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「Astral Weeks」ヴァン・モリソン 和訳

[Verse 1]
If I ventured in the slipstream
もし僕が流れの中に冒険したら
Between the viaducts of your dream
君の夢の高架橋の間に
Where immobile steel rims crack
動かない鉄のリムが割れ
And the ditch in the back roads stop
裏道の溝が止まる場所で

[Chorus]
Could you find me?
君は僕を見つけられる?
Would you kiss-a my eyes?
僕の目にキスしてくれる?
And lay me down
そして僕を横たえて
In silence easy
静かにそっと
To be born again
再び生まれるために
To be born again?
再び生まれるために?

[Verse 2]
From the far side of the ocean
海の向こう側から
If I put the wheels in motion
僕が車輪を動かしたら
And I stand with my arms behind me
腕を後ろにして立ち
And I pushed another door
別の扉を押し開けたら

[Chorus]
Could you find me?
君は僕を見つけられる?
Would you kiss-a my eyes?
僕の目にキスしてくれる?
Lay me down
僕を横たえて
In silence easy
静かにそっと
To be born again
再び生まれるために
To be born again?
再び生まれるために?

[Verse 3]
There you go
君はそこにいて
Standin' with the look of avarice
欲深そうな表情で立っている
And talkin' to Huddie Ledbetter
ハディ・レッドベターに話しかけている
Showin' pictures on the wall
壁に写真を見せて
Whisperin' in the halls
廊下で囁いて
And pointin' a finger at me
僕に指をさしている

[Verse 4]
There you go, there you go
君はそこにいて、君はそこにいて
Standin' in the sun darlin'
太陽の下で立っている
With your arms behind you
腕を後ろにして
And your eyes before
そして君の目は前を見ている

[Verse 5]
There you go
君はそこにいて
Takin' good care of your boy
君の男の子を大切にしている
Seein' that he's got clean clothes
彼が綺麗な服を着ているのを確認して
Puttin' on his little red shoes
彼の小さな赤い靴を履かせて
Seeing that he's got clean clothes
彼が綺麗な服を着ているのを確認して
A-puttin' on his little red shoes
彼の小さな赤い靴を履かせて
A-pointin' a finger at me
僕に指をさしている

[Verse 6]
And here I am
そしてここに僕がいる
Standing in your sad arrest
君の悲しい逮捕に立ち尽くして
Trying to do my very best
僕の最善を尽くそうとして
Lookin' straight at you
君を真っ直ぐに見つめて
And comin' through, darlin'
そして君に向かっていく
Yeah, yeah, yeah, yeah
ああ、ああ、ああ、ああ
Hey yeah, yeah
おお、ああ

[Verse 1]
If I ventured in the slipstream
もし僕が流れの中に冒険したら
Between the viaducts of your dream
君の夢の高架橋の間に
Where immobile steel rims crack
動かない鉄のリムが割れ
And the ditch in the back roads stop
裏道の溝が止まる場所で

[Chorus]
Could you find me?
君は僕を見つけられる?
Would you kiss-a my eyes?
僕の目にキスしてくれる?
And lay me down
そして僕を横たえて
In silence easy
静かにそっと
To be born again
再び生まれるために
To be born again?
再び生まれるために?
To be born again
再び生まれるために
To be born again
再び生まれるために

[Post-Chorus]
In another world, darling
別の世界で、愛しい人
In another world
別の世界で
In another time
別の時代で
Got a home on high
高いところに家がある
Ain't nothing but a stranger in this world
この世界ではただのよそ者
I'm nothing but a stranger in this world
この世界ではただのよそ者
I got a home on high
高いところに家がある
In another land
別の土地で
So far away
とても遠く
So far away
とても遠く
Way up in the heaven
天国の遥か上
Way up in the heaven
天国の遥か上
Way up in the heaven
天国の遥か上
Way up in the heaven
天国の遥か上
Ooh, ooh
おお、おお

[Outro]
In another time
別の時代で
In another place
別の場所で
In another time
別の時代で
In another place
別の場所で
Ooh
おお
Way up in the heaven, mmm
天国の遥か上
In another time, haha, mmm
別の時代で、はは、おお
In another place
別の場所で
In another time
別の時代で
In another place
別の場所で
And another face
そして別の顔で
Mmm





「Astral Weeks」の解説

**「Astral Weeks」**は、ヴァン・モリソンが1968年にリリースしたアルバムのタイトル曲であり、彼のキャリアの中でも特に評価が高い作品の一つです。この曲は、精神的な旅や人生のサイクル、霊的な探求をテーマにしています。

1. 詩的な表現と意味

「Astral Weeks」の歌詞は非常に詩的で抽象的です。歌詞の中でモリソンは、愛と霊的な目覚めについて語っています。具体的には、過去の出来事や感情の流れに乗りながら、人生の意味や再生を探求する内容になっています。

歌詞に出てくるハディ・レッドベター(Huddie Ledbetter)は、より一般的にはレッドベリー(Lead Belly)として知られる、アメリカのフォークおよびブルースの伝説的なミュージシャンです。彼は1888年に生まれ、1949年に亡くなりました。レッドベターはギター、アコーディオン、ピアノ、マンドリンなど多くの楽器を演奏し、独特のスタイルで多くの影響力を持ちました。彼の音楽は、アメリカのフォーク音楽の基礎を築く上で重要な役割を果たしました。特に「Goodnight Irene」や「Midnight Special」などの曲は広く知られています。

ハディ・レッドベター(Huddie Ledbetter)

モリソンはレッドベターのポスターを持ち歩いており、それを壁に掛ける習慣があったと言われています。

2. 楽曲構造と音楽スタイル

この曲の音楽的な構造はジャズ、フォーク、クラシックの要素を融合させており、モリソンの独特の歌唱スタイルが際立っています。リチャード・デイヴィス(ベース)やジェイ・ベルリナー(ギター)などのジャズミュージシャンを起用し、即興演奏のような自由な感覚を持ちながらも緻密に構成されています。

3. アルバム全体のテーマ

「Astral Weeks」アルバム全体が、人生のサイクルや霊的な探求、自己の発見といったテーマを扱っています。各楽曲は独立していながらも、一貫したテーマで結ばれており、アルバム全体を通じて一つの物語を形成しています。だからいまでも名盤としての地位を確立しているのだと思います。

4. 録音と制作背景

このアルバムの録音はニューヨークで行われ、わずか数回のセッションで完了しました。プロデューサーのルイス・メレンスタインは、モリソンの自由奔放なアプローチを尊重し、ミュージシャンたちが即興的に演奏する環境を整えました。モリソン自身は、録音中も他のミュージシャンとほとんどコミュニケーションを取らず、内向的な姿勢を保っていました。

5. 評価と影響

「Astral Weeks」はリリース当初から高い評価を受け、現在でも多くの音楽評論家やアーティストに影響を与え続けています。エルヴィス・コステロ、ブルース・スプリングスティーンなどがこのアルバムの影響を公言しています。


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