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【今さら聞けないカメラの話】 ミラーレス一眼カメラとは!?

ミラーレス一眼カメラとは、ミラーレス(Mirrorless)つまり、ミラー(Mirror)を持たない(less)一眼レフカメラのことです。私の所有しているLマウント フルサイズのLUMIX S1とマイクロフォーサーズGH5はまさにそのミラーレス一眼カメラです。当たり前のことですが、レンズを外してカメラの中を覗いてみると4/3型フォーサーズセンサーが顔を出します。そこにはミラーがありません。当たり前ですねミラーレスですからね、ミラーがあったらミラーあり一眼レフカメラです。
ミラーレス構造にすることでとても大きなメリットがあります。従来の一眼レフカメラは、ミラーやミラーボックスがあるため小型化を大きく妨げる要因になっていました。しかしそのミラーを取り払ったミラーレス構造のカメラでは、ミラーボックスで測光測距を行いその情報を撮像センサーで受けるミラーやミラーボックスを介さずにして、ダイレクトで情報を読み取ることが可能となりました。ミラーとミラーボックスを省いたことで画期的なコンパクトさを実現することができたのです。またダイレクトで情報を読み込むことで高速かつ高精度なオートフォーカスが実現しました。これによりオートフォーカス性能も飛躍的に向上しています。


私が愛用しているカメラたち。パナソニックのLUMIX GH5、S1、S5。それからSONY FX3です。どれもビデオグラファーにおすすめにミラーレス一眼カメラです。

2008年、世界初のミラーレス一眼レフカメラ「LUMIX G1」が発売

さて、ミラーレス一眼カメラの歴史を振り返ってみましょう。遡るは2008年の今より約11年前です。Panasonic(パナソニック)が2008年に世界初のミラーレス一眼レフカメラ「LUMIX G1」を発売しました。このカメラは1210万画素 「Live MOSセンサー」を備え、「ミラーレス構造」採用で世界最小・最軽量(2008年9月12日現在)ボディを実現したまさに歴史的な画期的なカメラで業界をあっと驚かせました。カメラ本体約385g、突起部を除いた寸法:幅124 x 高さ83.6 x 奥行き45.2mmでした。LUMIX GH5は、カメラ本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む重量で約725g。突起部を除く外形寸法は、幅 約138.5mm x 高さ 約98.1mm x 奥行 約87.4mmとふた回りほど大きくなっていますね。


活況に沸くミラーレス一眼カメラ市場

そして現在、ミラーレス一眼レフカメラのパイオニアであるPanasonic(パナソニック)をはじめ、2018年にSONYがリリースしたα7iii、Canon RとRP、Nikon Z7とZ6と各社フルサイズセンサーを持つミラーレス一眼レフカメラを続々とリリースし、デジタルカメラ市場はこれまでになくフルサイズセンサーを備えるミラーレス一眼レフカメラが盛り上がっています。フルサイズセンサーを備えるミラーレスカメラで言えばPanasonic(パナソニック)も2019年3月23日にLUMIX S1とS1Rをリリースし、フルサイズミラーレス市場にも参入しました。従来のマイクロフォーサーズとともにフルサイズ機でも展開していき、これからミラーレス市場がますます盛り上がり目が離せなくなってくることでしょう。


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ミラーレス一眼レフカメラの構造

ミラーを持つ従来のカメラとミラーレス構造の一眼レフカメラをみてみましょう。もっとも大きな違いと言えば、従来の一眼レフカメラでは、ミラーと五角(Pentagon)柱形のガラス製の部品ペンタプリズム、コストを抑えたモデルにはミラーだけで構成されたペンタダハミラー(ペンタミラー)がありますが、ミラーレスにはそれらがありません。ミラーとペンタプズムがないミラーレス構造は、フランジバックと呼ばれるレンズマウント面から撮像素子(センサー)表面までの距離を短くすることができるため、本体の厚みの薄くし軽量化することが可能です。ただし光学ファインダーを薄なうことになるため、電子式ファインダーを組み込む必要があります。現在Panasonic(パナソニック) LUMIXからリリースされているS1とS1Rもミラーレス構造の一眼レフカメラですが、このS1の電子式ファインダーは高精細 576万ドット リアルビューファインダーを備え瞳の解像度に迫る圧倒的な解像性能は従来の光学ファインダーを超えたと言って異論はないでしょう。


ミラーレス一眼レフカメラにおけるレンズマウントの種類

ミラーレス一眼レフカメラのレンズマウントはいったいどれくらいの種類があるのでしょうか。各社足並みを揃えてすべての規格を統一してもらえるととても嬉しいのですが、そう簡単にはいかないようで。古くはVHSとβ(ベータ)というビデオテープの規格で激しい争いがありましたが、現在のカメラマウントは規格数がはるかに多いです。ミラーレスだけのレンズマウントに限定しても、Panasonic(パナソニック)やOLYMPUS(オリンパス)のマイクロフォーサーズ規格、Canon(キャノン)のRFマウント、Nikon(ニコン)のZマウント、SONY(ソニー)のEマウント、FUJI FILM(富士フィルム)のXマウント、そしてLEICA(ライカ)、SIGMA(シグマ)、Panasonic(パナソニック)3社の協業のLマウントが存在します。規格が違う分だけ各社個性あふれるレンズがあるのでそのあたりも面白さの一つではありますが、カメラに詳しくない方には少々困りものです。
それではミラーレス一眼レフカメラのレンズマウントとフランジバックを表にあらわしてみます。


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マウント径とフランジバック

上の表でもわかるようにマウントごとにマウント径とフランジバックが異なります。マウント径については「大口径マウント」を謳い文句、売り文句にしてることが多く、最近よく耳にするワードです。直接的には明るさを示す意味ではなくマウントの開口部がが大きいことなのですが、マウント径が大きいとレンズ設計においてメリットがあり明るいレンズ装着もできます。短いショートバックは、ボディをコンパクトに設計に極めて有利です。とりわけスペックだけをみると、Nikon(ニコン)のZマウントの大口径55mm、ショートフランジバック16mmの革新的で驚異的です。Canon(キャノン)のRFマウントはマウント径54mm、フランジバック20mmとスペック的に及ばなかったため、このZマウントのスペックを羨ましくも相当煙たがっていることでしょう。そして一方マウント径が46mmと小さくもミラーレス市場では圧倒的なシェアを誇るSONY(ソニー)のEマウントの存在に注目です。「大口径高性能レンズに大口径マウントは本当に必要か?」今後どのように評価されシェア争いはどうなっていくか注目していきたいと思います。
私はLEICA(ライカ)、SIGMA(シグマ)、Panasonic(パナソニック)のLマウント推しですが、どのマウントも興味深いです。いずれにしてもミラーレス一眼レフカメラが盛り上がっているのは間違いありません。これからがますます楽しみですね。

それでは、またお会いしましょう!



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