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高山ステークス2022・徹底展望(データ分析編)

昨年のこの時期は個人的にかなり忙しかったこともあり駆け足気味での予想になってしまったものの、それに比べれば(笑)今年は少しは余裕があるので、このテイミングでデータ分析を行い、日曜の昼過ぎまでをメドに「最終決断編」として予想を公開することにしたいと思います。
ちなみに【時々是競馬】としては明日も更新を行う予定にしていますが、そちらはいつも通りのスタイルでの予想です。今のところは日曜のメインレースを取り上げる予定にしています。

6月5日・中京10R 高山ステークス

(3歳以上3勝クラス・芝2000m)

例によって今週から条件クラスの3歳馬が古馬に混じってのレースとなるが、3勝クラス・それも芝中長距離では先週・先々週まで大きなレースが続いていた訳で、当然ながら4歳以上のメンバーでの対戦。
なお2勝クラス以下だと、毎日杯で1番人気(3着)のドゥラドーレス(日曜東京9R・ホンコンジョッキークラブトロフィー)、京都新聞杯で3着のボルドグフーシュ(日曜中京9R・一宮特別)といった3歳の有力どころの名前が見られる。

今年は15頭がエントリーしてきたが、4歳馬が3頭の一方で7歳以上も3頭が出走。
前走で2勝クラスを勝った馬が3頭、前走3勝クラスで連対した馬が2頭。日本レコード決着になった5月8日の三方ヶ原ステークス組が3頭という臨戦過程になっている。

データ分析に入る前に、まずは昨年の高山ステークスの結果を振り返る。
6月6日・中京11レース、良馬場の芝2000mに14頭が出走した。

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1着 ⑤ トーセングラン 1:59:8 8人気
2着 ① シャフトオブライト アタマ 10人気
3着 ⑧ フライライクバード 1 1/4 1人気

単勝 2410円 馬連 1-5 29820円
3連単 5-1-8 242650円
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1勝クラスの高山特別の頃からずっと2桁人気がヒモ穴で絡んで高配当…というパターンが目立っていたが、3勝クラスになってもその傾向は変わらず、ものの見事に大波乱を演出。
一方で1番人気の安定感も、辛うじてではあるが示したと言えるだろうか。ちなみにトーセングランは先日の新潟大賞典で11着、フライライクバードもすぐ3勝クラスを勝ち上がりアルゼンチン共和国杯で3着も、先週の目黒記念で9着ともうひとつ。今後の奮起に期待したい。

ここからは某TARGETも使って探し出した、最新のデータ分析を取り上げる。特記ない限り先週のレースまでが対象で、1勝クラス・2勝クラス・3勝クラスは、いずれも旧500万下・1000万下・1600万下を含みます。

■高山特別・高山ステークスの基本的な傾向

高山特別・高山ステークスの過去10回(2006~2008・2010・2012・2013・2016~2018・2021)についてのデータ。
1番人気の成績は 3-4-1-2 で単勝回収率は64%と振るわないが、複勝回収率は107%となかなかの成績。
3番人気以内までで8勝しているものの、2番人気は 1-1-3-5 と振るわない。逆に3番人気は 4-2-0-4 という着度数で、単勝回収率202%・複勝回収率117%とかなり優秀。

あと特筆すべきは7番人気・8番人気も1勝ずつ挙げているが、直近2回の施行時に挙げた勝利である。8番人気は先述のトーセングラン、7番人気で勝ったのは2018年のクリノフラッシュ。このときは単勝でも3540円となかなかの配当だった。

今年の場合は割れた人気になりそうで、上位人気が絡んでもそこそこ配当は見込めそうな気がするものの、何故か2番人気はイマイチ…というのは覚えておいていいだろう。

■2桁人気はどう狙えばいいのか

引き続き過去10回のデータより。
昨年も2桁人気のシャフトオブライトが馬券に絡んで高配当だったが、じゃあどういう馬を狙えばいいのか。
2桁人気での連対はシャフトオブライトのみで、3着が3頭いるがその3頭はいずれも牝馬だった。
今年の牝馬の出走はストリクトコードのみだが、前走が牝馬限定とは言え休み明けで2着、休む前はフライライクバードの2着という実績があり、そこまで人気が落ちることはないか。

もう少し共通点を探してみたが、それはそうだろ的なものを除くと前走が14頭立て以上のレースだったのが4頭の共通点。
今年の出走馬だと該当する馬が意外と少なく、アステロイドベルト、メイショウテンモンと三方ヶ原ステークス組の3頭が該当。
想定人気を踏まえると、一応はジョウショームードとメイショウテンモンに資格あり、となるだろうか。

■中京芝2000mを見直す

昨年不発だったデータとして、3勝クラスの中京芝2000mでは5番人気に要注意…というものがある。
昨年ここでデータを出して以降、昨年の高山ステークスを含め同じ条件のレースは4鞍行われ、見事に5番人気はオール着外。それどころか着度数では1番人気と肩を並べていた3番人気までもがオール着外。これはもう忘れていいだろうw

ちなみに昨年の予想で5番人気を根拠に推奨したシフルマン(11着)は、次走に同条件の関ヶ原ステークスに出走して12番人気1着。もっと言うならやはり同コースで行われた先日の都大路ステークスでも1着。
となるといわゆる“リピーター”に分があるのでは…とも考えられ、前走も中京芝2000mだった馬にフォーカスすると対象は3頭。
今回昇級戦のプライムフェイズとメイショウボサツ、そして牝馬のストリクトコードだが、芝のチャンピオンディスタンスであればとりあえずディープインパクト産駒…と考えるなら、ストリクトコードとプライムフェイズは要注意の存在かも。

■今年もWIN5対象レースなので…

今年はメインレースでの施行ではなくなったが、それでも日曜の準メインに組まれたのでWIN5の対象レースである。
そしてWIN5対象レースをトリガーにしてもう少し違った視点のデータが欲しい…ということで【3勝クラス・芝2000mのWIN5対象レース】を2019年以降で検索。

対象は27鞍で、1番人気は 7-4-2-14 の単勝回収率68%・複勝回収率62%と少々物足りない。
そしてこのデータでも強いのが 6-4-3-14 の3番人気馬で、単勝回収率155%・複勝回収率96%はなかなか魅力。
穴馬狙いなら6番人気で、着度数は 2-4-3-18、単勝回収率97%・複勝回収率114%と相手候補に押さえたくなる数字だ。

人気以外に着目すると、まず6名いる2勝騎手から11戦4連対の松山が目立つ。騎乗数も多く人気馬にも乗っているので数字自体は目立たないが、先述のプライムフェイズに騎乗するという意味では要注意。
2勝を挙げている調教師に着目すると、4名の中からは今回イクスプロージョンを送り出す杉山晴紀厩舎が挙がる。

穴っぽい観点からは前走1番人気というパターンが 8-7-6-15 で複勝率58%。ただ、今回の出走馬で前走1番人気だったのは障害レースに出走していたミトノマルーンのみで、どことなく不気味。3走前には芝2000mの3勝クラスで2着があるだけに尚更。

という形でデータ分析を行ってきたものの、そろそろ時間がなくなってきたのでここまでにしておきたいと思います。
冒頭でも書きましたが、日曜の昼過ぎまでをメドに「最終決断編」として予想記事を更新しますので、そちらも併せてご覧ください。

(本文中一部敬称略)

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