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肉体の耐えられない重さ

 肉体は重すぎる。ときどき肉体をガバッと脱いで、魂とか精神だけの状態になって休みたいときがある。世を生きながらあらゆる刺激を受け、ガチガチに硬直した肉体の重みに精神が耐えられなくなったとき、人はコロッと○んじゃったりするのだろう。肉体を持って生きるのは過酷であるに違いないが、肉体なくして得られない幸福や愉悦もあるのだから、可能な限り肉体を大切にして、幸福や愉悦を味わいたいものだ。       

 あらゆる治療行為は、単に体の不調を改善し生物としての寿命を延ばすためではなく、精神が刺激されたことによって生まれた肉体の重み(腰が重い、お腹が張る、肩が凝る等の諸症状)を取り除くことで精神を守り、魂全体のバランスを取るためのものなのかもしれない。

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