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中華レーザーでキーキャップ昇華印刷

キーキャップの昇華印刷の方法を色々調べていた所、
レーザーで無理やり印刷できるのではと思いつき、
中華レーザーの値段を調べてみたら7000円ほどで買えるみたいだったので、
失敗しても許せる値段だと思ったので挑戦してみた。

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購入したのはneje dk-8-kz 1500mW
レーザーの強さなどはよくわからなかったのでとりあえず1500mWに

ポリダイ

染料は桂屋ファイングッズのポリエステルダイ 黒
粉体染料と濃色促進剤を量り、1:1になるようにし水で溶かした。
結論から言うとかなり薄めでだいじょうぶだった。黒の場合薄くなりすぎて
紫に見えるくらいでも印字は真っ黒になってくれた。

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表面に染料を塗り色々とパラメーターを変更しつつ印刷を試した。
しかし黒い点(赤丸部)がどうしても残ってしまう。
中心の点は加工終了後、レーザーが中心に戻る時に、外部の点は開始時と
加工後に外周を回るという動きをしてしまうためそこで印刷されてしまう。
画像の外枠を広げてみても印刷しない部分は強制的にトリミングされて
しまうため、ぎりぎりを回ってしまう。

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そこで、左上と右下に印刷する点を配置することで移動経路がキャップの上
を走らないように調整した。

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その後は無事印刷できるようになった。
パーニングタイムは35ms を4~5回加工で綺麗に発色した。
1キャップ5~10分ほどの加工時間。
パラメーターに関しては環境で変わると思うので参考程度にしてください。
キーキャップはDSAとXDAの比較的平らに近いプロファイルしか
試していないので他のプロファイルはうまくいくかわかりません。

neje dk-8-kzはレーザーヘッドが横軸移動をし、下のテーブルが縦移動する
タイプなので、テーブルに乗らないサイズは加工できません。
テーブルのないヘッド部が縦横に動くタイプの方が汎用性があり
便利かもしれません。キーキャップのみなら問題ありませんが。
3Dプリンタを持っている場合はキーキャップを常に同じ位置にセットできる
治具を作っておくと再セットなどが簡単にできていいとおもいます。

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