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星子ひとり旅シリーズ、幽霊事件シリーズ関連作品

星子ひとり旅シリーズも幽霊事件シリーズも、どちらも人気作品なので関連作品があれこれ出ています。今回はそのご紹介の記事です。
ただし公式で出ている作品は時間も経っていることもあり、新品で入手することは星子シリーズFC刊行の同人誌以外は全ての作品で不可能になっています。未入手の刊行物もあるので、そちらについては情報をお寄せくださると嬉しいです。もちろんここで扱っていない作品についての関連作品情報についても歓迎です。

あと、当時は販促用にイラストを印刷したテレホンカードなどをプレゼントすることがよくありました。星子ひとり旅シリーズではいくつかネットのオークションなどで確認していますが、こちらでは扱いません。(この手の関連商品は著作者が知らない可能性があるからです)
グッズ類は一律取り扱いせず、本はコミカライズ、ファンブックやTRPGリプレイ、公式が関わった同人誌のみ。それ以外はカセットブック、映画のパッケージ販売したものを扱っています。

基本的にはAmazonのリンクに飛ばしていますが、画像がない、マーケットプレイスのみの作品については館山が自分で持っているもののスクショを貼っています。


星子ひとり旅シリーズ

現在進行形で刊行されていた頃にはいくつかのメディアミックスがされています。映画、カセットブックがそれぞれ一作、コミカライズ作品が全三冊出ています。

カセットブック『殺人切符は♡色』

カセットブック『殺人切符は♡色』パッケージ
カセットブック『殺人切符は♡色』パッケージ(館山私物)

あらすじ
"長崎で、ステキな恋をみつけるの" そして一人、旅に出た星子だったが、行く先ざきで殺人が…。
タレ目の宙太と中年紳士、美形の幽霊(?)にかこまれて、気分はもう、殺人オリエンテーリング!? 合気道三級の星子の技が冴える!!

最初にリリースされたのはカセットブックです。今は知らない人がほとんどでしょうが、カセットテープに録音されて販売されていました。パッケージイラストは小説1巻と同じイラストです。

収録時間 57分15秒
1989年06月28日第一刷発行
著者 山浦弘靖
脚色 落合ひろみ
スタジオ ニュージャパンスタジオ
録音制作 オムニバスプロモーション

出演
流星子 松岡ミユキ
美空宙太 関俊彦
十津川美沙子 土井美加
高野京一郎 島田敏
父親 増岡弘
オジン刑事 広瀬正志
紳士 仁内建之
お菊さん 沼波輝枝
おばさん 高乃麗
ゴンベエ 千葉繁


映画『殺人切符は♡色』

映画『殺人切符は♥色』VHSパッケージ
映画『殺人切符は♥色』VHSパッケージ(館山私物)

あらすじ
流星子は女子校の2年生。悪い上級生をこらしめて現在、停学中。それをいいことに、猫のゴンベエを道連れに長崎までひとり旅に出てきちゃった。だけど、ブルートレインの中で図々しい少年、美空宙太と出会ってからこの度はめちゃくちゃ。死んでるはずの美青年、そして次々起こる殺人事件。長崎の美しい風景をバックに繰り広げられるロマンチックサスペンス、いよいよ開幕。

こちらは館山所持のVHSのパッケージですがレンタル落ちでめちゃくちゃ退色していたので色は見苦しくない程度に加工しています。(かなりやばいところまで退色していたので、結構ガチで加工しました)
映画版はキャストはほぼカセットブック版からの続投(ゴンベエだけ千葉繁さんから沢木郁也さんに変更になっています)です。未所持ですがレーザーディスクでも販売されていました。

1990年02月03日公開
上映時間 50分
製作 日本映像
制作協力 日本アニメーション

監督 宮崎晃
脚本 杉山卓
作画監督 小林智子・松本昌代
美術監督 影山仁

声の出演
流星子 松岡ミユキ
美空宙太 関俊彦
十津川美沙子 土井美加
高野京一郎 島田敏
片岡(謎の紳士) 仁内建之
美沙子の父親 増岡弘
刑事 広瀬正志
お菊さん 沼波輝枝
おばさん 高乃麗
ゴンベエ 沢木郁也

主題歌 太田貴子『Magician 〜In The Midnight〜』


コミックス『殺人切符は♡色』

原作 山浦弘靖
著者 浦川佳弥
マーガレット 平成元年No.13~No.18連載
1990年01月30日刊行

コミックス『殺人切符は♡色』書影(館山私物)

映画公開の前月にコミックスが刊行されています。
袖のところにある山浦先生や浦川先生のコメントを見ると、結構アレンジありの印象がありますが、思った以上に原作のスピリットは活きた内容だと思います。


コミックス『京都迷路地図は♧色』1巻

原作 山浦弘靖
著者 浦川佳弥
マーガレット 平成元年No.21~平成2年No.2連載
1990年05月30日刊行

コミックス『京都迷路地図は♧色』1巻書影(館山私物)

『殺人切符は♡色』完結からほどなく開始しています。原作では第四作目に当たる作品です。


コミックス『京都迷路地図は♧色』2巻

原作 山浦弘靖
著者 浦川佳弥
マーガレット 平成2年No.3~平成2年No.6連載
1990年07月30日刊行

コミックス『京都迷路地図は♧色』2巻(館山私物)

ややビターな結末を迎える『京都迷路地図は♧色』です。原作の勢いある展開ががっつり読めます。


星子ひとり旅・イラスト・スペシャル1 星子♡宙太 恋紀行

著者 山浦弘靖
   服部あゆみ
1990年10月10日刊行
コバルト文庫

服部あゆみ先生のイラスト満載、書き下ろし小説『恋の銀河特急』収録。構成としてはファンブックのような感じで、10冊刊行の後に全作品を扱った内容になっています。
『恋の銀河特急』はロマンティックSFファンタジィで、現実の場所を舞台としたトラベルミステリを予想しているとびっくりするかもしれません。


星子ひとり旅・イラスト・スペシャル2 星子♡宙太 恋の時刻表

著者 山浦弘靖
   服部あゆみ
1991年06月10日刊行
コバルト文庫

こちらは20冊目を記念して刊行されています。こちらでも服部あゆみ先生のイラストがたくさん収録されていて、10巻以降に登場したキャラもあります。書き下ろし小説『星子のバック・トゥ・ザ・フューチャー』も、タイトルからある程度想像がつくと思いますがSFです。


おかえりママに薔薇のキス

2013年12月15日刊行
発行者 山浦弘靖【流星座】
編集者 ゆうきあおい【Honey+Clover**】

星子シリーズ(ひとり旅だけでなく全部)は、公式ブログに連載された山浦先生の作品『おかえりママに薔薇のキス』が収録されている公式同人誌も刊行されていました。(改稿もされているようなので、本を持っている方はすごくラッキーですね。館山は未所持です)
もう完売してかなり経ちますが、一応情報を掲載します。

連載された山浦先生公式ブログです。


星子♡宙太 恋巡礼ガイド

全国の星子シリーズを聖地巡礼するための圧巻のデータベースです。こちらはワタシも持っていてめちゃくちゃ参考にしています。こちらはまだ購入できます。

2021年10月30日刊行
発行 星子シリーズFC/加藤 彩
監修 山浦弘靖
構成・文 加藤 彩、いしかわともみ
イラスト 鳩歩なる、蔭見ゆうき


Love Pilgrimage 星子シリーズ同窓会in京都レポート

2023年08月13日発行
星子シリーズFC / 編集人 加藤 彩

山浦先生と星子シリーズのファンの皆さんが、星子シリーズでも何度も登場した京都で同窓会をするというイベントがあり、それがきっかけでできたアンソロジー本です。山浦先生の書き下ろし小説『♥恋巡礼は魔界京都で』と、ブログ掲載の『銀河鉄道で恋旅を』再録とファン垂涎の収録作品と、参加者の皆さんの小説、イラスト、オフ会レポートと充実した内容です。(銀河鉄道が登場するのは全く唐突ではなく、実は山浦先生は『銀河鉄道999』の脚本も担当されています)
ファン活動がここまで長く続くのは本当に稀有なので、そういう視点でもすごく感動します。


Love Pilgrimage vol.2 星子シリーズ同窓会 鎌倉長崎レポート ~長崎恋歌は魔女特急で~

2024年08月30日発行
星子シリーズFC / 編集人 加藤 彩

Love Pilgrimageの二冊目。今回の同窓会は鎌倉と長崎。この巻には単行本未収録長編『長崎恋歌は魔女特急で』が加筆修正して掲載されています。鎌倉、長崎オフ会レポートと共に『銀河鉄道999展 in 京都鉄道博物館』のレポートも入っています。この巻は読者さんのエッセイ多めで、どんな方が星子シリーズを追いかけていたのか伝わってくる内容です。今後もオフ会レポートは刊行されるようなので楽しみです。


幽霊事件シリーズ

幽霊事件シリーズも当時いくつか関連作品が出ています。特徴としては海外翻訳が多いことがあります。コミカライズ作品二作(と、その二冊を翻訳した本二冊)、TRPGリプレイが(公式で)一作出ています。あとテレビドラマ化している作品についても採り上げます。現物未確認ですが、小説二冊が韓国語に翻訳されています。
ただ、星子ひとり旅シリーズと違って現物を持っていないものがある、映像化作品のスクリーンショットすら見ていないなど、情報の精度が低いです。ごめんなさい。

追記
台湾版コミックスの情報を追加しました。

コミックス『清里幽霊事件』

第一作『清里幽霊事件』のコミカライズです。イラストのかやまゆみ先生の漫画なので公式感は満載ですが、麻衣子達(特に麻衣子と千尋)の性格が大胆に変更されているので、小説版を読んで漫画を見た人はかなりびっくりすると思います。

講談社版『清里幽霊事件』(館山私物)

1991年11月13日刊行
講談社コミックスフレンド
かやまゆみ

コミックス『清里幽靈事件』(台湾版コミック)

台湾の東立出版社からコミカライズ版の翻訳が出版されています。

1997年08月20日刊行
東立出版社girl comics
加山 弓・風見 潤

東立出版社『清里幽靈事件』(館山私物)

下記のあらすじは講談社版のあらすじの中国語翻訳でした。裏表紙に載っています。

我是麻衣子,和推理小說研究會的新人會員美奈子及千尋三個人到叔叔經營的飯店住宿。我心中興奮不已,希望能在清里和憧憬的千尋更加親近,但卻發生令人想像不到的幽靈事件…

『清里幽靈事件』あらすじ

風見先生の名前表記はそのまま。かやま先生の『加山 弓』の表記はBL作品でも使われていたので馴染み深いと思います。


コミックス『スキー場幽霊事件』

二作目『スキー場幽霊事件』のコミカライズ。こちらも性格が大胆アレンジされているので苦手な人は出るかもしれませんが、ハイライトシーンで麻衣子がスキーをするシーンを絵で見ると臨場感たっぷりです。

1991年12月10日刊行
講談社コミックスフレンド
かやまゆみ

講談社版『スキー場幽霊事件』(館山私物)


コミックス『滑雪場幽靈事件』(台湾版コミック)

こちらも台湾、東立出版社から1998年1月に翻訳版が『滑雪場幽靈事件』というタイトルで刊行されています。

1998年01月05日刊行
東立出版社girl comics
加山 弓・風見 潤

東立出版社『滑雪場幽靈事件』(館山私物)

こちらも裏表紙に載ったあらすじです。

原宿的寶石店店主被殺害,為解開被殺老人所託付的密碼內的秘密,麻衣子和千尋前往遠野…襲擊2人的神秘男人,以及雪白滑雪場上的幽靈是…?超人氣的觀光勝地推理故事!

『滑雪場幽靈事件』あらすじ

この二冊の台湾版コミックスを購入したことを記事に書きました。興味のある方はそちらもご覧ください。


能登半島幽霊事件

こちらは公式ではありますが、実はTRPGリプレイです。麻衣子役を漫画家のめるへんめーかー先生、美奈子役を小説家の久美沙織先生、千尋役を小説家の太田忠司先生が担当しています。風見先生がシナリオ設定を作り、GMを冒険企画局の星宮すみれさんが担当しています。システムは冒険企画局のアップルベーシックを使用しています。


冬の京都幽霊事件 ミステリー研女子大生のドキドキ名推理!

『冬の京都幽霊事件』のドラマ化作品です。何だかこのドラマをきっかけとして高岡早紀さんと保阪尚輝さんのご結婚に結び付いたというエピソードがあるようです。

1991年03月05日放映
火曜ミステリー劇場
制作 総合プロデュース、ABC
監督 山本厚
脚本 溝田佳奈

出演
水谷麻衣子 高岡早紀
中田美奈子 仁藤優子
日下千尋 保阪尚輝(現・保阪尚希)

オープニング動画や番宣動画があれば貼ったのですが、見当たらなかったので小説版のページを。

軽井沢幽霊事件(韓国語版『 청평 유령사건 』)

『軽井沢幽霊事件』と『クリスマス幽霊事件』の小説が韓国語に翻訳されているようですが、こちらの情報もなかったので原作のAmazonページをそれぞれ貼ります。

追記
こちらの本も韓国語版の情報が少し摑めましたが、韓国語が読めないので検証できていません。

1994年10月31日発行
가자미 준(風見潤先生の韓国語表記)
刊行 화평사(和平寺)



クリスマス幽霊事件(韓国語版タイトル『크리스마스 유령사건』)

1995年03月10日発行
가자미 준(風見潤先生の韓国語表記)
刊行 화평사(和平寺)

ちゃんと韓国語を読めていないので確認の精度が低いですが、韓国で講談社のティーンズハートを刊行していた会社のようです。(こちらについてはまた別の記事にします)


現在館山が韓国語を全く読めないので、もう少し確認に時間がかかります。申し訳ありません。『軽井沢幽霊事件』についての情報はまだ全く確認できていません。(多分韓国語が読めていたらセットで把握できることが把握できていません。申し訳ありません)


他にもあとがきに風見先生が発行していたファン向けのニュースペーパー『JJ』は確認できているものが以下の通りです。

1995年04月01日 1号発行
1995年06月 2号印刷(発送が遅れ翌年発行。『横浜赤い靴幽霊事件』あとがきに2号で韓国での幽霊事件シリーズ刊行について書く予定とあり)
1997年01月 3号刊行(2号と同時に発送)

4号からの情報はないので、多分これで全部です。(この時期に風見先生のウェブサイトを開設しているので、そちらに情報が載ることになったのだと思います)

あと京都探偵局『天神さま幽霊事件』あとがきに書かれていた『哲学の小道新幽霊事件』については、現物を確認しようがない状態ですが、存在したことを知りたい読者さんがいるだろうし、風見先生がご自身で存在について言及していることもあり、こちらでも書きました。


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