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マイクロフォーサーズは死んでいない!OM SYSTEM OM-1でマクロ撮影を楽しむ。

皆さん、こんにちは。芸術の秋、いかがお過ごしですか?
I'm a graphic designerです。

今回は「マイクロフォーサーズは死んでいない!OM SYSTEM OM-1でマクロ撮影を楽しむ。」と題してお送りします。のっけから強烈なタイトルです。昨今、マイクロフォーサーズの元気が感じられず、影が薄くなっていると感じます。LUMIX GX7、やGH3、GH4が発売していた頃は、とても活気がありました。今は新型への移行までサイクルが伸びて後継機が発売されるのか心配になります。先日LUMIX G9の後継機である、G9iiが発売したことで、Panasonicはマイクロフォーサーズをに継続する意思を見せてくれ、ほっとしました。
フルサイズはボケる。マイクロフォーサーズはボケないし暗所にも弱いというネガティブなイメージが強い印象です。

ロックは死んだ?

レニークラヴィッツが、1995年に"Rock And Roll Is Dead"をリリース。
ロックンロール イズ デッド、ロックは死んだ、なんて強烈なタイトルの曲をふと思い出しました。本当にロックは死んだのでしょうか?

マイクロフォーサーズは死んだ?
死んでなんかいない!

フルサイズセンサーを備えたカメラが全盛の今、面積比でフルサイズセンサーの1/4の程度の大きさしかないフォーサーズセンサーを備えたマイクロフォーサーズのカメラ。果たして、この時代に生きて行けるのでしょうか。
マイクロフォーサーズは死んだ?
死んでなんかいない!
今日は、そんな強烈なメッセージ色の強い冒頭からはじまりましたが、やんわりと私が今はまっていますマクロ撮影について書かせていただきます。


今、私はマクロ撮影にハマっています。

さてさて。ここ最近、私がどっぷりと肩まで沼にハマっているマクロ撮影について書かせていただきますね。ちなみに、みなさんマクロレンズって持っていますか?マクロ撮影ってとても面白いです。マクロ撮影の面白さを知らずに過ごしている気方にも、マクロ撮影の魅力をお伝えできれば幸いです。マクロレンズと呼ばれるレンズは、でいわゆる等倍マクロってやつでして、被写体の大きさとカメラのセンサーに写る像の大きさが同じ倍率になるレンズのことです。1/2倍になるものをハーフマクロレンズとも呼ぶこともあります。場合によっては、1/2倍ですがマクロレンズと呼んでいたりもします。
私の所有しているマクロレンズは、LマウントのSIGMA 105mm F2.8等倍マクロレンズとマイクロフォーサーズのOM SYSTEM 90mm F3.5等倍マクロレンズです。それぞれのマウントで2倍テレコンを持っていますので、焦点距離は2倍となります。小さなものでも大きく写すことができる魔法のようなレンズです。非現実的な世界に映し出せます。


左OM-1と90mmマクロ。右LUMIX S1とシグマ105mmマクロレンズ。共に2倍テレコン装着。


マイクロフォーサーズは死んでなんかいない!
フルサイズより優れた点が多々ある!

マイクロフォーサーズのカメラは、4/3型フォーサーズセンサーを備えています。1インチセンサーよりも大きく、APS-Cセンサーよりも小さなセンサーです。面積比でいうとおおよそフルサイズの1/4の面積のサイズです。
センサーサイズが小さいので光を取り込む量も減ってしまうわけです。マイクロフォーサーズはボケない。暗所での撮影が弱いなどと言われています。事実、センサーサイズが小さくフルサイズには不利な点があることは否めません。しかしこのセンサーサイズの小ささを活かした利点もあることも間違い無い事実。
近頃、フルサイズのカメラばかりもてはやされて、すっかりマイクロフォーサーズの影が薄くなっていますが、マイクロフォーサーズは死んでなんかいない!フルサイズより優れた利点があります。その利点が、マクロ撮影では遺憾なく発揮されます。

〈マイクロフォーサーズがフルサイズよりも優れている点〉
その1:被写界深度が深いこと(ボケすぎない)
その2:焦点距離が2倍になること(大きく写る)

マイクロフォーサーズは「ボケない」なんて言われますが、撮影のシーンによっては、ボケないことはメリットになることだってあります。明るいレンズを買ったからと言って、開放F1.4とかで撮影してたら、ボケすぎて何の写真だか訳わかんない、なんて写真を撮った記憶はないでしょうか?
マクロ撮影ではボケることは良いことではなく、被写界深度の深い、むしろボケない写真を撮らなければなりません。その点、マイクロフォーサーズはフルサイズよりもボケすぎないんですね。
もうひとつが、焦点距離が二倍になることです。すなわち大きく写せるということ。同じ焦点距離でも二倍の画角で撮影ができます。この点もマクロ撮影では大きなメリットになります。
マイクロフォーサーズは死んでなんかいない!そう力強く私は叫びます。


マイクロフォーサーズOM-1で撮る
マクロレンズの作例

ということで、作例と呼べるほどのものではないのですが、今回はフルサイズのLUMIXではなく、マイクロフォーサーズOM SYSTEM OM-1を使ってマクロ撮影を行なっていきます。OM-1に2倍テレコンを装着、そして90mmマクロレンズを使用して撮影した作例をご紹介させていただきます。撮影で使用する機材の詳細は、下記の通りです。気になる方はAmazonのリンクから詳細をご確認ください。

被写体は小さな小さな蜘蛛です。ハエトリグモの仲間です。
私の指先にいる小さな虫が、マクロ撮影のモデルとなる蜘蛛です。



OM-1で撮ったマクロ撮影の作例

(焦点距離180mm 露出時間1/40 ISO感度200 F/10 深度合成)

1枚目の作例からやばくないですか。このクリクリとした黒いおめめ。ふかふかした体。おしゃれな縞模様。肉眼では見えてこなかった世界がマクロレンズを通して映し出せれます。たかが小さな蜘蛛だと思ってたら大間違い。


(焦点距離180mm 露出時間1/60 ISO感度250 F/10 深度合成)

OM SYSTEMは、コンピュテーショナル フォトグラフィなるものに力を入れています。これは、先進のデジタル技術によって撮影する写真表現です。OM-1には、8枚合成で80Mの高画素を実現するハイレゾショット。複数の画像を合成して疑似的に露光時間を延ばし、高輝度下でもスローシャッター効果を得る「ライブND」。比較明合成を簡単に実現するライブコンポジット。ピント位置をずらした複数枚の写真を合成し、手前から奥までピントの合った被写界深度の深い写真を簡単に実現する深度合成機能などのこと。私はこの深度合成機能を使って、被写界深度の深い撮影を行っています。普通のカメラでは、撮れない世界です。


(焦点距離180mm 露出時間1/50 ISO感度200 F/10 深度合成)

深度合成の機能のおかげで、後ろ足の先から前足の途中まで、幅広い範囲でピントの合った写真を撮ることができます。この機能はフルサイズのLUMIX S1やマイクロフォーサーズのGH5やGH5mk2にも備わっていますが、深度合成の方法が異なります。OM SYSTEMの深度合成の方が、撮れ高が断然良いです。私がマクロ撮影でOM-1を選ぶ理由が、この深度合成の機能にあります。OM-1は本当にマクロ撮影に強いです。

(焦点距離180mm 露出時間1/5 ISO感度200 F/18)

同じ蜘蛛でも、蜘蛛によってこうも色や模様、顔つきが違うんだと初めて知りました。スターウォーズに登場するポンダバーバみたいな顔をした蜘蛛。ユーモアあるじゃないですかバーバちゃん。


(焦点距離180mm 露出時間1/5 ISO感度200 F/22 深度合成)

小さな小さな蜘蛛の撮影は、もはやスポーツです。焦点距離180mmで捉えれる範囲はごくわずか、蜘蛛が数cm移動しただけでファインダーから外れて見えなくなります。蜘蛛が止まった瞬間を狙って撮影。ほんと目まぐるしくて熱い!アスリート気分が味わえます。

(焦点距離180mm 露出時間1/80 ISO感度400 F/7.1 深度合成)
(焦点距離180mm 露出時間1/13 ISO感度200 F/16)

ただでさえ小さな蜘蛛、その中でもさらに小さな蜘蛛がこちらのお方。目がクリクリとしていて、赤みを帯びた丸い体。幼体なんですかね。とても小さな蜘蛛さんでした。

(焦点距離180mm 露出時間1/30 ISO感度200 F/11 深度合成)

お尻もプリンとしていて実にキュート。いやぁ、それにしても蜘蛛って可愛いものです。そして、小さな蜘蛛、ハエトリグモの仲間が大好きになりました。そして、思わずハエトリグモ ハンドブックを購入。どハマりしてます。



おわりに(苦労話)

蜘蛛のマクロ撮影は、いかがだったでしょうか?被写界深度を深くするために、レンズを絞って撮りたいけど、シャッター速度が遅くなる。遅いとその間に蜘蛛は逃げていく。結果、撮れ高が激減。ストロボを使って撮影はとても有効です。しかしながら、私は写真と並行して、動画も撮っています。動画はストロボというわけにいかず、ビデオライトで明るくしています。まだまだカメラやレンズの設定など試行錯誤の必要がありそうです。鍛錬を積んで良い写真を撮っていきたいものです。
被写体は蜘蛛。生き物ですから、動く。動くから難しい。それでも蜘蛛のマクロ撮影は奥深くて面白い。
いつかは図鑑で採用されるような写真が撮れることが夢。小学館さん、講談社さん、出版社の皆様、マクロ撮影のご依頼お待ちしてます。
以上、「マイクロフォーサーズは死んでなんかいない!OM SYSTEM OM-1でマクロ撮影を楽しむ。」をお送りしてきました。I'm a graphic designerでした。また、お会いしましょう。さようなら〜☆。

逃げ出す蜘蛛。そりゃそうだ、蜘蛛だって必死です。
蜘蛛は生き物。花瓶を撮影する物撮りと違って、当然動きます。これだから蜘蛛の撮影は難しくて面白い




関連リンク

私が使ってよかったと思うカメラなどの機材などのレビューを「物と音」WEBSITEでも紹介させていただいています。よろしければこちらもご覧いただけたら幸いです。お時間ありましたら足をお運びください。

*なおこの投稿でのリンクは、Amazonアソシエイトを利用しております。リンク先はAmazonとなります。商品の詳細はAmazonでご確認いただけたらと思います。これから機材のご購入を検討されている方の参考になればと思います。

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