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Z/Xストーリー、アクティベート! 第5回 「天王寺飛鳥編2 流転する運命」

皆さん、こんにちは。GRRRです。
前回に引き続き、飛鳥達の本編での活躍をお話ししていこうと思います。
繰り返しになりますが、各キャラのストーリーの大まかな流れは、公式HPのおもな登場人物の軌跡を見ればわかりますので、そちらもご参照ください。

それでは、始まり!


1.新たな友達とコンサート事件

飛鳥達がカーディナルブレードとの戦いを終えて、学生寮に戻ってからしばらく後のこと。
不思議な装置を拾ったケット・シー達がニャイッターというSNSを利用してリソースを集めるイベントを始めました。
英雄達の軌跡(ヒロイックロード) 第1回 『リソース回収 始めました』の始まりです。

この英雄達の軌跡で黒のリソースが大量に
集まった結果、「匣の魔人フェレス」が誕生。
初の二つの種族を持つゼクスです。

イベントに気づいた飛鳥もニャイッターを使っていたのですが、その途中で以前会ったソリトゥスのアカウントを発見します。
友達を増やすためにはどうすればいいだろう、と悩みを吐露するソリトゥスに飛鳥はいくつかアドバイスを送りました。
……その直後、当時はソリトゥスを飛鳥に近づく悪い虫だと思っていたフィエリテに飛鳥がオシオキされる羽目になりましたが。

飛鳥から助言をもらったソリトゥスは、自身の夢をつなぐ能力を活かした企画、「ソトゥ子の部屋」をスタートします。

これ以降は魔人としての名前である
ソリトゥスではなく、愛称のソトゥ子
呼ばれることも増えましたね。

このソトゥ子の部屋、それぞれの回で最初のゼクスプレイヤー達である主人公10人、途中からはそれぞれのパートナーゼクス達もゲストとして招かれたのですが、その順番はカードのナンバー順だったため、一人目として招かれたのは黒崎神門でした。
彼の回で一度は激突し、一度は共闘した飛鳥達絡みの質問が来た際に、彼はこう返しています。

「あいつの馬鹿さ加減には辟易する。
だが、ゼクス使いとしての潜在力とカリスマ性、
本人の扱いやすさ
は並外れている。」

当時の飛鳥の評価としては、なかなか的確な分析ではないでしょうか。

そして、そのソトゥ子の部屋の第3回に飛鳥も招かれます
想い人である彼との会話にソトゥ子さんは心を弾ませます、が、そこにフィエリテまで現れました
精神力を高めたエンジェルである彼女にとって、飛鳥とソトゥ子の夢のリンクに介入することなど造作もないことだったのです。
一瞬で部屋は修羅場と化します。
しかし、ふとした切っ掛けで、フィエリテとソトゥ子さんは仲直りして友達となりました
飛鳥も改めてソトゥ子さんの友達であると宣言。
この三人の関係は、ここから改めて始まることとなりました。
ちなみに、このソトゥ子の部屋の飛鳥回では、飛鳥とフィエリテの様々な情報が公開されています。
飛鳥の好みのタイプや、フィエリテの戦い方、綾瀬や神門、大和のことをどう思っているのか、土下座の方法(……。)などなど。

そして、その中でもう一人の白の世界の主人公であり、アイドルグループ、シャイニングエンジェルのリーダーでもある弓弦羽ミサキについても触れられており、飛鳥は地元の出身アイドルで彼女の大ファンであることを明かしています。
後のソトゥ子の部屋の第8回のミサキ回で(同じくミサキのファンである戦斗怜亜と共に)追加のゲストとして呼ばれた際には、間近にミサキと会えたことに大喜びしていました。

当時の飛鳥は神戸にある学校の学生寮で暮らしていましたが、
ミサキも神戸の孤児院出身。まさに地元のアイドルです。

また、この時、飛鳥は今度、名古屋で開かれるシャイニングエンジェルのコンサートに向かうと宣言。
それを聞いたフィエリテは「また新たな火種を増やしそう」と嫌な予感がしていましたが、その嫌な予感は意外な形で当たってしまいます。

そのコンサート当日、飛鳥はフィエリテと一緒に会場に来訪。
待ちに待ったコンサートを楽しんでいた飛鳥達ですが、クライマックスに差し掛かった時、思わぬ事件が起こります。
突然、コンサート会場に何人かのガーディアンが乱入し、ミサキ目がけて突っ込んできたのでした
飛鳥達は知りませんでしたが、彼らは十二使徒ガムビエル指揮下のガーディアン部隊、ケィツゥー隊の隊員達。
彼女の部隊の目的は行方不明になった裏切り者、そして今はミサキのパートナーゼクスとなったサー・ガルマータの捜索でした。
当初、ケィツゥーは人間達に紛れて様子を見るように指示を出しましたが、一部の血気盛んな隊員達が彼女からの連絡が待てずに、飛び出してきてしまったのです。

隊長就任直後のケィツゥー。
M氏をはじめ、彼女を慕う部下も多いのですが、
今回はその忠誠心が暴走してしまったようです。

そういった事情は飛鳥達にはわかりませんでしたが、ミサキや他の観客達を守るために、彼らは迷うことなくステージに上がってガーディアン達の前に立ちはだかります

「ミサキちゃんには指一本触れさせんで!」
「立ち去りなさい!さもなければ、私たちが相手になりますよ!」

例え下級天使であっても、基本的にエンジェルはガーディアンより格上です
さらに、隊長であるケィツゥーの指示なく飛び出してきた負い目もあったのでしょう。
フィエリテの一喝に動揺したガーディアン達はそれ以上、暴れることなく撤収し、飛鳥達は無事にミサキ達や観客を守ることができたのでした。

おそらく、ガーディアン達が引き上げた後、飛鳥達はミサキ達と互いの事情を交換しあったと思われます。
改めて、綾瀬が巻き込まれた天使達による虐殺事件のこともガルマータから説明されたかもしれませんね。

こちらがそのサー・ガルマータ。
かつて秩序の頂点とまで呼ばれた彼が
なぜ裏切り者となってしまったのかは、綾瀬や
ミサキの物語をお話しする時に説明します。

2.ひと時の平穏

さて、ここまで様々なゼクス絡みの事件に巻き込まれた飛鳥達ですが、コンサートでの事件以降、しばらくの間、飛鳥達は大きな事件に巻き込まれることはありませんでした

具体的な期間は、第6弾から第10弾くらいまで。
リアルタイムで1年以上です。
なかなか長期間ですね。

まあ、その間に初代漫画版が近畿編に突入したり、初代アニメ版が放映されたり、本編と並行世界の物語、Y.T.編の決戦があったりしたので、ゼクス全体では飛鳥の出番はちゃんとあったのですが。
Y.T.編についてはY.T.―――天王寺大和について話すときにします。

Y.T.編の最終決戦、「白黒つけようや」のイメージイラスト。
魔人と化した兄と対峙する、悲壮な表情の飛鳥が印象的です。

話を本編の飛鳥達に戻します。
なぜ、結構な期間、飛鳥達は平和に過ごすことができたのか?
実はそれは四大天使ミカエルのおかげでした。
飛鳥達がなんらかのトラブルに巻き込まれないように、彼女は大天使の加護を飛鳥達に与えていたのでした。

第1弾から登場していた古参ゼクス、ミカエル。
画像は第5弾のものですが、名前にある
S.K.が何を意味しているかというと……。

ミカエルの願いは、自身の従姉であり、この世界の飛鳥と運命的な出会いを果たしたフィエリテ=ラファエルが穏やかな日々を過ごすこと。
そのために彼女は、ひそかに彼らに迫る災厄をはらい続けてきたのでした。

とはいえ、細々とした出来事は起きていました。

ある日、外出中の飛鳥は見知らぬ少女に呼び止められます。
少女の名は上柚木さくら
彼女は行方不明の双子の姉、八千代を探して関西まで訪れていたのでした。
事情を聞いた飛鳥は、彼女の姉探しを手伝いますが、手がかりを得ることはできませんでした。

こちらがその上柚木さくら。
見てわかる通り、ミカエルの人間だった頃の姿です。
S.K.はSakura Kamiyugiのイニシャルというわけですね。

また、これまでは頻繁に連絡を取り合っていた兄、大和からの連絡がしばらく無かったことから、電話をかけたこともありました。
その時は、なんの問題もなく連絡を取れた……のですが、まさに飛鳥が電話をかけたその時、大和は『仕事中』だったことを飛鳥は知りませんでした。

ちなみに、その『仕事』の結果は失敗。
飛鳥の電話とはまた別のイレギュラーによって
計画がおじゃんになってしまったのでした。

さらにそれからしばらく後の事、平穏な日々を過ごす飛鳥とフィエリテの元に客人が訪れました。
ソトゥ子ことソリトゥスと小学生ながらゼクス使いとなった少女、倉敷世羅、そして彼女のパートナーゼクスのオリハルコンティラノです。

ちなみに、前に名古屋を目指して移動中だった世羅達が
神戸を通過した際、たまたま通り道にいた飛鳥を
ティラノが踏み潰しかけたことがあったのだとか……。

世羅が近畿に訪れた目的は行方不明になっている自身の母親を情報を集めるため。
彼女はある人物からケット・シーが母をさらった犯人であると聞いていたのです。
そして、ソリトゥスの目的は飛鳥との再会、そしてデートです。
ソリトゥスからの頼みに応えて、飛鳥は彼女とのデートに出かけます。
まあ、例によって例の如く、フィエリテさん同伴という形で、ですが。
とはいえ、そこまではソトゥ子さんも予想していました。
しかし、それ以上に彼女が気になったのは、デート中の飛鳥がずっと上の空だったことでした。

この時のソリトゥスは飛鳥が上の空であった理由はわかりませんでした。
ですが、その理由を彼女はしばらく後に知り……そして、同時にある『運命』を知ったことで打ちのめされてしまいます。


3.大切な友を守るために

飛鳥とソリトゥスがデートしてから一週間後のこと。
この頃、ソリトゥスはミサキ達と一緒にソトゥミサ放送局という企画を行っていたのですが、そのミカエル回の1回目と2回目で、フィエリテとラファエル、綾瀬の関係性と、とある出来事を知ることになります。
その出来事とは……十二使徒ガムビエルと綾瀬の血戦

これが綾瀬の復讐の決着
……となるはずだったのですが。

その結果、綾瀬がガムビエルを撃破したこと、それでもガムビエルはまだ生きていること、そして、その戦いが一週間前に起きていたことを知ります。

一週間前。
それはすなわち、まさに飛鳥とソリトゥスがデートをしていたその日のことでした

繰り返しになりますが、ソリトゥスのデート中、なぜか飛鳥は上の空で、何度も南の空を見て胸騒ぎがすると呟いてました。
彼の視線の先にあったのは、おそらく奈良の南部にある白の世界のブラックポイント
そここそ、綾瀬とガムビエルの血戦の地。
つまり、飛鳥がデート中に上の空だったのは、綾瀬の命の危機を感じとっていたから――。

そのことに気づいたソリトゥスは打ちのめされます。
飛鳥と綾瀬の運命的な関係に対する嫉妬。
綾瀬の覚悟を知っていたのに、自身は浮かれて飛鳥とデートをしていたということへの罪悪感。
そして、飛鳥に綾瀬の覚悟を伝えなかったことに対する後悔。
綾瀬の危機を知れば、飛鳥は迷わず助けに向かったでしょう。
今回は綾瀬が無事だったからよかったものの、もし綾瀬の身に何かあれば――。

様々な感情を爆発させたソリトゥスは、一時、飛鳥への想いを諦めるほどに落ち込んでしまいました。

この時のソリトゥスの落ち込みはミカエルの後にソトゥミサ放送局に出演したフィエリテや、さらにしばらく後の回でミサキ、緑の世界のゼクス使いの剣淵相馬達の言葉で元気づけられたことで解決しました。

しかし、そんな彼女に近づく怪しい影がありました。
その名は驕傲の魔人スペルビア
当代最強のディアボロス、七大罪の一人です。

名前を見てわかる通り、司る大罪は『傲慢』。
その大罪通りに傲慢な魔人なのですが、
後々にその傲慢さが祟って醜態を晒すことに……。

スペルビアの目的は、七大罪内の権力争いで優位に立つために、もう一人の七大罪の有力者であるイラ派の戦力を削ぐこと。
そこで目をつけたのがソリトゥスでした。
彼女を利用して、彼女の実の妹でありイラ派の七大罪であるルクスリアを殺そうと企んだのです。
スペルビアに洗脳されたソリトゥスは、彼の目論見通りルクスリアに襲い掛かります。

こちらがスペルビアに操られたソリトゥスの姿。
普段のソトゥ子さんとは異なる
扇情的ながらも禍々しさを感じさせる衣装で、
背中の翼も真っ黒です。

傲慢の魔人に植え付けられたまやかしの憎悪に任せて猛攻を仕掛けるソリトゥスに、ルクスリアは満身創痍となるまで追い込まれてしまいます。
そして、妹にとどめを刺すべく、ソリトゥスが近づこうとしたその時――。

突然、空中から降ってきた何かが、姉妹の間に突き刺さりました
予想外な展開に、常に余裕の態度を崩さないルクスリアですら呆気にとられる中、その白い何かの隣に純白の翼―――天使が降り立ちます。
地面に降りたその天使が声をかけると、白い何か、もとい一人の青年が即座に起き上がりました。

もう皆さんお気づきでしょうね。
ソリトゥスとルクスリアの間に割って入ったのは飛鳥とフィエリテ
ミサキからソリトゥスの異常を知らされた二人は、文字通り近畿から東北まで飛んできたのでした。

後述のショートストーリーを読むと唐突に現れたようにも見える
飛鳥達ですが、ミサキが誰かと電話をしている描写がありました。
おそらく、この時の電話の相手が飛鳥だったと思われます。

思わぬ人物の――想い人と最初の友人の登場に動揺するソリトゥスは問いかけます。
なぜみんな私の邪魔をするのか、と。
その言葉に飛鳥は迷いなく答えました。

んなもん、決まっとる。ソトゥ子ちゃんらしくないからや!

その言葉を聞いて、ソリトゥスは頭を抱えて呻きます。
その隙を見逃さず、彼女を抱きしめたルクスリアによってソリトゥスは洗脳から解き放たれたのでした。
飛鳥は自分が何もしないままに事態が解決したことに複雑な思いを抱きつつも、ソリトゥスが無事だったことに胸をなでおろしました。

実際のところ、ルクスリアがソリトゥスの洗脳を解除できたのは、飛鳥の言葉によってソリトゥスが正気を取り戻しかけたからであり、飛鳥達も少なからず事態の解決に貢献していました。
先ほど、飛鳥の言葉を聞いた直後のソリトゥスの反応からもそれが窺えます。
唯一、そのことに気づいていたルクスリアは、こっそりとひとりごちます。

「孤独だったソリトゥスが、目を離せないわけよね。
 妹の言葉には耳を貸さなかったってのに……まったく。
 インウィディアじゃないけど、嫉妬しちゃう」

色欲の七大罪、ルクスリア。
その大胆な衣装と肢体で男性陣をからかうなど、
小悪魔的な一面もありますが、情が深く、
黒の世界の中では良心的な人物でもあります。

姉妹の戦いが終わった後、スペルビアを撃退していたミサキと相馬と合流した飛鳥達は、相馬から受け取ったカードデバイスにソリトゥスをキャプチャーし、彼女と共に神戸へと帰還しました。

こちらが剣淵相馬と彼のパートナーゼクス、
ライカンスロープのフィーユです。
彼らも飛鳥達とちょくちょく共闘しています。

一方、ルクスリアはソリトゥスとの戦いでの負傷によって、気絶してしまうのですが……。

この後、ルクスリアがどうなったかは、また別の主人公の話をするときにお伝えします。
今回のソリトゥスに関わる物語は公式サイトのショートストーリー、孤高の反逆者編で描かれています。
より詳細な物語が知りたい方は、こちらをご覧ください。

そして、しばらくの間、平和だった飛鳥達の物語も、ソリトゥスを助けた後に、大きく動き始めることになります。


4.解放されし終末

さて、ここからの飛鳥達の物語の続きを話す前に、先に白の世界で起きた重大な事件について語っておく必要があります。
それは、封印されていた終末天使の復活

終末天使とは、かつて自力で天使へと進化を果たしたものの、その異能ゆえに迫害され、その報復に迫害してきた者達を町ごと滅ぼした天使達です。
彼らが天使になったのは十二使徒が誕生する前なので、天使の存在が公に知れ渡っていなかった頃。
それゆえにこのような事件が起きてしまったのでしょう。

終末天使達の中でも特に攻撃的で危険なメタトロン
下記のサンダルフォンの実の姉でもあります。
そして、彼女のアホ毛はなぜか自意識があり
片言でしゃべります。どういうことなの……。

彼らは、四大天使の手で捕縛され、封印されていたのですが、ウリエルへの叛逆をもくろむガブリエルの手によって封印から解かれたのでした。
ですが、彼女達はガブリエルには従わずに白の世界から抜け出し、ある天使に接触します……。

終末天使の復活を知り、危機感を抱いたミカエルは、その脅威から飛鳥とフィエリテを守るべく加護を強化しようとしました――が、まさにその時、終末天使の一人、サンダルフォンが彼女を襲撃しました。

ゼクスでは貴重なデッキ破壊戦術ができたサンダルフォン。
ライフEXや新カテゴリのプリンセスとの相性の良さから、
昨年にはとうとう封神されてしまいましたね……。

サンダルフォンの持つ力、《罪深き天使の牢獄(アドナイ・メレク)》。
精神力による檻によって、他者を封印し幽閉する技なのですがその力は極めて強力。
どれほどのものかと言えば、発動した本人であるサンダルフォンも四大天使ウリエルも解除不可能なレベルです。

初代サンダルフォンとディンギルレベルを持つサンダルフォンはどちらも除外効果を持っています。
おそらく、これは罪深き天使の牢獄によって、誰も干渉できない場所にカードを封印している、というフレーバーなのでしょう。

……ゲーム的には、赤の世界なら余裕で
干渉できるとは言わないお約束です。

ちなみに、終末天使達が封印されていたのも罪深き天使の牢獄です。
かつての終末天使との戦闘中にミカエルがこの技で封印されかけたとき、ウリエルがその技を逆に利用してサンダルフォン達を幽閉したのです。
おそらくですけど、時間操作能力を使ったのでしょうね。

さて、長々とサンダルフォンの能力を語りましたが、わざわざ語った理由はもちろん今回のストーリーと関係あるからです。

ミカエルを襲撃したサンダルフォンは即座に罪深き天使の牢獄を発動。
今度はウリエルの邪魔もなく、彼は容易くミカエルを封印してしまいます

ミカエルが封印されたことによって、飛鳥達を守っていた彼女の加護も失われました。
そして、その加護が失われた直後に飛鳥達は窮地を迎えます。

残りの終末天使であるメタトロンアザゼル、そして彼女達と結託したとある天使とその配下のガーディアン『暗黒騎士』が彼らを襲撃したのでした。

メタトロンやサンダルフォンと同じ終末天使の
アザゼルですが、他の二人と比べると非攻撃的な性格。
今回も因縁のあるラファエルが記憶を失い、フィエリテと
なっていることを知ると、戦意を失って帰ろうとしていました。

そのとある天使の名は――ガムビエル

当時は多色カードは存在していませんでした。
今だと白黒二色のカードになっていそうですね。

彼女は綾瀬との死闘の末に致命傷を負うも、奈良の遺跡から回収していた神祖の仮面の力で復活しました。
以前とは比べ物にならないほどの力を手に入れた彼女は、自身の上司であり、自分を天使へと覚醒させてくれた恩人でもあるガブリエルを離反
終末天使と結託して独自の行動を取り始めたのでした。

彼女達は手始めに、自分達にとっての邪魔者となるウリエルの誕生を妨害すべく、まだ人間である飛鳥を殺そうと試みます。

そんなことをしたら、サタンを止める者がいなくなり、そもそも白の世界への未来が閉ざされてしまいそうなのですが……。
おそらく、その辺りの事情は彼女達は知らなかったのでしょう。

そしてこちらが暗黒騎士のラスダーシャン
暗黒騎士は神祖の仮面の力で『反転』させられ、
悪堕ちしたガーディアン達です。

敵は強力なゼクスが4体。
それに対して、飛鳥は人間なので戦えず、ソリトゥスは暴走した反動で未だに動けないことから、まともに戦えるのはフィエリテのみ。
飛鳥達は実質、四対一という絶体絶命の窮地に陥ってしまいます。
それでも覚悟を決めて戦おうとしたその時――戦場に一陣の風が吹き抜けました。

舞い降りし風の天使の卵。

疾風と共に現れたのは上柚木さくらと彼女のパートナーゼクス、フォスフラム
彼女達は封印される直前のミカエルからのSOSを聞き、飛鳥達を助けるべく駆けつけたのでした。
一方、終末天使達はさくらが覚醒前のミカエルであると気づき、彼女もターゲットに加えます。

「ガムビエル! 貴女って人は!」

飛鳥達は心強い援軍と共に終末天使達に立ち向かいます。
数の差による不利から苦戦を強いられるものの、フォスフラムが全力の防御で終末天使達の攻撃を防いだ一瞬の隙をついて、フィエリテがガムビエルを狙い、攻撃を放ちます。

フィエリテの放った一撃は、見事にガムビエルの仮面に命中
それによって、神祖の仮面の力が暴走し、制御できなくなったガムビエルは苦しみながらその場から撤退。
彼女を追って、終末天使達も姿を消し、飛鳥達は辛くも窮地を脱したのでした。

飛鳥は以前、さくらと出会っていましたが、
フィエリテがさくらと会うのはこれが初めて。
でも、以前にも会ったような不思議な感覚がしたそうです。

5.次回に続きます

ここまででだいたい第5弾から第12弾の飛鳥達の物語となります。

そして次回からは世界の運命を捻じ曲げる存在が飛鳥達の前に現れることになります。
同時に、白の世界の飛鳥であるウリエルの行動についてもお伝えしていければなと思います。
それではまた次回!

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(C)BROCCOLI

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