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からんころん。
ラムネの中のビー玉がキラキラしていた。
あなたと手を繋いで海辺を歩いた。
今でも覚えてる。
あなたの笑顔が太陽みたいだったこと。
そんなあなたがふと消えたこと。
ずっと探してた。
あなたは思い出の中だけじゃない。
そう言い聞かせた。
あなたはまだどこかにいる。
いなくなってなんかいない。
そうやって、黒い墓の前で僕は崩れた。
あなたの声はしない。
ああ、いなくなったんだなあ。
夏の太陽だけが、
あなたの面影みたいだったな。
次は小さな向日葵を持っていこう。
それじゃあ、またね。
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