かまいたち特集 クィック・ジャパン購入！
昔、土曜日の夜8時からは…
『暴れん坊将軍』…
松平健が白馬にパカラッパカラッと乗ってやって来る。徳川吉宗様だ。
しれっとドリフにチャンネル合わせていたら
「そんな教養のない番組やめなさい」と見せてもらえなかった。
時代劇で悪者を退治して一件落着したら、ササっとチャンネルを変えて、せめてものあがきで、ドリフのエンディングの
「歯磨けよ、宿題しろよ、風呂入れよ」のところや、ドリフがひょうきん族に凌駕された後は、グレート義太夫の懺悔の場面だけを何とか見ていた。
お笑いは何となく好きだったのかもしれないなぁ。
M-1グランプリ2019の戦いは熱かった。かまいたちは知名度もあったし、うまいなぁ、実力があるなぁ、おもしろいなぁ、圧倒的に強いなぁ、と思いながら見ていた。「こわおもしろい」という感じかな。
そうしたら、ミルクボーイの「コーンフレーク」のネタで、もう久しぶりに腹の底から純粋に大笑いした。「浮かんでくるのはトラの顔、赤いスカーフしたトラの顔」
あの時は、完全にミルクボーイに風が吹いていた。かまいたちとどちらか一つ、と言えば、残念ながらミルクボーイだった。
優勝したミルクボーイの後ろで、かまいたちの2人はどんな思いで立っているんだろうか、なんて考えていた。
それ以来、ミルクボーイのネタをYouTubeで探して見まくった。「コーンフレーク」「最中」は当然のことながら、他のネタ、「ビンゴ」「デカビタ」「滋賀」「サイゼリヤ」などなど。
ひととおりネタを見て、そろそろ内容を覚えるくらいになっていた。
忘れもしない、３月の終わり、新生活準備のためかの地を訪れていた時。自分では設定方法がわからず、映らないテレビが用をなしていない。そんなこともあろうかと、家からiPhoneとテレビを繋ぐコードを持って行っていた。作業しながら流れて行くYouTube。いつしか、たまたま偶然、かまいたちのYouTubeチャンネルでやっていた、「名字当てロケ」にたどり着いていた。
名字の読み当てをしながら時間制限で山手線を巡るロケがおもしろく、おもしろくない作業が楽しくなる。
そこから、かまいたちの魅力に取り憑かれて早半年。ずっと飽きずに見ている。今思えば、コロナが始まる直前のちょうどいいタイミングで始めていたなぁ、と思う。毎日テレビのワイドショーで流れるコロナの話題に辟易していたところだったので、イヤホンでYouTube、に逃げた。
山内さんと濱家さん、見た目も経歴も学校でのポジションも対照的な２人。てっきり、芸の時だけ一緒にやってるだけなのかなぁって思っていたら、仲がいい。特に、濱家さんが山内さんの才能に惚れこんでいる。人には「サイコ」と写りかねない山内さんのボケと、一般人の感覚とのつなげ役を濱家さんはやってくれている。山内さんをおもしろい、と感じ、Cクラスで埋没していた山内さんを見出したこと自体が、感覚鋭い濱家さんの才能なのではないか、と思う。
今回、予約してまで届いた「Q J クイック・ジャパン」のかまいたち特集。まだまだ知らなかった２人のエピソードを知ることができて、幸せこの上ない。
ただ、字が小さいので、老眼鏡なしで読めないのが痛い…不便な年頃になったものだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？