有料でお願いごとを受けるコツ

動画作成や健康相談など無料で色々と頼まれてしまう人からそれらを有料にしていけば良いかという相談を受けたので回答した内容のメモです。

なぜ、相手方は無料で有料に相当するサービスを受けられると思うのか、どのあたりに相手方と自分の考え方にギャップがあるのかと考えてみました。

パターン1.有料という認識はあるものの、友人割引により無料になると認識している
友人、知人割引という感覚を相手方が持っている。通常は有料のサービスではあるが、相手方と自分の関係により割引で無料にしても差し支えがないと無意識に思って頼ってきている。

パターン2.そもそも有料であるという認識がない
ちょっとした雑用感覚でお願いしており、頼まれれば自分は時間を使って対応するが、相手が自分の時間を使うことが有料であるという認識がない。

概ね、上記のようなパターンかと思います。

その上で、それぞれの場合で対価を払う意思がある場合、対価を払う意思がない場合が想定されます。

・パターン1で対価を払う意思がある場合
お得にお願いできれば良いという感覚でお願いしているものと思います。
・パターン1で対価を払う意思がない場合
友人知人としてそれぐらいのお願いは聞いてくれるとお願いしているものと思います。
・パターン2で対価を払う意思がある場合
有料であることを知らないだけであり、有料であることを認識すれば相談できると思います。
・パターン2で対価を払う意思がない場合
そんなに大変だと思わないので善意でやってほしいというお願いであり、面倒です。

そのため、有料でお願いごとを受けるコツとしてはまずは、通常無料では享受できないことをお願いしているということを相手に認識させることが第一歩かと思います。普通は有料であることを伝えた上で、理由なく無料を強要する方がいれば、それはお付き合いを考えた方が良い方だと思います。

もちろん、お祝いやお返しなどなにかしらこちらが無料で対応しても良いと思っていれば話は違います。例えば動画作成の仕事をしている方が、友人の結婚式のムービー作成を引き受けるなどは自然なことと思います。
ただ、無条件に自分の善意でサービスを受けようとする人はいますので、そういった方に有料での提供を持ち掛けても、そもそも認識が合わないため不毛かと思います。

まずは相手が払う意思があるのかを確認した上で世間相場を認識させ、適正なサービス提案に進むのが良い形です。

具体的に世間相場を認識させるためには、昨今ではスキルマーケットなどのスキルの売り買いや、インターネットの情報で相場情報がwebで確認できることも多いです。そういった情報を相手と一緒に見て、世間相場に関する共通認識を持つと良いです。
この際に客観的な相場を見せることがポイントです。自分発信で世間相場を伝えたとしても、相手方はそれを確認する術が乏しく、共通の認識として持つには少々足りません。
客観的な情報を一緒に見ることで共通の相場感を持つということが重要です。

続いて先に持った共通の相場認識で提供されるサービスイメージを共有します。相場と標準的なサービスイメージの共通理解を作ることで、相手が自分にお願いしようとしている内容が明確化されます。

最後に自分と相手の関係を踏まえ、サービスと金額を確定しましょう。

上記のようなプロセスを踏んで、はじめて有料で頼み事が受けられる形になります。

1.相手方の支払い意思を確認する
なお、払う意思がない方にいくら求めても仕方がないので諦めましょう。
2.対価が発生することを認識してもらう
普通は有料であることや、他の方には有料で提供していることを伝え、対価が発生するものであると認識してもらう
3.世間相場を認識してもらう
どの程度の金額が通常なのか客観的な情報をもとに認識してもらう
4.標準的なサービスを理解してもらう
世間相場の通りだとどの程度のサービスが受けられるか認識してもらう。
(動画1分あたりの価格や、1時間あたりの価格などなど。)
5.相手と自分の関係を踏まえ、提供する適切なサービス内容と対価を決定する。

上記のプロセスを意識しながら無料の相談を有料化し、フリーランスライフを開始してみましょう!


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