空と海のあいだに

今日もさざ波の上を飛び越えながら
俺達は空の上を跳んでいた
あんまり気持ちよくて
しばらくすると
人間ってやつらがboatってのに乗って
俺達の真似をしようとやってきた
でもそうじゃなかった
いつのまにか
俺達を観るために人間達はやってくるようになった
俺らはただこの端境を飛び上がるただその気持ちよさに
プライドをかけて跳びながら先に進んでいるだけ
それだけなんだ

だけどその姿が人間達にはかわいらしく滑稽に見えて
そして
生きてる奴のかっこよさを感じて仕舞うんだろう
たまにいや
結構な頻度で
海鳥たちに俺ら食われてんだけどな

だけど子孫達もこの端境をすり抜けるように
空と空の隙間を縫うようにせっかちな俺達
は先に進む
だが
先に進んでるつもりがまたかえってきてたりもするんだ
前に進んでるのがかならずしも
先頭とはかぎらない


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