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ガレージキット・エウレカを作る。

 今回はTEIJIさん原型のガレージキット、エウレカを作っていきます。数年前に旧Twitterのタイムラインに流れて来た時にキャラの再現度の高さに衝撃を受けたキットです。当時はガンプラを作っていてガレージキットの事はほとんど知りませんでしたがガレキを作り始めて初参加した2023年冬WFで縁があり購入することができました。今年の冬WFで購入したアネモネと並べるために作っていきます。



仮組み

 パーツはほとんど気泡無し。パーティングラインの処理のみで表面処理を終わらせてます。軸打ちも難しいところは無くサクサク組めました。

表情差分ありの頭部パーツ。それぞれに前髪が付いてます。すべて同じ形なので特に迷わず0.5mmの真鍮線で軸打ち。
腕パーツは1mm真鍮線で軸打ち、写っていませんが鎖骨あたりのパーツがあります。細かいパーツは白化しない接着剤で塗装後に接着しました。
脚パーツ、こちらも1mm真鍮線で軸打ち、胴体との接合も1m真鍮線で軸打ちしてます。


仮組みできました。このキットは指先や脚の曲線が本当に美しいです。TEIJIさんの造形は素晴らしいですね。塗装も気合いが入ります。

調色

 基本的にはテレビアニメ版のエウレカを参考に調色しますが、肌色と髪色はそのまま再現すると全体的に青と白ばかりになってしまうので少しアレンジしていきます。特に肌色は血色がある方がフィギュアとしての見栄えは良いので赤み強めで。髪色もアニメだと彩度低めの水色ですが見た目に変化をつけるために緑に振ってみました。


服の青色
シアンベースに白を少し足して明度上げ、クリアオレンジで彩度を下げてます。
服、ブーツの水色
白ベースにシアンで青み足し。ここにイエローを足すと水色になります。マゼンタで彩度を調節して完成。
髪の毛
グリーンベースにシアンを足して青寄りに、マゼンタで彩度を下げて最後に白で明度を調節してます。
試し吹きして並べてみました。髪の毛は少し色が濃すぎるのでこの後彩度を下げて白を足しパステル寄りに調色し直しました。

塗装・アイペイント

今回は明度の変化を白を足すのでは無く塗料の希釈で出来ないか試してみました。下地の白を避けさせて明るい色を表現するイメージです。色水のような塗料を吹くので油断すると液だまりになって調節が難しいですが、色が乗りすぎることが無いのはメリットかなと思いました。

色が乗った所で一度仮組み。肌色はガイアのサフレスオレンジを薄く吹いたあとサフレスピンクにサフレスオレンジを足した塗料で肌色塗装。その塗料に蛍光ピンクを混ぜて赤みを足してます。


全体を見ながら白部分にシャドウ入れ
肌色にはガイアのクリアレッドで赤みをさらに足しました。

アイペイントは表情違いで3つのパーツがありましたがその中の無表情と笑顔パーツに描きました。泣き顔もありましたが個人的にエウレカの泣き顔は見たく無いので今回は描きませんでした。

無表情パーツ
吉田健一さんの資料集を見ながら紙と鉛筆で納得いくまで模写してからパーツに描いてます。
笑顔パーツ
試験的にアイホールより瞼を閉じた感じに描いてみました。


クリアでセーブしながら色を足していきました。無表情が一番エウレカっぽいですね。
笑顔パーツもまずまずかなと。
もう少し下瞼に表情をつければ嬉しそうな感じが出たかもしれません。
口の中はエナメルの粘膜クリアをエアブラシで吹いてます。
瞳の中にシャドウを入れて目頭から鼻筋にかけてエナメルクリアオレンジにクリアレッドを混ぜた塗料でシャドウ吹き。顔に立体感を足してます。他にも顎のラインや口元、耳辺りにもシャドウを足しました。
こちらもシャドウ吹きして艶消してます。

完成

自分の中のエウレカのイメージは大体表現出来ました。
水色や白部分にもう少しグラデを入れても面白いですがここはアニメのイメージ優先でスッキリした印象にしておきました。肌色はこれくらいの血色が立体映えして良いと思います。
アイペイントのイメージはアニメ序盤のエウレカです。表情は上手く描けたかなと。

今回は調色と塗装の仕方をいつもと変えてみました。今までは黒を使ってもっと濁った色を作っていましたがこれくらい鮮やかな色味も良い感じなので必要に応じて使い分けようと思います。透明感を出すためにいつもより塗料を薄く希釈して塗ってみましたが白を混ぜて塗装する場合とさほど変わりはありませんでした。しかし、薄く希釈した分色の変化が穏やかで好みの仕上がりに出来たのでこれからも薄めの希釈でやってみます。

 次もTEIJIさんの原型。アネモネを作っていきます。早くエウレカと並べたいですね。それでは!

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