見出し画像

ロクデナシの『スピカ』が良すぎた

 ロクデナシを聴きながら過ごす深夜は素晴らしい。小窓にチラリと映る星を眺めて、ボーカルの透明感ある声とボカロPの手がけた楽曲に身を委ねていると夜空に溶け込んでいきそうな感覚にトリップする。

 まぁ玄人ぶるつもりは毛頭ない。ロクデナシは最近聞き始めたばっかだ。元々筆者はボカロ好きなので、ボカロP+人間のユニットには自然と惹かれていった。代表曲の『ただ声一つ』をMIMIさんが手がけたと知った時はまぁ驚いたこと。

 『ただ声一つ』は言うまでもなく名曲だが、アルバムを再生しているうちに、それ以上にぶっ刺さった曲がある。

『スピカ』という曲が半端ない。作詞作曲はあのナユタン星人だ。

 この曲を一言で表現すると…「個性と個性の激ヤバ化学反応」といったところか。

 ナユタン星人のボカロ曲は、良い意味で初音ミクらしさがないと思っています。サムネにミクを用いずオリキャラを出す、宇宙×ラブソングという一貫したテーマ、少し聞いて「ナユタンだ」と分かる中毒性が高い曲、などなどボカロという中で“ナユタン星人”という独自のコンテンツが存在していた感じがするのですよね。

 そして『スピカ』はどうでしょう。歌詞から分かる宇宙と恋の歌、そしてナユタンらしさ全開の作曲。楽曲提供ではあるけど、ナユタンの個性がバチバチに現れた一曲に仕上がっているのです。特にイントロがさ!! あの手拍子とかまさにって感じ!!

 もちろん歌っているのは初音ミクではなく人間のボーカルだ。しかし、この一番の相違点にこそ感動を覚えた。楽曲提供が主になって久しいナユタンだけど、彼がボカロシーンで描いた世界観はミクから人間へと正しく引き継がれたのだなと気持ち悪い感想を抱いたことは否定しない。

 幻想的な夜の世界をモチーフにしたMV、抽象的なようで切に訴えているようなリリックなど『スピカ』は間違いなくロクデナシの曲だ。しかし「ナユタンっぽさ」も同時に存在しているのがすごいよなーって思う。どっちの個性もお互い反発し合わず最高の形で昇華されている感じがスバラシイ。

 グダグダ書いてしまいました。まぁ好き曲紹介なんてこのぐらいユルい方が良いか。
 ロクデナシはまだ十数曲しかリリースしていない新進気鋭の音楽ユニット。多分追いつくなら今です! 俺に続け!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?