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2017年アナトミートレイン解剖②

解剖初日。
さすがに睡魔に襲われて眠りについたが、時間的には日本で昼寝している感じなので、やはり4時に目が覚め本を読んで時間を過ごす。6時はまだ暗かったが、ホテル内のジムにいき軽い体操をし、外に出て軽いジョギングへ。

一階のレストランで、朝食をかなりガッツリ(これが後でツライめに)

部屋で少し横になりいよいよミーティングルームへ。一年ぶりのトーマスマイヤーズはじめ、通訳やお手伝いのみなさんが勢ぞろい。
で、解剖の説明と筋膜の話を1時間くらい。内容は去年の解剖と重複している部分とキネティコスのサイトで見たものだったので、特に新しい情報はなし。

そしてバスに乗り込みラボへ🚌

管理者ガルシアトッドに会うのも、もちろん一年ぶり。相変わらず元気そう。
ラボに入ると端に8体の献体が並ぶ。昨年はすべて女性だったが今年は男性献体もあり、それだけでも前回とは違う。

そして、昨年同様、自己紹介。この時、昨年より人数も多いので、順番に自己紹介しているとなかなか時間がかかる。で、朝食を食べ過ぎた上にラボ特有の空気になんとなく吐き気が(^^;)
この後準備のため一度ラボを出て少し回復。

もう一度ラボに入り、準備されたすべての献体を観察し、クラス分け。男性献体もみたいが、昨年観てわかったが細見の献体が、作業が楽な上に早く終わるので、そちらを選択。

さすがのトッドは献体観ながら順番に、これは皮膚と脂肪が剥がれ辛いなどの特徴を言ってまわっていた。

担当した献体は女性、胸がインプラント、背骨が左に側弯し、左足が右足に比べ動きが鈍い。等々特徴をみて終わったら、鉗子とメスの使い方の映像を観て、いざ実績へ。

去年の経験があるから、最初からスムーズに作業が行え、7人で仰向けの状態で皮膚をはいでいく。途中、トッドに課題を与えられ、リンパ球を探すが、わかりづらかった。結局、トッドに後で見せてもらう。

風邪を引いた時などは雑菌がリンパに溜まり、そこで菌をやっつける。しかし、無理してヨガなどの運動をしてしまうと流れてしまうから治りにくくなるらしい

自分達のグループは比較的スムーズに作業が進行していたので、他のグループの見学に行くとやはり献体によりいろいろな特徴がある。

皮膚→皮下脂肪→筋肉の構造は動物も同じだが、人間は皮膚と脂肪がくっつきつきやすいらしく、逆に熊などは脂肪と筋肉がくっつきやすいらしい。(クジラやイルカなどは人間と同じ)
たまたま直前に、あるメンバーの方と似た話をしていた内容が、犬などは体を皮膚だけで動かすことができ、体を震わせることが出来る。しかし、人間は顔の筋肉意外の皮膚はコントロールできない。人間の顔は筋肉と脂肪が同化しやすい。
つまり、脂肪が、筋肉につきやすいのか皮膚につきやすいのかという違いは、皮膚をコントロール出来るがどうかの違いでもあるということになる。

次は胸のインプラント。少し表面は硬い。トーマスマイヤーズの予想では病気の手術の後、胸にインプラントを入れられ、体はインプラントを異物とみなすため、周りを覆いそれが硬くなったのだと言う。

体はほんとに不思議。

時間が来たので、献体をビニールに包み、冷蔵庫へ。
帰りに大きめのウォールフーズに寄り道し、買い出しをしてホテルへ。
まだまだ初日、体調管理だけはしっかりしとこ(^^;)

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