「白岩と種子島」について

なんかいつのものか分からないwordファイルから後書きが発見されたのでnoteに上げておきます。
常ならばほぼ無意味の文章ばかりなので破棄していますが、これは珍しく意味ありげなことを言っていたので。

あ、「白岩と種子島」っていうのはこれのことです(隙あらば宣伝)。

後書きは以下です↓

 さて、本作品は当初は読み切り作品として同人誌向けに捻りだした作品でした。最初のうちはこんなに長く書くつもりは無かったです。
 何故話数が重なっているかと言えば、これは常々言っていることなのですが、私が短編をたくさん作ることが苦手だからです。

 というのも、合評会の度に新たな短編を書くということは、その度に新たな人間、あらたな共同体、引いては新たな世界を作るということです。私はこれが苦手でした。
 何度も世界を作り直していれば、いずれは弾切れとなってしまいます。私は無名の登場人物を作ることも苦手なので、できるだけ全員に名前を付けます。となるとネーミングセンスにもいつか弾切れが訪れてしまいます。
 それに、折角作った世界の住人たちが、二度と日の目を浴びることなく、wordファイルの中に生き続けるというのが、どうにも心にクッと落ちませんでした。
 それなら、一つの世界観に拘って短編を書き連ねるのが、アイデア的にも精神的にも良いだろうと思ったのですね。

 『恋は~』において作品の要素として「海」と「駄菓子」が採用されて、この二つの要素をできるだけ踏襲するようにしています。難しいですね。でも頑張って考えています。

 そんな感じです。

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