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現実の「故郷」

 昔、教科書で読んだ魯迅の「故郷」。大人になってから、もう一度読んでみての感想は「この作品の良さは中学生には到底わからないでしょ」でした。でも、「どうせわからないから、読まなくていい」ではなくて「わからなくてもいいから載せておく」という考えは立派なものだと思います。

 中国に行った時、魯迅の「故郷」である紹興を訪ねてみました。私の心の中の「故郷」は寒くて荒涼とした風景の広がる寒村だったのですが、実際に行ってみたら、びっくりするほど明るくてにぎやかで風光明媚な街でした。時代が移ったからなのか、夏に行ったからか。

 魯迅記念館は中国人観光客でいっぱいでした。昼食の時、ガイドさんが「せっかく紹興に来たのですから」というので、ほんの少しだけ紹興酒を飲んみました。格別な一杯になりました。

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