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D.U.P.大同窓会レポ3

 一つ皆さまに謝罪したい。

 更新が遅くなり誠に申し訳ございませんでした。

 細かい言い訳は言わない。もしも読んでくれる方がいらっしゃるなら、拙いながらも楽しかった思い出を語る私の文章を読んでいってほしい。


 さて、二部の始まりである。桜井弘明監督とこげどんぼ*先生が登場する。にこにこ笑顔で優しそうなおじさんが桜井弘明監督だ。朗らかな声が思わず話を引き込ませる。

 また、こげどんぼ*先生はマスク姿で登場した。確かネコのマスクだ。黒い鼻とかわいいヒゲが描かれていた。いや、犬のマスクだったかもしれない。とにかくかわいいマスクであった。

 個人的にこげどんぼ*先生がどんなお顔をしているか知りたかった。今回のイベントは「D.U.P.に会う」という目的以外にもこれが楽しみであったため、違う意味でも有意義であった。ちなみに、とても綺麗な方であった。

 そんなこんなで和やかに話が進むと思いきやなんと二部が始まったのも束の間、氷上恭子さんの誕生日がイベント前日だったからという理由でケーキが出てくるサプライズがあった。室内のイベント会場だからだろうか、火が使えない関係でローソクに火は無し。氷上恭子さんは火を吹き消す真似をした。ケーキは後でキャストが美味しくいただくらしいので、すぐ裏側へ戻っていった。

 誕生日のサプライズに関して桜井弘明監督はこんな話をした。桜井弘明監督は世界百数十ヶ国に中継されている授賞式で誕生日のサプライズをしてもらった事があるらしいのだ。あまりの出来事に「何だか他人事みたいになる」と語っていた。

 その後、椅子に座りながら5人でのトークが進んで行ったのだが、途中でパワーワードが飛び出した「デ・ジ・キャラットがあってからのだぁ!だぁ!だぁ!」。これは何かというと、沢城みゆきさんがどの順番で自分が出演したか分からなくなった事に関係する。「え? デ・ジ・キャラットとだぁ!だぁ!だぁ! どっちが先でしたっけ?」という沢城みゆきさんに対して、確か真田アサミさんが言い放ったセリフである。「デ・ジ・キャラットがあってからのだぁ!だぁ!だぁ!」「そもそもデ・ジ・キャラットで声優デビューなんだから(だぁ!だぁ!だぁ!が)先なはずないでしょ」と氷上恭子さんにツッコミを入れられて思わず笑ってしまう沢城みゆきさんであった。

 また話が移り変わり、今度は脚本や台本の話になっていった。どうやら桜井弘明監督はすぐに話を変にするらしい(デ・ジ・キャラットのアニメを見た事がある人ならば色々察するであろう)。それについてこげどんぼ*先生に指摘されると「わざとです」と堂々と答える桜井弘明監督。驚きつつも何故かOKを出すこげどんぼ*先生。「いいんかい!?」と思う桜井弘明監督であったが、「私の作品をアニメにしてもらえるなんて……」という謙遜から来るOKだったそうだ。

 変、というのを違う角度から感じたのがこの話。デ・ジ・キャラットの台本は五段構え。そんなアニメは他にはない。林原めぐみさんに「ここのアフレコこなしてたらどこでも通用するよ」と言われた沢城みゆきさん。

 アニメの話が膨らみ、桜井弘明監督はこのイベントのために「デ・ジ・キャラットにょ」を見直した、という話をし始めた。「(改めて見ると)とても新鮮。初期は目からビームの色が赤だったり黄色だったり決まってなかった。3分間にこんなにも詰め込めるんだなと」

 ここからはこげどんぼ*先生のターン。こげどんぼ*先生にとって声優さんは憧れの職業の人、アフレコ現場に赴いた事もあったが、休憩時間等も声優さんはキラキラと輝いており、あまり輪に入れなかった。仕事だしサインとかもらうのも申し訳ないし……と本人は距離を取っていたようであるが、本当は声優さんともっと絡みたいと思っていた事が周りにはバレバレだったみたいである。「え? 誰のファンだったの?」と聞く桜井弘明監督。ゲマ役の亀井芳子さんのファンだと答えるこげどんぼ*先生。ファンになるきっかけがあったようだが、筆者失念。

 次は主にD.U.P.が話をした。声優になりたての頃のアフレコの時、沢城みゆきさんはどのタイミングでマイクに入ればいいか分からなかった。迷いながらも自分のセリフが近づいてくる。どうしようかと困っていると氷上恭子さんにセーラー服の襟を掴まれマイクに投げ入れられた「うわぁーっ」ってセリフだったのでそのまま「うわぁーっ」と言った。

 アフレコ繋がりで堀江由衣さんはすごいという話になった。おそらく別のアニメの話だ。堀江由衣さんは主役だったのでずっとセンターマイクにいる。そのため、ずっと台本やモニターを見ている。それなのにこっちを見ずに肩に手をやりマイクに入れてあげ、その後セリフが終わるとそっとリリースしてあげる。優しさと技にあふれている。

 そういや、沢城みゆきさんは美容室で「坂本真綾さんの髪型にしてください」と言うらしい。

 曲の話になった際、「さくらさくら」が好きと言う真田アサミさん。名曲だ。頷くファンたち。

 写真撮影の話。沢城みゆきさんの結婚式の時にD.U.P.の3人で写真撮影をした。主役なので真ん中に入れてもらうも違和感を感じ気持ち悪い。やはり真田アサミさんを真ん中にすると気持ちいい。長年同じ並びならばそれが当たり前になるのだ

 イベントの最後には嬉しいサプライズがあった。「来てくれた人だけの秘密にしてね」と言われているので詳しくは明記しないが、長年の私の夢が叶った瞬間だった。この願いが叶う日は来ないだろうと諦めていた。しかし、その日は来た。夢は諦めなければ叶うのだと知る事ができた。私は泣いた。私は声を出した。私はこの日を死ぬまで忘れないであろう。

 帰り際にもサプライズ。お土産を用意しているというアナウンス。何という心遣いか。これまた「オフレコ」と言われているので詳しくは書けないものの、デ・ジ・キャラットが好きならば誰しもが宝物になるお土産だった。私は今もそれを大切に保管している。

 挨拶をして舞台裏へ帰るD.U.P.だったが、拍手は鳴り止まない。そりゃそうだ。こんなにも素晴らしいイベントだ。感謝と感動と感銘の気持ちであふれていた。もう一度出てきたD.U.P.が謝辞を述べ、ファンたちへ帰るように促してイベントは終了。終わった後もファンたちはD.U.P.について語り合い、いつまでもいつまでもファンたちは作品への愛であふれていた。

 ここで一つ注意しないといけない事がある。それはこのイベントからD.U.P.の活動が再開するという事ではない、という点だ。これについてはイベント中に真田アサミさんが明言していた。これっきりですよ、と。彼女なりの優しさだと思う。ファンたちに変な期待を持たせないための気遣いだ。

 しかし、だ。しかし「またできたらいいね」と言っていた。こげどんぼ*先生は今後も協力したいとおっしゃった。今回は真田アサミさんをはじめとしたキャスト側が企画したイベントだった。その中で200人規模のイベントを成功させるというのは並大抵の事ではなかったと思う。かなりの苦労と工夫を感じたイベントだった。ありがとうなんて言葉では足りないほど、お礼を申し上げたい。

 今回のイベント、残念ながら参加できなかった人もたくさんいる。倍率は5倍とも10倍とも言われている。200人のキャパでは足りないぐらいデ・ジ・キャラットはずっと人気があるのだ。願う事ならば、ブロッコリー、公式のイベントとしてまたD.U.P.をはじめとしたデ・ジ・キャラットのイベントを開催してもらいたい。難しい事だろう。それでも、待っている人は多くいる。待っている人全てを参加させるためには、上記以外不可能ではないだろうか。正直、現状だと夢物語だ。

 ただ言わせてもらおう。D.U.P.大同窓会だって夢物語だった。数年前の私に「こんなイベントが開催されるぞ」と伝えた所で「馬鹿な事を言って過去の自分をからかうな」と怒ったはずだ。そんなイベントが現実となったのだ。夢を見てもいいじゃないか。私は待っている。他にも待っている人は多くいる。諦めなければ夢は叶う。夢の続きを見てみたいのだ。

 また会いたい。その一言に尽きる。D.U.P.が大好きだ。デ・ジ・キャラットが大好きだ。出会えて本当に良かった。本当に楽しいイベントだった。

 これまでもこれからもありがとう。

おわり

 


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