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白い毛玉

先日謎の降下物体(セミヤドリガの幼虫)に出会ったが、今度は河原で草にくっついている白い綿毛を見つけた。
こんなところにもセミヤドリガの繭か。いや、別の蛾の繭か。

家に帰ってからGoogleの画像検索にかけるとヨモギワタムシと出た。
繭やなかった。虫癭(ちゅうえい と読む)、虫こぶやった。

以下ネットから
     ○     ○     ○
ヨモギにつくヨモギワタタマバエという寄生バエが原因。
ハエががヨモギの茎に卵を産む → 卵or幼虫の出す化学物質が刺激になって茎の細胞が繊維を生産する。(ヨモギの葉は裏に白い毛が生えているが、これと同じもの) 幼虫はこの白い繊維の塊(虫こぶ)の中で蛹になるまですごして、その後羽化して虫こぶを出る。
※ タマバエの仲間は植物以外にキノコやハチの幼虫にも寄生するらしい。
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ということは、毛玉の中に幼虫がいるはず。
まあ、そっとしといたろう。ゆっくりしたはんのに。

白い糸は植物の繊維やった。卵を産んだのはハエやから繭は作らへんのに、ヨモギに作らせるとはうまいことしたな。
長い進化の歴史の中で、こいつに卵産んだら子どもをちゃんと守ってくれることをどうやって知ったんか、考えたんか。偶然か、必然か。

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