売れない芸人になるにはどうすればいいか。

村上隆さんのyahooのインタビューを読んで胸が熱くなった。
その胸の熱さは懐かしいもので、なにかせずにはいられない。
そんな気持ちになった。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1820 

僕が中学の時から、彼が夜中の3時から4時までやっていたFM芸術道場というラジオ番組が好きで、ずっと聞いていた。大体は疲労困憊でスタジオでぼやく村上隆の話だったが、ワクワクするような焦燥感に駆られるような、そんな感覚になるのが新鮮で、本気で何かをしようとしている人の悲喜こもごもはとても大きな影響を僕に残したと思う。芸術企業論や芸術闘争論の冒頭で語られる若者は自分のことだとハッとしたし、自意識過剰にそう信じた。

その頃、村上さんは今のような巨匠ではなく、コンビニの裏で弁当を拾って食べたりしながら芸術の制作に精一杯やっているにーちゃんという感じだった。おそらくその頃でもう40代だったと思うけど、それでも全然乾いていて、何もできていないって泣いていて、やっていることはなんとなくばかばかしく、そしてハングリーだった。
それを聞きながら、一緒に熱くなっているのだった。

その熱さ。
これをもっと突き詰めたい。

というわけで、売れない芸人を目指すとしたこのブログのように本当に目指していくべく進めていこうと思う。

まず考えるべきは、「どんな芸人になりたいのか」ということと、
芸人になるにはどうすればいいかというハウツーよりも先に考えたい。

僕が目指したいのは米国の、ニュースを面白くわかりやすくえぐるように扱うコメディアン、いわゆる時事芸人だ。政治や経済、社会問題などについて学ぶのが好きだしストックもある。いずれにせよこういうことであれば、僕は苦にならない。

なので、小難しいことをわかりやすく面白く伝えて、心を動かしながら考えてもらう事を目指していきたい。

わかりやすくおもしろく伝えるというのは本当に難しいことだと思う。
井上ひさしさんが、
「むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」
といっていたのがとても気になっていて、それがやっぱり人に何かを伝えるときの真理なんじゃないかと思う。お話が面白くなければ聞かないし、聞く人を選ぶ教養が必要な話は一部の人しか聞いてくれない。聞いてもらい、面白がってもらい、知ってもらう。そんな話芸ができないか。泣かすのでも突きつけるのでもなく、あくまで笑わせながらふと知ってもらう、気付いてもらう。そんなことがしたい。知ってもらうのは社会問題みたいな小難しいもんじゃなくてもいいかもしれない。

いま書きながら思い出すのはこの伊集院さんの話だ。
https://www.youtube.com/watch?v=4i0UFj34aFs 

小難しい問題はそこにはあまりなくて、それはなにか泣ける話でもあるけど、大事なのはそこじゃないような気がする。このおじさんがしたかったことは何だったのかとか、そこで子どもたちとの間で交わされる心の交流とか、そっちに本当に大事なことがある。情動といってもいい、人間が人間たるなにか。人間の本質の一部がそこにうっすら見え隠れするような事が伝えたい。それは社会問題の本質に重なるものだと思うから。
だから、泣かせることがしたいんじゃなくて、人間はなにかというものを考えてもらうことをしたいんだ。おそらくそれに少しでも触れると人は優しくなるはずだ。


なんとなく面白いお話があって、それがなんでだろと思ったときにささやかな意味が隠されているような、そんなお笑い。すっと何かを識るお笑い。そんなのを目指したい。まずは、きちんと面白くないといけないと思うので、学ぶこともたくさんあると思う。

町山智浩さんの米国のスタンダップコメディの話とか、昭和の喜劇人などの漫談とか、いわゆる漫才ブームの前のお笑いに意味があった頃のお笑いを学ぶべきだと思っている。

黒いものを黒いと、面白く言うんじゃなくて、白くないってことを際立たせることで黒いことをより黒く意識付けるような笑い。
しかも、これがいじめの構造にならないように注意しないといけない。
だから、いじめの構造などについての勉強もしないといけない。

まとめよう。
常時すべきこと
1)政治や経済、社会問題などについて学ぶ→ニュースを読むだけだと深みが出ないので時事系の本を週に1冊読んでそれをここにまとめる。
2)時事系の動画の内容のまとめをする。内容がごちゃごちゃしてしまうのでこれは別にまとめるべきなのかな。。とにかくわからないことをカッコつけずにわからないと書く。頭悪く見られてもいいから、わかりやすい等身大の言葉でまとめることに注意する。
3)喜劇の研究。笑いの遍歴、どのような人がいたのか、またどのような磁性を描いたのか、笑いと毒の割合、どのような型の笑いがあったのか。いじめについての話もここに含まれるだろう。それらをまとめて書く。これはこのブログにまとめるのでいいと思う。笑いにまつわることはここに書こう。
4)スタンダップコメディアンを筆頭に現在の笑いについてまとめる。どのような人物がどのような背景でどのような笑いを作っていたのか。この部分は英語のスラングや風土についての学びも必要になってしまうと思うので、それをまとめていく。

②芸人になるにはどうすればいいかということ。
これについてはもっと業界のことを学ばないといけない。
さまざまな芸人の研究の中で、歴史的な定形がわかってくると思う。そこから現代を照らして、どう振る舞うのかを考える。
ここにはすべてを書くつもり。
見つかったら恥ずかしいけど、どうせ誰も読んでやしないんだ。
恥ずかしがらずに書こう。

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