ルリドラゴン 7話感想

打ち切りは全く怖くない。一番恐れるのはこの休載がやがて風化してしまわないかということだ

というわけでついにルリドラゴンが連載再開しました。正直このままフェードアウトの不安もあったので、ちゃんと帰ってきてくれたのは嬉しいですね。来月からは電子版とジャンプラに移籍ということですが、自分は古い人間なので一番面白い漫画はジャンプ本誌に載ってててほしいから、電子だけでも本誌連載が続くは良いと思います。。

とりあ扉絵の夏祭りルリちゃんは実に良いです。あいかわらず可愛いです。爬虫類感が強いですが、絶妙な可愛さがあります。正直この扉絵を見るだけでも300円払う価値があります。しかしルリは胃が小さく少食なのに、綿菓子とたこ焼きに加えて恐らく食べ物を二袋も抱えています。食い過ぎだ。誰かと一緒に来てるんですかね。相手は一体誰でしょう。

もっと食え

1年半ぶりですが単行本を定期的に読んでたので内容はバッチリです。冒頭から全身から雷を発しています。ルリは能力の発現に伴って目が変化します。最初は普通の人間の目だったのが、火を吐いて以降は瞳孔が爬虫類っぽくなっています。また火を吐く時は目が赤くなります。

1話冒頭
火を吐いて以降
火を吐いている時

電気を放っている時のルリは目が十字になっていますね。もしかしたら瞳の色も変わっているかもしれません。黄色だったりするんでしょうか。

吉岡はつい5日前に頭を黒焦げにされてるのに、ビビりながらもルリの机に腕を乗せて離れる素振りもありません。危機感の欠如。落雷が落ちて今度こそ消し炭にされかねない。百合豚の自分としてはそれでも一向に構わないのですが。

ところで電気を出すルリに男子が「もう異能バトルできそうだな」と呟いています。ルリドラは連載開始からバトル漫画化するんじゃないかとウワサされていました。確かに炎と電気を操るなんて能力マンガのど定番。エースとエネル、エンディヴァーと上鳴、漏瑚と鹿紫雲と大体どこにもいます。

ただこのセリフはメタ的には逆にルリドラゴンというマンガが異能バトルに行かない宣言のようにも思えます。ルリドラゴンは一話から子供に重責を負わせない大人たちの頑張りが見えますので、ルリが生きるか死ぬかの異能バトルの前線に出ることはないでしょ。

眞藤先生の巻末コメントにもありますが、連載再開してからちょっと画風が変わっています。ちょっと線が繊細になった感じでしょうか。書き込みも多いような気がします。どっちも可愛いけど、個人的には最新話の方が好みかもしれません。

電気を出しているルリに、ユカが「大丈夫かよ」とボソッと一言。読者的には一年半ぶりですが、ユカは朝からずっとルリのケアしてます。雨で頭痛しそうなルリを心配し、周りから「ドラゴン」と揶揄されるルリにも「大丈夫?」って気にしてます。おにぎり一個で昼を済ませようとするご飯の量も気にします。そして七話でまーた心配されてます。「ユカ マジ神」です。

そんな二人のところに神代さんが登場。

神代「あたし先生に呼ばれちゃってさ」
ルリ「何したの」
神代「今度ユカちゃんも一緒にやろ」
ユカ「いいのー?やった!」
ルリ「ま いいか」

なんぼなんでも会話が適当すぎじゃありゃせんか? リアル女子高生なんてこんなもんでしょうか。ジャンプで連載してるとは思えないユルさです。

最後に七話のヤマとなる前田さんです。前田さんがルリを避ける理由はTwitterでも結構考察されてましたが、特に裏の理由とかなく火を吐く同級生が怖いんじゃないですかね。冷や汗もかいてるし。吉岡はたまたま髪が焦げるだけでしたけど、後十センチ射程が長かったら吉岡の頭蓋は消し炭になってましたし。

ルリは能力をコントロールできたとか言ってるけど電気は全く制御できていないし、普通のクラスメイトなら怖がって普通です。むしろ当然のようにルリを受け入れてくれるユカ、吉岡、神代たちの方がはっきり言って異常です。ルリドラゴンはやっぱり単に異形を誰もが受け入れてくれる優しい世界ではないです。でもこういう最初に喧嘩するって後々仲良くなるフラグでもあると思うです。ルリと前田さんが一緒にスタバに行く日を楽しみにします。

あと地味に金尾が男と明言されました。ルリが火を吹いた一話からずっと休んでるので何かしらの伏線でしょうか。今の所ルリとルリ父以外に人外は出てきていないので、金尾くんが人間かどうかも分かりません。

前田さんに話しかけないでくれるって言われてショック顔と無表情になってるルリの顔は実にいいですね。うむ、良い。帰宅したルリが学校で嫌なことがあったことを一目で見抜く海さんもさすがです。つい昨日は笑顔で「ただいま」って帰ってきた娘が次の日にはこんなになってたら親としてはキツいでしょう。でも「学校で何かあったの?」って親に聞かれて「うん、友達と嫌なことがあったよ」って正直にいう女子高生はこの世に存在しないと思います。「別に」が実にリアル。

しかし海さんはフルタイムワーカーっぽいですけど、ルリより先に家にいました。おそらくはルリを心配して早退したんでしょう。海さんは受け答えは適当な感じですが、裏で奔走してるのは一話から一貫してます。たぶん隙を見てまたルリ父のとこに話を聞きにいくと思います。

改めてルリドラゴンがジャンプに帰ってきてくれて良かったです。4月からは隔週連載になるので体力的にも多少は余裕ができそうですし、無理せず連載を続けてほしいもんです。八話はよ。

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