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先に設問を読まなくたっていいんです!(診断士二次試験 与件先読み派の解答プロセス)

こんにちは。笛と猫を愛する中小企業診断士(無事登録済み)のフエコです。

皆さんは中小企業診断士二次試験、設問文から読みますか? 与件文から読みますか?

受験校で指導していたり、書籍化されていたりするような解答プロセスは、その殆どが設問文を先に読むスタイルなので、しっくりこないなと思いつつ設問から先に読んでいる受験生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、必ずしも先に設問を読まなくたっていいんです。先輩にも与件先読み派はいらっしゃいましたし、私も与件文先読みスタイルでしたが、286点で合格できました。でも、先読み派が参考にできる解答プロセスのサンプルの絶対数が少ないんですよね。

この記事では、与件先読み派の同志ための生贄(サンプル)として、私の解答プロセスをご紹介します。


私の解答プロセス

①受験番号を記入し、メモ用紙を外す

問題冊子の外側一枚をはがし、B4のメモ用紙として使用する
フリーハンドで上下に3分割する線を引くと、ページの折り目を挟んで6か所の記入枠ができる
一番左上をフリースペース、それ以外を1問1枠で5問分の骨子作成スペースとする

②1回目の与件読解(10~15分)

設問文の第一問をチラっと見てSWOTの有無だけ確認
1回目の与件読解は「鳥の目」でストーリーを把握することを最優先しつつ、「虫の目」で大事そうな記載にマーク

赤ボールペン:強み、こだわり
青ボールペン:事例ごとの重要アイテム(事例1:組織構造的・組織文化的な問題点、事例2:顧客セグメントとそのニーズ、事例3:解決すべき問題点とその原因)
緑ボールペン:社長の思い、やりたいこと
シャーペン:登場人物、部署、会社、因果関係、環境変化、その他大事そうなものに自由にマーク

登場人物や部署名は重要なので四角で囲って目立たせる
あとは大事そうな記載に線を引いたり、逆接の接続詞を△で囲ったり、因果関係を矢印で結んだり、理解の補助線的に自由に印をつける
環境変化は複数回起こることが多いので、段落の左側に「変①」「変②」とナンバリング
1回目の与件読解では「鳥の目」と「虫の目」のバランスを取ること(虫の目に偏りがち)、遅すぎず早すぎないあらかじめ決めた時間で読み切ることがポイント

③設問解釈とメモ用紙準備(5~10分)

左上のフリースペースに与件読解終了時間と、鳥の目で読み取った与件企業の課題をメモ(設問に入ると視野が狭まって忘れてしまうので)
設問解釈はシンプルに、赤ボールペンで制約条件や切り口や問われているものに印をつける
このステップで考えると時間が足らなくなるので、作業に徹する
メモ用紙のフリースペース以外の5か所に設問番号と、次のステップの与件読解の際にどんな設問だったか思い出せる程度の簡単なメモを記入(「法人化前 SW」とか「今後の事業展開→組織構造」とか)
「助言せよ」の問題には忘れないうちに「効果」と書いておく
終わったらフリースペースに時間をメモ

④2回目の与件読解(10分程度)

与件文をもう一度読み返しながら、設問ごとに決めた色のカラーペンで線を引いて、与件記載と設問を紐づける
終わったらフリースペースに時間をメモ

⑤解答骨子作成(開始30分後ごろから)

1問ごとに設問文をもう一度読み返す
与件文の関連記載(設問の色がついているところ)だけに目を通す
あいまいな制約条件があったら、与件文に戻って具体化する(該当記載に設問の色でマーク)
解答の骨格やおよその内容を頭の中でイメージする(ここで初めて考える)
メモ用紙の上で、解答に使用するキーワードを切り口の見出しや箇条書きや矢印をつかって組み立てて、構造化する
1問終わったら時計をチェックしてから次の問題に進む、を繰り返す

⑥解答作成(開始45分後から)

45分になったら途中でもいったん切り上げて解答作成に入る
第1問がSWOTや3Cの場合は第2問から解答を作成し、最後に第1問に戻る
1問ごとに設問文を読み返す
解答骨子を見ながら答案用紙を埋めていく
使わなかったKWは取り消し線で消しておく(再現答案作成のため)
解答骨子が途中だった場合には、余った時間で⑤に戻って残りを進める

与件文・設問文へのメモと解答骨子のサンプル(R4事例I)

与件文への印付けと設問紐づけイメージ
設問解釈イメージ
解答骨子(メモ用紙左側)
解答骨子(メモ用紙右側)

先人たちの解答プロセス

折角なので、ネットで見つけた与件先読み派の先人たちの解答プロセスも引用しておきます。同じ与件先読み派と言っても人によってプロセスはさまざまなのです。

いかがだったでしょうか? 
与件先読み派の皆さまにとって、少しでも参考になりましたら幸いです。自分にピッタリあうプロセスがみつかりますように。



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