバレエンジェルと言われるほど
情報の開示に遠慮がない御仁。その影響か
ムリエルも綾瀬に様々な情報を提供しました。
その態度にバキエルも微妙に呆れる一幕も。

綾瀬がガムビエルを狙うというのなら、今は敵の敵は味方。
本命の敵がいるのに、自分達がここで争っても互いに益がない、と判断したのです。
普段はカニ最優先という変わり者であるムリエルですが、ここぞという時は冷静な判断もできます。
ちなみに、この辺りの描写は公式HPのショートストーリーで描かれているのですが、何気にこの場面でムリエルはズィーガーのことをちゃんと『黒豹クン』と呼んでます。
猫呼ばわりして嘲っていたガムビエルとの違いを感じます。

そして、ムリエルは先ほどの宣言通り、次々と現在の白の世界の状況とガムビエルの暴挙について説明します。
ガムビエルがガーディアン達を反転させて、各地で暴れまわらせたこと。
神祖の仮面だけでなく、神の力をも手に入れ、四大天使をも上回る怪物となったこと。
そして、そのガムビエルの出鱈目な力の前に四大天使ミカエルと彼女が率いる十二使徒達は敗走を余儀なくされたこと。
さらに、四大天使ミカエルは撤退の途中でバキエルをかばって、囚われの身になってしまいました。

本来は四大天使ガブリエル直属でありながら、
ミカエルに憧れ尊敬しているバキエル。
一方、本来の上司であるガブリエルに
対しては遠慮なく悪口を言っていたのですが――。

己のミスが原因でミカエルが囚われたことに責任を感じ、打ち震えるバキエル。
同時に彼女はもう一人の四大天使――彼女にとっての本来の直属の上司であり、忌み嫌っていた相手であり……それでも、育ての親であったガブリエルのことも思い出していました。
綾瀬達は知らないことでしたが、ミカエル達と戦うよりも前に、ガムビエルは自身の上司であり、恩人であるガブリエルをも殺害していました
バキエルは表面上はガブリエルの事を嫌っていたのですが、それでも恩人である彼への親愛の情は残っており、その死に、涙を浮かべていました。

当のガブリエルも最期の場面では一人の親として
ガムビエルの行く末を憂い、他の娘達――
ハナエルやバキエルについても言及していました。
人としての情を捨てたガムビエルとの対比が印象的です。

一方、綾瀬達はガムビエルの所在をムリエルに尋ねますが、彼女もそれは知りませんでした。
ですが、ムリエルはそこで綾瀬に協力を要請します。
彼女達』を倒せば、ガムビエルの居場所も聞き出せるのではないか、と。
そう言いながらムリエルが見上げた先にいたのは、新たな――そして、禍々しい姿の天使達
強大な力を持ち、ガムビエルに与する終末天使
そのうちの二人、メタトロンサンダルフォンが十二使徒であるムリエルとバキエルを追って現れたのでした。

神の力を手に入れたガムビエルの影響か、
この時は終末天使達もディンギルレベル持ち――
《叶えし者》となっていました。

自分達や十二使徒達を見下し、ガムビエルを倒すには僕達を倒すしかない、という終末天使達に、綾瀬は迷うことなく戦う決意を固めます。
ズィーガーもまた綾瀬の言葉に即座に応じ、終末天使に『月影葬送牙』で先制攻撃を仕掛けます――が、その一撃は、あっさりと防がれてしまいました。
サンダルフォンはやれやれとため息をつくと、不敵な笑みを浮かべます。

「真面目にやってよね」

参考資料
side.WHITE scene.2

ムリエルとバキエルと共に、終末天使サンダルフォンとメタトロンとの戦いに挑む綾瀬達。
ですが、十二使徒をも上回る実力をもつ終末天使達に彼女達は苦戦を強いられます。
しかし、そこへ新たな天使達が乱入します。
十二使徒 処女宮ハマリエル
十二使徒 天蠍宮バルビエル
彼女達の参入で、戦局は綾瀬達の側に傾きました。
さしもの二人の終末天使も十二使徒四人に加えて、綾瀬達の猛攻をしのぎ切ることはできず、撃退されます。

この時、十二使徒達もガムビエルに反撃するべく、
手分けして事態の対応に当たっていました。
ムリエル、バキエル、ハマリエル、バルビエルの
役割は遊撃と終末天使の撃退です。

このあと、メタトロンとサンダルフォンがどうなったかははっきりしていませんが、おそらくは十二使徒達に捕縛されたと思われます。

一方の綾瀬は、戦いが終わると、早々にその場を離れました。
というのも、集結した十二使徒達があまりにもカオスだったから

魔法少女を名乗るカニエンジェルムリエルにその友人であるバキエル
凄まじくマイペースなハマリエルにハイテンションで露出狂なバルビエル

こちらがその露出狂天使バルビエル。
……ちょっと上の方に似たような顔の女の子が
いたけど、雰囲気が違いすぎるって?
キノセイダヨー

しばらく後、そのあまりにもフリーダムすぎる天使達の姿を思い返し、綾瀬は心底疲れた表情で言いました。

綾瀬「終末天使とは別の意味で恐ろしい
存在だったわ。二度と関わりたくない。」

……実は、そのうちの一人――よりにもよってというか、バルビエルは天使となった綾瀬の直属の部下だったりするのは内緒です。
ちなみに、さっきの四人の十二使徒は、オーラカソのフレーバーテキストを見るに、白の世界でも変わり者と認識されているようです。
なんともはや……。

「巨蟹宮、処女宮、天蠍宮、双魚宮は十二使徒の
トラブル四天王
。関わらない方がいいよ。」

このオーラカソのフレーバーテキストも、ひょっとしたら綾瀬達に向けたものなのかもしれません。


3.VS Gambiel

なにはともあれ、ガムビエルの元に急ぐ綾瀬達は思わぬ人物達と再会します。
天王寺飛鳥誇りのフィエリテ
白の世界の窮状を知った彼らもまた、ブラックポイントを超えて、この地に訪れていたのでした。

飛鳥達の話をしていた時にも説明しましたが、
この頃のフィエリテは本来の自分――四大天使
ラファエル
の記憶を思い出しています。
そちらの名義でもカード化されていますね。

サタンを追って八千代と共に行動しているはずの飛鳥が白の世界に訪れており、しかもその背中から天使の羽根を生やしている。
余りにも予想外すぎる光景に、綾瀬は彼らを問い詰めますが、その時、不気味な轟音が聞こえてきました。
まるで、どこかでダムが決壊したかのような……。

それはまさに、ガムビエルがもたらす救済という名の虐殺――否、世界の崩壊が始まった音でした。
彼女は膨大なリソースを大量の水に変換し、世界全てを水没させようとしていたのでした
もはや一刻の猶予もない。
綾瀬は思うところはありつつも、飛鳥と共に戦うことを決めます。
彼女達を導くかのように現れたオーラホエールに乗った綾瀬達は、しばらくの飛行の後、遂にガムビエルの元に辿り着きます。

遂に始まるガムビエルとの最後の決戦。
両親の仇を討つべく、綾瀬はズィーガー、そして飛鳥達と共に戦いを挑みます。

ガムビエル「かかって来なよ、ニンゲン!!

しかし、文字通りけた外れの力を発揮するガムビエルの前に、綾瀬達は窮地に陥ります。
ガムビエルの姿はこれまで以上に禍々しい姿へと変化し、もはやその存在はエンジェルを超越したものとなっていました。
その無尽蔵の力が、町を、人を、ゼクスを、世界を飲み込んでいきます……。

「ボクが起こす大洪水で無力なニンゲンを
地上から救済してあげるよ! アハハハ!!」

絶望的なまでの戦力差に、それでも綾瀬は諦めませんでした
愛するパパとママの仇を討つために、己自身の恨みを晴らすために、そして――共に戦う飛鳥達やズィーガーのために。
今ここで、必ずあいつを討つ。
そう、綾瀬が強く念じた時――。

「私達の与える力、受け取ってくださいね?」
「めざめよー!」

どこからともなく聞こえてきた二人の女性の声――おそらく、綾瀬は片方が黒の竜の巫女バラハラであることに気づいたと思います。
彼女達の言葉に導かれるように、綾瀬とズィーガーは互いに近づき、そして――。

月・影・転・身

直後、黒銀の光が弾け、周囲を照らし出しました。
その閃光が収まった時、そこにいたのは肉食獣を模した美しくも艶めかしい衣装を纏った――否、ズィーガーと一心同体となった綾瀬の姿がありました

イグニッション・オーバーブースト

黒の竜の巫女と白の竜の巫女が生み出した、強い絆で結ばれたゼクスとゼクス使いが融合することで、圧倒的な力を発揮できるようになる秘儀。
新たな力を手に入れた綾瀬は、凶天使との最後の戦いに臨みます…!

光・翼・転・身

時を同じくして、綾瀬達と同様に飛鳥達もイグニッション・オーバーブーストを発動していました。
今まで以上の力を発揮する飛鳥の援護を受け、綾瀬はガムビエルに肉薄します――!

ガムビエルの力はなおもけた外れに強大。
それでも、恐れることなく、共に助け合いながら戦う綾瀬と飛鳥の前に、徐々に、ですが確実に凶天使は追い込まれていきます。
そして、激しい激しい攻防戦の末、一瞬の隙を突いた綾瀬の一撃が遂にガムビエルに届きました
ズィーガーから借り受けた爪が、ガムビエルの仮面を、翼を、肉体を切り裂きます。
同時に飛鳥も大天使の剣を振り下ろし、水瓶もろともガムビエルを両断

ガムビエル「ボクは神!! 絶対的存在!!
頂点なんだよ!! キャハハハはハハはハハ……!!」

綾瀬と飛鳥の渾身の一撃を受けたガムビエルはなおも哄笑を続け………遂にはその笑い声も絶え、消滅しました

今度こそ本当に、そしてついに綾瀬は、両親の仇を討てたのでした――。


4.VS Satan

遂にガムビエルを倒し、両親の仇を討つことができた綾瀬。
長い長い戦いの終わりを、涙ながらに綾瀬は両親に報告します。

綾瀬「やっと……。やっと仇を討てたよ。パパ、ママ……!」

そんな綾瀬に飛鳥が近づき、彼らしからぬ冷静な、そして真剣な表情と声音でこう告げました。

飛鳥「悪いけど感傷に浸るのは後にしい。双子ちゃんと
兄ちゃんの一大事なんや。一緒に来てくれんか。」

少々、無粋ともいえる飛鳥の発言ですが、その言葉を綾瀬は聞き流すことはできませんでした。
復讐のことを優先しつつも、仲が良かった双子姉妹のことは常に綾瀬の心の中にありました。
復讐を終えた後だからこそ、彼女達を心配する想いがさらに強くなったのかもしれません。
また、ガムビエルとの最後の戦いに勝てたのは、飛鳥とフィエリテが手を貸してくれたおかげであることは、綾瀬自身、よくわかっていました。
八千代とさくらを救うため、そして、飛鳥に借りを返すため、綾瀬は飛鳥達と同行することを決めました。

ズィーガーもまた、これをサタンと戦える機会と考え、飛鳥からの依頼を承諾。
綾瀬との契約の履行――綾瀬の命を奪う――ことを、サタンの戦いが終わってからに先延ばししました。

三人と一頭は、さっそくブラックポイントへ向かい、白の世界から現代世界へ帰還します――。

ブラックポイントに入る直前には、フィエリテを
見送りに来た四大天使ミカエルが綾瀬達の前に
現れました。さくらそっくりの――いいえ、完全に
天使になったさくらの姿に綾瀬は驚いたでしょうね。

飛鳥達と共に現代世界に戻ってきた綾瀬とズィーガー。
いざ、サタンが居城としている大阪城へ向かおうとしたとき、彼女達の前に一体のゼクスが立ちはだかりました

「地獄から舞い戻ったぜ。テメェと
殺り合うためになァ!!」

そのゼクスの名はヘルシャー
黒の世界にいた頃のズィーガーのライバルである巨狼です。

彼は今再びズィーガーとの決着をつけるべく、ズィーガーや綾瀬の前に姿を現したのでした。
わざわざ、関東から近畿まで。
よく道中でリソース切れにならなかったな……。

ちなみに、さっきのヘルシャーのカードのフレーバーテキストで『地獄から戻ってきた』と発言していますが、さすがに死んでたわけじゃないと思います。
おそらく、黒の世界に戻って修行していたか、ディアボロスに頼んでさらなる強化改造を施してもらったのだと思われます。

とにもかくにも、より強力な力を身に着けてかつてのライバルの元に現れ、彼が天使とともに行動していることや綾瀬を殺していないことを嘲ったヘルシャーですが、ズィーガーからはとっとと失せろと冷たくあしらわれてしまいます。
通常版の誓いのフレーバーテキストではやっぱりなんだかんだでズィーガーが綾瀬のことを気に入っていることがよくわかります。

ズィーガー「いいかヘルシャー。俺様は綾瀬の下僕じゃねェ。
弱みを握られてる訳でもねェ。玩具なンだよ。俺様だけのなァ!
手ェ出したら擦り潰すぞ。さっさと失せろ!」

しかも、綾瀬からはズィーガーに執着していることを『可愛いじゃない』と評され、まとめてスケベで大ぐらい呼ばわりされる始末。
やっぱり仲いいです、綾瀬とズィーガー。

綾瀬「ズィーガーの友達かしら? 随分とあなたに執着してる
みたいで可愛いじゃない。でも、一緒に連れては行けないわよ。
スケベで大飯喰らいのペットは1匹で十分だもの。」

この後、当然の如くヘルシャーが激昂して襲い掛かりますが、ズィーガーはヘルシャーの罵倒も攻撃もスルーし、彼を適当にあしらって綾瀬達とともにその場を離脱しました。
ライバルにろくに相手にされなかったヘルシャーの気分やいかに。

とはいえ、八千代達のところに急いで向かいたいのに、ヘルシャーの介入で余計な時間がかかってしまいました。
ズィーガーが紹介したメリーゴーランドの力も借りつつ、綾瀬達は大阪城へ急行します。
……こいつでどうやって急行したのかは、あまり考えてあげない方がいいかも。

綾瀬「ズィーガーの紹介って言うから、
嫌な予感がしたのよ……。もういい。
全速力で八千代の元へ!!」

そして、飛鳥達と共に大阪城へ辿り着いた綾瀬はさくらや八千代と合流することに成功
タイミングよく駆けつけた黒崎神門倉敷世羅達と共にサタンとの決戦に向かいます。

一足先にサタン達のもとに辿り着いていた八千代達。
ですが、飛鳥と一人で突っ走らないと約束していた
彼女は、自分たちだけでサタンとの戦いを始めずに
飛鳥達や綾瀬達の到着を待っていました。
一時は、《叶えし者》としての深度が高まりすぎた
あまり、以前、綾瀬が会ったとき以上の狂乱状態
だったさくら。ですが、八千代の説得によって
どうにかある程度、平静を取り戻していました。
以前、綾瀬達も交戦したゼクス、アレキサンダーの
パートナーのゼクス使いにして軍師、黒崎神門。
彼は飛鳥達とも知り合いであり、おそらく、
この二人が共闘の打ち合わせをしたと思われます。
そして、綾瀬達は初めて会う小学生ゼクス使い、
倉敷世羅。彼女は行方不明になった自身の母親を
探して、パートナーゼクスのオリハルコンティラノ
ともに日本中を駆け巡っていました。

八千代達と合流し、神門達も仲間に加えた綾瀬達はイグニッション・オーバーブーストを発動。
世界を壊そうとするサタンに立ちはだかります。

ですが、サタンの力は六人のイグニッション・オーバーブーストをも上回るほど
ならば、どうすればいいのか――。

その時、綾瀬達の頭の中に、いつか聞いたあの声が響き渡ります。
声の主、竜の巫女エアに導かれ、綾瀬達は新たな力を覚醒させます。

竜の巫女達が生み出した究極の秘儀『剣臨(シフト)』。
その力によって綾瀬は禍々しい魔人の姿に変貌しました。

「なっ、なんなのこの姿!?」

自分の姿に戸惑っていた彼女は、その手にある仮面の存在に気づきます。
それはかつて仇敵ガムビエルが身に着けていた仮面と同じもの。
即ち、今の彼女の姿は――嫉妬の神祖の七大罪 レヴィアタン

魔人となった己の体と、自身の手の中にある仮面の存在から、彼女はこの姿が意味することを悟り、複雑そうにつぶやきました。

「下手をすれば、私がこうなる運命だったのね。」

一方、サタンもまたシフトによってさらなる強大な力を手に入れていました

すべてを亡ぼす最凶最悪の狂魔王。

パワーアップしたのは自分達だけじゃない――。
その事実に息を呑みつつも、綾瀬は狂魔王との戦いに挑みます。

ズィーガーの願いを叶えるために。
そして、飛鳥への借りを返すために。

シフトによって大天使ウリエルの姿となった飛鳥。
彼や八千代、世羅が必死にル・シエルの魂に声を
かけ続ける中、綾瀬はさくらとともにサタンを
けん制し、彼らの説得の時間を稼ぎました。

その結末は以前にもお話した通り。

飛鳥達の奮戦と神門の策略により神祖の仮面は破壊され、ル・シエル――飛鳥の実兄、天王寺大和の魂は復活し、彼は元の人間へと戻りました。

こちらがその天王寺大和。
綾瀬が彼を見たとき、彼はすでに致命傷を負っており、
魔人と化することで復活したので、人間としての
大和と対面するのはこれが初めてになりますね。

また、八千代とさくらも和解。
ひとまずは様々な問題が解決し、綾瀬も胸をなでおろしたことでしょう。

一方、綾瀬とズィーガーの契約はというと、ズィーガーがサタンにトドメを刺せなかったことを理由に、契約を不履行
これには綾瀬も自分を殺す気があるのかと呆れていました。

綾瀬「魔王にトドメを刺せなかったから契約不履行?
……ズィーガー。あんた私を殺す気あるの?」

ともあれ、以降も綾瀬が健在でホッとしたプレイヤーも多いでしょう。


5.次回に続きます

ここまででだいたい第20弾から第27弾までの綾瀬の物語です。
遂に念願だった両親の仇討ちを果たした綾瀬達。
飛鳥や八千代達を助けることもできた彼女は、久々に心穏やかに休息の日々を過ごすことになるのですが――。

ここから先の話はまた次回に。
来年もよろしくお願いします。

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