結構大変、大変結構。

シェアハウスをしていて、そこにはいろんな状況の人が住んでくれているんだけど、中には仕事をできない人もちらほらいる。
それでもうちは家賃が安いので、住むだけなら光熱費合わせて月二万円くらいあればなんとかなる。

色んな場所にいたけど、そこが居心地悪くなったり何かを共用されたりそういうさまざまがあって逃げてきたという一人が、今朝、「私事なんですけど……」と恥ずかしそうに話し始めた。
彼は3年くらい仕事ができなくて、病院に通いながら暮らしていた住人で、うちに来てから顔色が良くなっていて、そういうしんどい状況のことも僕は忘れてしまいがちなくらい、いいヤツだった。
「最近すごく調子が良くて、元気なので。 あの 久々に働いてみようと思います。これからハローワーク行ってきます。」
僕はそうやって前向きな話をしてくれたことが嬉しくて、なんというか、こういうシェアハウスをしていて報われたような、そんな勝手な気持ちになって、涙があふれそうになっていた。
「まあ、だんだんやっていくといいよ。」
僕はそんなふうなことを言って、彼を送り出して、そうしてこれを書いてる。

貧乏人を集めてシェアハウスをすると、運営者も貧乏になるということはよくよく身にしみたけど、その上でげんなりしてしまうというか、力が抜けるような酷いことが起こるのが人間関係だ。しかも、僕もそんなできた人間じゃないときてる。ダメダメな人間がゆるい場を保つのは結構大変だ。でも、大変結構なこともある。

今日はそんな嬉しい気持ちを刻んでおきたくて、久々に日記を書いた。
誰が読んでいるかわからないけど、ここには本心だけを書ける。
読んでくれてありがとう。

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