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懐かしいオールド携帯電話の魅力!【まとめ】

みなさん、いかがお過ごしですか?「I'm a Graphic Designer」です。随分と気温が下がりすっかり秋らしくなりましたね。
これまで「懐かしいオールド携帯電話の魅力!」と題しvol.1〜vol.3まで3回に渡って、懐かしいオールド携帯電話の魅力についてたらせていただきました。
そもそも、押入れ奥底に保管している資料を取り出さなければならず、押入れをがさごそと探索している際に、箱の横に「古い携帯」と書き込んである箱が一つ出てきたことがこの話の始まりです。「古い携帯」と書かれたパンドラの箱の封印を解いて、中から出てきたオールド携帯電話たちを紹介してきました。前回までまだご覧いただいていない方はご一読いただけたらと思います。
それではこれまで紹介してきたオールド携帯を今回は一堂にまとめてお伝えさせていただきます。



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【no.1】
セルラー HP-501 モトローラー

パンドラの箱から登場したオールド携帯の中で、まず最初にご紹介したい端末がこちら。キャリアは「セルラー」(現在はau)のアナログ方式の携帯電話モトローラーのHP-501。ディスプレイ部が液晶ではなく赤く輝くLEDだなんて、格好良すぎはしませんか。バッテリーを外して端末の情報を確認すると「ハンディーホン」と書かれています。ディスプレイの左上に小さく「MICRO TAC(マイクロタック)」の文字が書かれています。今となっては、とてもマイクロともハンディーとも、とてもじゃないけど言えない堂々としたサイズと重量です。それにしてっも無骨で男らしい。ブラスちっくの質感もしっかりしていて軍事用なんじゃないかとおもうくらい丈夫です。古くなってもゴムやシリコン、プラスチックの劣化がまるでない。造りがとても良いです。オールド携帯電話のコレクションの中でも私がとても気に入っている最高の一台がこちらです。


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【no.2】
 デジタルツーカー タイプNM (ノキア)

続いて紹介するのはこちらのデジタルツーカータイプNMです。色鮮やかな5色のカラーの端末がずらり。充実したコレクションではあるのですが、実は標準色のシティグレー(そんな名称だったの記憶していますが、定かではありません)だけがない...実に惜しい。標準色があれば全てのカラーがコンプリートできます。
この電話も実に大きく思いヘヴィー級の携帯電話。
この電話には日付時間の設定がなかったと記憶しています。不在着信があった場合、いつかかった電話か分からず、ちょっと困ったことに。またマナーモードがなく、バイブレーターによる着信もできませんでした。オプションでバイブレーター機能搭載バッテリーというものがありました。
使い勝手はともかく北欧のヨーロピアンデザインが存分に楽しめる一台でした...一台ではなく5台か...存分に楽しめる5台でした。個人的には名機です。


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【no.3】
NTT mova P(TZ-804)Panasonic

本体にDoCoMoの印字がなく「NTT」と記載があるこの携帯電話。日本電信電話株式会社です。製造は松下通信工業株式会社。ググるとこちらの機種の情報は「産業技術資料データベース」に詳しく書かれていました。

〈 携帯電話 TZ-804〉
1991年4月にNTTから発売。アメリカのモトローラ社の『マイクロタック』に刺激され、さらに小型のモデルを作る為にNTTグループが短期間で開発したモデル。アナログ(NTT大容量)方式対応。NEC、三菱、松下通信工業、富士通が商品化を担当。松下製は重量約220g、容積約150ccを実現した。その後ムーバ秘話サービス対応、さらに後期型と改良が加えられた。
( 産業技術資料データベース )より

「アメリカのモトローラ社の『マイクロタック』に刺激され」と書かれていますが、そうそう、さきほどno.1で紹介したモトローラーのディスプレイ左上に「MICROTAC」と書かれていましたね。海外メーカーも日本メーカーも切磋琢磨して携帯電話端末を開発していたことが伺えます。
デザインは今後長きに渡りスタンダードな形となるバー形状のストレートタイプ。すでにこの時点で携帯電話の基本携帯を確立していました。
こちらのTZ-804は、日本の携帯電話の黎明期を支えた一台なのではないでしょうか。


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【no.4】
NTT DoCoMo ER207 エリクソン

1999年に発売されたエリクソンが日本向けに開発した端末。この機種の前にER205という機種も発売されていました。デザインはボタンを覆い隠すフリップタイプのスタイルで、日本のメーカーにはないエキゾチックな北欧デザインが特長の一台です。本体裏面のバッテリーにあたるカバーは金属製。マグネシウムだったかなぁ。金属製なので実に高級感があります。また、ペンのように、シャツの胸ポケットにひっかけることができるクリップが付属しており、このクリップは取り外しも可能でライフスタイルを想像しながら作られたことがよくわかります。
アンテナは正円ではなく、アシンメトリーな歪な形をしています。こういったデザインに対するこだわりが、スカンジナビアデザインの本質なのではないでしょうか。日本人にはない独自の美的感覚、美的センスをを感じてなりません。名機です。



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【no.5】
NTT DoCoMo ER209i エリクソン

NTT DoCoMo ER207の後継機であるER209i。この電話の製造年月日は2000年12月。基本的なデザインとカラーの配色は、先代からの流れを引継いだモデル。先代の材質は金属製パーツを多用していましたが、こちらはほとんどプラスチック製となってしまい、コストダウンが様々な点で垣間見れます。使い勝手こそ悪かったものの細かな点で北欧デザインが感じられたアシンメトリーなアンテナも正円となり、スカンジナビアデザインがすっかりおとなしくなってしまった印象。真面目になってしまったと少々がっかり。 ER207と比較して、面白みにかけましたが、それでも気に入って私はこの機種を2台連続使用しました。一台使って故障し、白ROMを手に入れて二台連続の使用となりました。


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【no.6】
 NTT DoCoMo NM502i (ノキア)

NTT DoCoMo NM502iは、フィンランド・エスポーに本社を置くノキア社製の携帯電話です。ノキアは、通信インフラ、無線を中心とする開発ベンダー。このNM502iは、海外メーカーとしては初のiモード端末で前回紹介したモトローラーや三菱、先ほど紹介したエリクソンなどのケータイに見られる様なフリップタイプではなく、ボタンを覆うカバーがスライドするスタイルが特長です。今では考えられませんが、液晶はモノクロ2階調でもちろんカメラ機能はありません。先ほど紹介したエリクソンとも近い雰囲気があり、ヨーロッパの香りがぷんぷん漂うヨーロピアンデザインが特長です。日本メーカーの至れり尽くせりに慣れていると、このケータイのUIには多少戸惑います。しかしながらこの個性的な携帯電話は使えば使うほど不思議と愛着が出てくるから不思議です。NM502iの晩期には、かなり使い込んでマイクが壊れ、鳥のシールを貼ってなんとかしのいで使っていました。とても思い入れの深いケータイでした。ありがとうノキア、ありがとうNM502i!


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【no.7】
デジタルツーカー  DP-154 タイプNM2? NM3?

続いてデジタルツーカー DP-154です。カタログの表記には、タイプNMの後に「2」か「3」の数字が入る品番だったと思いますが、記憶がまるでない。NM2だったか、NM3だったかと思います。製造年月日 1998年06月のMADE IN FINLAND。何と言ってもボディカラーが印象的です。こういう色ってマジョーラカラーって呼ぶんですかね。角度が変わると色が怪しげに変化し希少な昆虫を見ているようで美しい一台でした。


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【08】  J-Phone  NOKIA DP-154EX

私が珍しい携帯電話を集めていると知った、心優しき方から譲っていただいたJ-Phone NOKIA DP-154EX。使ったことがないのでどんな機種なのか語ることはできませんが、鮮やかなカラーと独創的なデザインが魅力的な一台。1998年にグッドデザイン賞(商品デザイン部門)に受賞されたモデル。Wikipediaの情報が確かならば、三洋電機のJ-SA03をベースに開発されたモデルらしいです。


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【no.9】
Data Scope for DoCoMo

続いてまたまた濃〜いキャラクターの一台です。こちらも白ROMを譲り受けたもので使用したことがないです。今まさにバッテリーを外し記載を確認すると...

Data Scope for DoCoMo
製造者・申請者 京セラ株式会社
製造年月日 2001年4月

へぇ〜、知らなかった京セラがつくっていたんですね。京セラといえば、京セラのグループ会社の一つである第二電電(現在のKDDI)、セルラー、auだと思うので、まさかライバルのDoCoMoの端末を製造していたとは初めて気づきました。Wikipediaによりますと...

〈 Data Scope for DoCoMo 〉
DataScope(データスコープ)は、1998年に京セラが発売したPHS端末。後にPDCモデルも発売された。320×200ドットのモノクロ液晶画面を持ち、ユーザーアプリケーションを登録できるなど、スマートフォンのはしりと考えられている。「Data Scope for DoCoMo」は、通信方式をNTTドコモの9600bps携帯電話に変更している。ブラウザ、Eメール、のほかにNTTドコモが当時展開していた10円メールが利用できた。その後登場するiモードやiモードメールには対応していない。
(Wikipediaより)

いやぁ〜、ヘンテコな機種ですね。1998年パーソナルコンピューターをモバイル化するために試行錯誤していたんだなぁとあらためて実感。各社模索していたんでしょうね。そういった黎明期のプロダクトデザインは、個性豊かな面白いんですよね。オールド携帯電話 万歳!



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【no.10】
NTT DoCoMo F501i (富士通)

この機種の登場した時の記憶がはっきりとあります。iモードというサービスの開始されることになり、なおかつこのF501iがこのiモード対応の初号機であること。そして今までにはない洗練されたデザインだったことを。
この F501iを見て、私が驚いたのはデザインにありました。まずボタン自体に印字がないことです。ボタンはすべてクリアな透明な素材。ボディの前面もクリアな層があり、その下に印字がされています。こういったデザインはこれまで一度も目にしたことのない機種でした。これまでにない洗練されたデザインだと感じました。
そして、印字されたグラフィカルなフォントです。今となっては古く感じますが当時の最先端なデザインを携帯電話に落とし込んだ意欲作だと感じた物です。
私はこのF501iを使っていたわけではありません。後に白ROMを譲り受けたものです。F501iに機種変更しようか悩んでいましたが、結局はタイミングが合わず行いませんでした。エポックメイキングなiモードの名機です。


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【no.11】
NTT DoCoMo D501i (三菱電機)カスタム

続いてiモード機のD501iです。Dと言えば「Diamond」、三菱電機の機種ですね。
この頃には随分と携帯電話が普及し、新しい機種が発売すると多くの方が最新機種へ機種変更する方がとても多かったです。今以上に市場は熱かった。
街を歩き友達にばったり出会ったりすると、必ず話題の一つとして携帯電話は今何を使っているか話題になっていました。そうなると被ってくるんですね。人と同じ携帯電話では嫌だ。私は個性的なオリジナリティあふれるケータイを持つんだ。とそんな感情が芽生えるわけです。
このD501iは地味な存在で目立つデザインではありませんでしたが、このD501iをベースにカスタムして誰も持っていないケータイに仕上げることにしました。まずは塗装から。ケータイのボディを分解して車屋さんに持ち込み、塗装してもらいます。標準のアンテナを着信時に七色にひかるアンテナに交換。これで誰ともかぶることのない機種へ変わりました。
もともとD501iのメニューの構成と操作性は優れており、非常に使いやすい一台だったことを記憶しています。良い一台でした。



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【no.12】
NTT DoCoMo SO506i Premini II (SONY)

これまで紹介してきたオールドケータイと今回紹介するSO506i Premini IIでは大きくことなる点があります。それはカメラを搭載したモデルであることです。このSO506i Premini IIは、バータイプのストレート端末で、メガピクセルカメラやQVGA液晶、メモリースティック Duoスロットを搭載した130万画素カメラ搭載のiモードケータイとして世界最小を実現した機種です。
手にして良くわかりますが、とにかく小さい。そして軽い。細いボタンのスレンダーキーですっきりしており秀逸な機種でした。とても気に入って愛着を持って長く使っていました。地味な存在ながら名機なんではないでしょうか?


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【no.13】
NTT DoCoMo M702iS(モトローラー)

またもや隠れた名機の登場です。初めて私が二つ折りタイプの携帯電話を購入したM702iSモトローラーですね。非常に薄くて小型軽量コンパクト。無駄のない洗練されたデザイン。畳んだ状態でも小さな液晶が表示される仕様です。
カメラには、約130万画素CMOSセンサー、メインディスプレイには240×320ドットの2.2インチTFT液晶、サブディスプレイには96×80ドットの1.0インチSTN液晶を搭載した機種です。

静止画 1024 X 1280px(JPEG)
動 画 176 × 144px (MP4)
動画録画時間 約 360秒/約 6分
動画フレームレー 最大15fps

この時代の機種にもなるとカメラの性能も向上して、それなりに静止画も動画も撮れる様になってきました。なかなかのもんです。
折りたためば掌にすっぽりと収まり、品があり洗練された機種でした。名機です。ありがとうM702iS、ありがとうモトローラー。


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【no.14】
NTT DoCoMo L03C(LG)

コンパクトデジカメではありません。これはリコーのGRじゃないですよ。
これまでたくさんのオールドケータイを紹介させていただきましたが、ついにこの2011年に発売されたNTT docomo L03Cの紹介までたどり着きました。

サイズ  高さ112mm × 幅60mm × 厚さ17.3mm(最厚部 約 22mm)
重 量  約 165g
ディスプレイ 解像度480×800ドット ワイドVGA TFT液晶
撮像素子 有効画素数約 1210万画素CCDセンサー
静止画  4000×3000px JPEG
動 画  1280×720px MP4
動画フレームレート 最大30fps
手ブレ防止機能 有り

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撮影時は、純粋なコンデジのようにレンズが出てきます。このケータイ端末を、見て携帯電話だと思う人なんて一人もいないでしょう。

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まだ「これがケータイなの?」と怪しんでいる方のために証拠写真です。さきほどの「Mac OS 9.2」のように私が作った画面の画像なんかではありませんよ。携帯電話なのでもちろん電話がかけられます。ずいぶんとこのNTT docomo L03Cは愛着を持って使ってきました。消耗が激しくなってきた際にはバッテリーを購入したり、なんとか長年使ってきたものの、お別れの時がやってきました。世の中の多くの方はこの機種の存在など知る由もありませんが、私にとって名機中の名機です。私が使ってきた機種の中でも非常に思い入れの深い一台となりました。


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【現在利用中の愛機】
docomo iPhone 12 mini

これまでのオールド携帯電話を見て語らせていただきましたが、ほんとうに懐かしいですね。携帯電話を通じて、当時の想い出が走馬灯のように次々と湧き出してきます。こちらが現在利用中のiPhone12miniです。
毎度毎度ですみません。ここで「ご注意」です。またまたこのいPhone12miniにも「Mac OS 9.2」を表示させています。こちらも私が「Mac OS 9.2」の画像を制作して待ち受け画像に設定したフェイクです。実際には「Mac OS 9.2」ではありません。お間違いのないようご注意ください。


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一番最初に紹介したセルラー HP-501 モトローラー(1991年)とiPhone12mini(2021年)を持った図。30年の歴史でこれだけケータイは進化しました。



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個性豊かなオールド携帯電話を並べて「カシャ」と記念撮影。アンテナが伸びてなんだか愛らしいですね。



まとめ

「懐かしいオールド携帯電話の魅力!【まとめ】」と題してお送りしてきました。いかがだったでしょうか?皆さんの記憶にあるケータイはありましたか?懐かしいなぁと昔を思い起こし楽しんでいただけたらと思います。なおこれらの掲載した情報に間違いがあるかもしれません。参考程度に見ていただけたらと思います。
「懐かしいオールド携帯電話の魅力!」は今回の記事の元となる【vol.1】〜【vol.3】でも紹介しております。懐かしいオールド携帯電話たちについて語らせていただいています。古いケータイに興味のある方はご覧いただけましたら幸いです。ではまたお会いしましょう。さようなら〜。


「懐かしいオールド携帯電話の魅力!」過去の記事をご覧いただいていない方は、ぜひこちらもご覧ください。


私が使ってよかったと思うカメラなどの機材などのレビューを「物と音」WEBSITEでも紹介させていただいています。よろしければこちらもご覧いただけたら幸いです。お時間ありましたら足をお運びください。


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