「夢中」を探す。

東京での表彰式に向けて、散髪をしてきました。
グリーンティーです。

いつも髪を切ってもらっているフジヤマさんと、デザインや経営に関する話をしたのですが、その中で出てきた「夢中は努力に勝てない」という言葉が胸に響きました。自分は「ものづくり」に夢中になれているのか、とふと考えてしまいました。面白いアイデアを考えたい、ありそうでなかったことや、側から見たら謎めいているけど気になるようなことを提案したいと考えながら日々過ごしています。しかし、夢中に慣なれているかと聞かれたら、YESとは言えないかもしれません。
寝る間も惜しんだり、時間を忘れたりするほど、のめりこんでいるかと聞かれたらそうではありません。ちゃんと寝ますし、ちゃんと食べます。むしろ、アイデアが出てこないと放棄してしまいそうになる方が多いかと思います。

一つだけ言えることがあります。
僕は「ものづくり」に対して、「夢中」になりたいと思っていることです。
寝る間も惜しみたい、時間を忘れて没頭したい。そう思いながらも、のめり込めていない自分がいることは、うすうす感じていました。「ものづくり」に対して、決して真摯にとは言えませんが、ある程度の執着をもって取り組んできたとは思います(教授に自分がいることをアピールしてやるっ!!みたいな)。そして、それを仕事にしたい。自分の得意分野だと謳いたい、いや謳う。と考えていました。が、フジヤマさんの言葉でグラついてしまう自分がいました。「ものづくり」に夢中になれていない自分は「ものづくり」を仕事にしていいいのかと。就職活動が差し迫ってきた時期に考えそうな悩みですね。とほほ笑

ただ、もう一つだけ言えることがあります。
僕は、今ここで「ものづくり」じゃないフィールドを選んでも、また「ものづくり」をするフィールドに戻ってくると思います。

夢の国での体験

少し昔の話をします。
小学校〜高校の夏休みの旅行は決まってディズニーランドに行っていました。
月並みですが、本当に笑顔になるんですよね。キャストの気配りや、陽気な音楽、きらきらとしたパレード。どれもが当時の僕には魅力的なものに写っていました。
その影響から、高校の頃は、ディズニー(ピクサーだったかな?)で働きたいと言っていた記憶があります。そうなると、芸術系の方面に進むしかないと考えてはいましたが、ただ、芸大・美術系の大学に進むようなことは、母にやんわりと断られ、理系に進み、安定した職につくように言われた記憶があります。母子家庭で、なんとなく安定志向を持っていた部分もあり、当時の母を責めるつもりもありません。自分を持てていなかった自分に一番の非があります。
ただ、未熟な考えながらも、何かを作るような場面に居たいと直感的に感じていたんでしょうね。理系の中でも、建築学科を志望していました。
大学受験の時は市民工学科を受けたり、建築学科に入るもデザイン系の研究室に進めるか冷や冷やしたりなど、紆余曲折もありましたが、どうにか今、デザインを主とするフィールドに立っています。


夢中かどうかは分かりませんが、多分、本当にデザインが好きなんですよね。
今は、ディズニーで働きたいとは思っていませんが、他者を喜ばせたい、自分という存在を自分の作品でアピールしたいという根源的な、欲求があることは変わりません。僕は、デザインを進むか迷うという同じ悩みは繰り返しません。六年かけても変わらないこの気持ちに真摯に向き合いたいと思います。


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