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世界一退屈なスポーツ『水泳』

 「水泳って世界一退屈な競技」

かつて北島選手の特集で当時のアメリカの監督さんが言ってました。
「同じ場所を行ったり来たりするだけで、なんともつまらない競技。でもそのつまらない場所を遊園地のように楽しい場所にする工夫が大事なんだ。」

  ある意味名言で、練習メニューを考える人の大きな課題でもあります。水泳だけではないかもしれません。ジムトレーニングも地味に体を追い込んで、体のラインが変わる喜びを個人個人が見つけ自己満足がなければ、続けることが難しい。

 たまに選手に練習メニューを作らせるのですが、特に変わったメニューをつくってくるわけではなく、当たり障りのないメニューをつくってきます。まかせた割につまらないな、と思いながらもっと面白いメニューはないかなといつも模索しますが、結果をだすメニューでありながら面白さを実感できるとなるとなかなか難しいものです。

こちらも一応工夫するので、私が作ったメニューは張り出すと、どんどん集まってきて、「あー、きついな」「やったー○○がある」などなどいろんな意見をいうので、どのようなことをするかみんな興味はあるわけです。

そもそも、面白い必要はないという人もいますが、毎日のようおこなう上に辛いことをするわけですから、楽しいという感情や充実感というものは絶対に必要だと思います。
先日猪子寿之さんの番組を見ていて気付いたこと。猪子さんの掲げるテーマ『共創』というのが、頭にひっかかっていて、一人で練習しているわけじゃないんから、個人競技だけれど団体競技っぽく、練習できると楽しいかなッと今思案中です。
考えてみれば、選手にメニューを作らせて一番彼らがやりたいがること、それはリレーです。うちのチームは人数が多くないので、リレーが組めるクラスと組めないクラスがあるのですが、遊び感覚で普段違うルールでおこなっていいんだなっと最近柔軟に考えるようになってきました。

 いつの時代からか、どこかの誰かが考え出したプールの距離、ルール、泳法。本番以外はそんな無用なルールに縛られなくて楽しめばいいんじゃないかということを考えると水泳ってもっともっと面白いのかも。

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