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お芝居の道

日向坂46として活動している渡邉美穂ちゃんが今回、ドラマ【星になりたかった君と】でヒロイン役を務めている。
撮影期間を振り返りながら、様々なインタビューに答えている美穂ちゃんを通して感じたことを、普段から応援している身として綴ろうと思う。

「台本を通して物語を追っていくうちに『この子は自分の未来がそう長くないのを悟っている』と思えたので、彼女の気持ちを知ろうと、撮影へ入るまでの準備期間は『1日1日を大切に生きよう』『生きていられるのは当たり前ではない』と胸に刻みながら生活して。」

美穂ちゃんは、台本を手にしてからの撮影準備期間中、自身が演じる“琴坂那沙”ちゃんの心に寄り添うように日々を送っていたそうだ。

撮影がオールアップしたのは、ヒロイン役を務めるという喜ばしいニュースが発表された11月30日であった。(mihotalkより)

いつ、美穂ちゃんが台本を手にしてクランクインしたのか、どのくらい“那沙”ちゃんとして生きていたのかはわからない。しかし、撮影準備期間に心がけたという『生きていられることが当たり前ではない』気持ちは、アイドル活動をする美穂ちゃん自身とリンクしていたように思う。

「全員でステージに立てるって当たり前じゃないんだなって。」

2020/12/24に開催された【ひなくり2020】で美穂ちゃんが述べた言葉である。

治療に専念するため、活動を休止していた松田好花ちゃんが約3か月ぶりにステージに立った時、涙ながらに声を振り絞っていた。
その溢れる涙には、美穂ちゃんの感情のすべてが映し出されていたように思う。

これまでにも、誰か1人が不在のステージはあった。だが、休養期間となると、近い存在であるメンバーにとって長く、寂しさを感じる期間になるに違いない。現在、休養中の宮田愛萌ちゃんの事も思い浮かべながら『当たり前ではない』と美穂ちゃんは述べたのだろう。

美穂ちゃんが“那沙”ちゃんとして生きてきた日々は、アイドルとして、目標を持って生きる1人の人間として心の柱となっているように感じた。

「自分と違う誰かになれるのが純粋に楽しいし、普通に生活していれば味わえない世界を体験できるのも好きです。苦労が全くないかといえばゼロではないですけど…ー」

自分と違う“誰か”になることで、本来の自分のままでは体験できないことを、その“誰か”の世界では体験することができる。
これが、美穂ちゃんが『お芝居がしたい!演じることが楽しい!』と思う理由の1つなのである。

「気持ちのスイッチが切り替えられているのは、メンバーの存在があるからです。(中略)
さりげない一言がうれしいし、声を掛けてくれるだけで『私には支えてくれる人がいる』と思えるから、いつも助けられています。」

この言葉から、美穂ちゃんを受け入れるメンバーの温かさ・美穂ちゃんがメンバーを信頼する気持ちが感じられるのではないか。

ドラマの撮影現場ではアイドルとは違う自分がいるが、日向坂の現場に合流すると声をかけてくれるメンバーが居て自然と戻ることができる…。

2021年の目標として『日向坂メンバーそれぞれが強いグループになりたい』と語る美穂ちゃん自身も、“やってみたい”気持ちを胸に個人の活動に挑み続けるだろう。

その根底には必ず、「アイドルとしての渡邉美穂」がいる。
日向坂46という看板が、挑み続ける姿にどう反映されていくのか。
お芝居の道を歩み始めた「女優としての渡邉美穂」に魅せられていきたいと私は思う。

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