タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「アジアの純真特集」2022,12,5 つまみ聞き

’90代後半出張で度々行った東南アジアでCDをディグりカラオケで拍手喝采を受けていたDJとインドネシアと邦楽のつながりから、地震被災へ心を寄せようとするDJ2人の音楽トーク番組。bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2022,12,5「アジアの純真特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

スー)たくさんメールもらってます。前回の感想ですね。とらちゃんさんから《「音楽の森で迷子になって下さい」の言葉が心に響きました》杉真理さんの言葉ですね。(※前週11/28オンエア杉真理回。本note筆者の2時間書き起こし参照)こっちゃんさんからもメロンwithレモンさんからは詳細な感想を頂きましてありがとうございます。張り合いがありますね、励みになります、ありがとうございます。
ミ)はい、そうですね。
スー)前回は杉真理さんをゲストにお呼びしてですね、「Bの音粋・杉の音粋」語りましたけど、今日は《アジアの純真特集》。別に「純真」無くてもいいですよね、これ。
ミ)PUFFYのデビュー曲のタイトルですよね。
スー)アジアを軸にした邦楽があるかという事で、とりあえずピュアな気持ちで選曲したと言う事で《アジアの純真》。
ミ)歌詞「ピュアなハートが」そのままですね。
スー)ピュアなハートが。一応、やっぱりあれですか、ワールドカップの日本、韓国頑張れみたいなトコロですか。(※’22サッカー・カタールワールドカップで日本チームが強豪ドイツ、スペインを破りグループ1位決勝トーナメント進出。このオンエア後日付変わる0:00前回2位クロアチアとキックオフ。その後韓国もブラジルと対戦)。
ミ)あ、そうですね、サウジアラビアも含めて“ジャイアント・キリング”。ワールドカップをアジア勢が盛り上げている所もありますからね。
スー)はい、一応今ワールドカップの話、10秒位しましたね。これでいいですよね。
ミ)ヒドイ、ハハハハハッ!
スー)というよりも、今日は曲がたくさんありますんで、早めにいかないとダメですね。
ミ)ドンドン行きましょう。
【ASEAN一周ツアー】
スー)まずは香港から参りますね。魔界魔境と言われましたね、昭和の香港の香りたっぷりにお届けしたいんです。香港は広東語でございますね。ワンサンティン横山剣さん率いるクレージーケンバンド。クレージーケンバンドは香港の雰囲気の曲とか多いんですけれども『香港グランプリ』というそのままの曲があります。これがね、演奏も上手いし歌も上手いし、最高でございますんで、まずは香港の道を車でぶっ飛ばしたいと思います。広東語でご紹介します。2002年シーソーハイピントゥ!
♪クレージーケンバンド『香港グランプリ』
スー)フフフ楽しい歌だな。
ミ)駆け抜けて行きました。
スー)最後ドゼ!って言ってたのは「多謝」ありがとうという事ですね。私ねぇサラリーマン時代、特に’90代後半かな、東南アジア良く行ったんですよ。なので今日はアジアの純真ですけど、今日は割と日本に近い東南アジア中心で。そんで出張して、仕事もせずにCDばっかり買いましてね。今日は多少その時の戦利品を。
ミ)アハハハッ。結局やる事は一緒だ。
スー)あと、夜は飲みに行って、カラオケとかあるんですよ。日本語で歌ったらウケるんですよ『ロビンソン』。ハハハッ拍手喝采。
ミ)ハハハ~。
スー)香港からマラッカ海峡に向かいましょうか。マレー半島とインドネシアの間の海峡ですね。太平洋とインド洋を結ぶ海上交通の要衝。フフッ「要衝」って交通の要衝って言葉でしか使わないですよね。船がとにかくたくさん行き交うと。その辺りを歌ったのが、初めて登場ですね、PANTA&HALの『マラッカ』という曲があります。これがサンバでイカすんですよ。もうギターソロ聞いて下さい、ハッ!としますよ。’79「マラッカ」というアルバムからタイトルチューンです。PANTA&HAL『マラッカ』。もう1曲行きますね、マレーシアの先には皆さんご存知のシンガポールという国があります。シンガポールと言いますと、加藤和彦『シンガプーラ』でございまして、キャンディウィルベリーさん《レコ―ディングはかの有名なマッスルショールズスタジオという事で、渇いた土の匂いがしちゃうという、不思議な魅力の曲です》他々えみコペンさん清水のmasakiさんとかよれよれ営業マンさん、みんな好きだなあという感じです。マレー半島があってマレーシアがあってシンガポール。マレーシアの公用語はマレー語シンガポールは小さい国ですが僕が行ってた時は北京語マンダリンという事で、英語も通じました。両方ともホントに多国籍国家でインドの方もいらっしゃいました。まずは『マラッカ』マレー語で一言、ディーマナカッタンデス!
♪PANTA&HAL『マラッカ』
スー)いいですねぇ、シンガポールまで来ました。30分ASEAN一周ツアーでございまして、ツアー最後はタイに行きます。タイはね、仕事でも行きましたしプライベートでも行きましたけど、一番好きな国ですね。もうあそこで住みたいですね。タイのサムイ島っていう名前の暑い島に行ったりですね。フフフッ。
ミ)いいですね、お馴染みのギャグなんでしょうね。
スー)バンコクに行って美味しいもの食べて、という感じなんですけど。その天国のようなタイの国というのを、井上陽水が歌ったらもうこれはね、ファンタジアでございます。
ミ)ハッハハハッ。曲のタイトルそのままじゃないですかハハッ。
スー)ハハハッ。『なぜか上海』にしようか『タイランドファンタジア』にしようかと迷ったんですけど、タイに行きたいと思っております。歌詞がねえーまた、良くわかんないんですよ。《あきらめて雪と…》雪降るか?《雪と南の恋は サビながら沈むレンジローバー》ンハッハッハッ。
ミ)なんでしょうねえ、思い浮かんだままを書いているのか。
スー)響きだけでしょうねえ。始めの方はメコン、タイ料理とか割と具体的なんですけど、だんだん意味が分かんなくなって来て《あきらめて雪と南の恋は サビながら沈むレンジローバー》まあこれがファンタジアかなと。あと、入ってるアルバムのタイトルが「永遠のシュール」なんでシュールでいいかなと。
ミ)フフッもうあきらめるしかないみたいなトーンになってますけど。
スー)フフッもうあきらめましょう。この意味不明さも含めてタイはファンタジーでございます。タイ語で一言述べたいと思います。(☆陽水のお元気ですかぁの口調で^^;)ホーンナムユーティーナイ。
♪井上陽水『タイランドファンタジア』
スー)もうこのまま番組おわっちゃうかなあっていう感じでしたけども。
ミ)ハハハッ、始まったばっかり。
スー)そういう訳には行きませんね。10時台1曲目クイズ、まだまだやりますよ。ちょっと難しくしました。1回しか言いませんよ。
ミ)ヒント、よろしくお願いします。
スー)(☆明らかに福山雅治のマネで^^;)キューピーハーフのCMソング、フロームフィリピン、実に面白い。はいっ!ムフフフッ。
ミ)これが10時台1曲目クイズのヒントという事でございます。
スー)頑張れ!1通でもあれば!お願いします。
 
☆彡bayfmからXmasプレゼントのお知らせ
1等前後賞合わせて10億円が当たる年末ジャンボ宝くじをドドーンとプレゼント!
12/19からの1週間はcatch the dream WEEK!期間中対象ワイド番組にメッセ―ジをくれた全ての方の中から抽選で年末ジャンボ宝くじ100枚をセットにして、平日2名様にプレゼント。スペシャルな企画満載の番組を楽しんでメールを送って下さい。
 
ミ)プレゼント期間初日(12/19)月9では!紅白歌合戦直前企画、第1回音粋紅白~‼(※SEヒューヒューパチパチパチ)
スー)音粋紅白、これは新しい企画ですね。
ミ)はい。え~、スジ組とミラ組に分かれまして…。
スー)ハハッ語呂が悪い語呂が悪い。
ミ)ハッハッハッハッ。勝敗は皆さんの投票で決めてもらうと。
スー)かける曲はどんな曲かけるんですか?
ミ)2022年、今年発売の邦楽。
スー)おー!最新!
ミ)まさに紅白歌合戦という事ですが、スジ組ミラ組。皆さんからのTwitterやメールで勝ちを決め、最後の大トリをかけられる曲はどちらかみたいなのも楽しみにして下さい。
スー)スジ組、負けないぞ!頑張るぞ!
 
【ミラ・ゾーン インドネシアと邦楽の結び付きで心を寄せる】
スー)(※くぐもった声?)bayfm9の音粋…。(※今度はハッキリ^^;) bayfm9の音粋《アジアの純真特集》このゾーンはPUFFY『アジアの純真』が発売されたのが高校1年生の時、カフを上げ忘れたスージー鈴木でなく、ミラッキ大村の選曲でございます。
ミ)ハハハッ。なぜスージーさんがカフを上げ忘れたかというと、クイズの正解が来てるか気になって気になってしょうがなかったフフッ。
スー)まだ来てないみたいです。
ミ)大丈夫です、ヒント言ったばかりですから。
 
☆インドネシアと邦楽の結びつきを聞き心を寄せる。※’22,11,21西ジャワ州でM5.6大地震で甚大な被害。3曲とも’94発売。今週も“ハマノミクス”がリスナーに好評。⇒ディレクターのハマノさん。
 
☆小室哲哉’94休暇でインドネシア訪問時、現地で録音した音が使われている。♪trf『BOY MEETS GIRL』
☆タイトルの意味はインドネシア語「旅立ち」。JALバリ島キャンペーンソング。ガムラン(※民族音楽)ケチャ(※バリ島の男声合唱、舞踏劇)がふんだんに使われている。♪THE BOOM『berangkat』(ブランカ)
☆石野卓球がバリ島訪問時、ビーチで聞いていたラジオから直接ラジカセに録った音が使われている。バロン(Barong)はバリ島伝説上の聖獣。アルバム「DRAGON」はノンストップ。ミラッキさんがこのアルバムからの選曲多数。スージーさんから公式記録員きっくんさんに調査要請^^;
♪電気グルーヴ『バロンダンス-Barong Dance』
 
☆フリッパーズギターのトリビュートアルバム。タイのアーティストだけが参加。フリッパーズプレイヤーズ‘08「タイに行くつもりじゃなかった」収録。フリッパーズギター「海に行くつもりじゃなった」(全編英語詞)をタイのアーティストが歌っている。サブスクでも聴取可能。
♪Lemon Soup『Joyride』
ミ)インドネシアに地震被災支援募金をして下さると嬉しいです。この後はスージーさんがずっーとそわそわしている10時台1曲目のクイズ。フフフッ。
スー)いたぜー!4人いたぜー!ありがとうキュウオンリスナー!良かった。

【22:00台前半 アジアシンガーに歌われる日本発の曲】
スー)ミラッキさんの流れを継いで、日本の曲がアジアの方に歌われてる、日本人が作ったメロディが歌われてる、って言う流れにこの30分はしようと思います。そうなるともう邦楽なのか何なのか分かりませんけど。まぁ一応日本発という事で。
ミ)そうなんです。
スー)先程のヒント、私のモノマネが似過ぎてたんで^^;福山雅治の曲ではという。もう1回言いますね。「(☆福山雅治のマネで)キューピーハーフのCMソング、フロームフィリピン、実に面白い。」ハハッ似てた訳じゃないとは思うんですけど。
キューピーハーフのCMソングは、割と突っ込んだ、趣味性の高い音楽を使ってまして。コーネリアス(Cornelius)(※『THEME FROM FIRST QUESTION』‘97)ですよね。カジヒデキ(※『ラ・ブーム~だってMY BOOM IS ME~』’97)もそうかな。というような渋谷系のノリっていうのがあって、’90台後半くらいから、音楽として趣味性強いなと僕はチェックして録画したりCD探したりしてました。
ミ)フフッ。いいですねえCM録画するフフ。
スー)ハハハッしたんですよ。VHSで(番組を)録って偶然CMが入るじゃないですか。で、ダビングするんですよ。趣味でやってたんですけど、来たー!キューピーハーフだ!って。細かく言いますとTBSの22時金曜ドラマでキューピーのCMが流れるんですよ。ま、どーでもイイかフフッ。ヒントでフィリピンって言ったのは、フィリピンのマリベスという女性シンガーが、キューピーハーフのハーフを借りて『ハーフアズマッチ』という曲を使ってたんですよ。クイズ正解者が4票しかないって事は、あまり日本では覚えられてないのかもしれませんが、私かなり好きな曲なんです。そして作曲編曲したのは、CM音楽界ではとても有名なジェイムス下地(しもじ)さんという方です。例の『オーヴァーナイト・サクセス』(※テリー・デザリン。ソニーカセットテープ等のCMソングとして制作・発売された)と同じ“和製洋楽”、あ、これは和製アジアンポップス。CM主導なんで、アルバムのクレジット等には日本人の名前が多いんですね。なので日本色が強いという事なんです。正解はマリベスという方の‘94発売『ハーフアズマッチ』でした。そう聞いてもなんとなくタイムラインが止まってる感じってのは、やっぱり難しかったのかな?
ミ)ハハハハッ。
スー)でも4人いた!さすが!キュウオンリスナー。正解者言いますよー。あみーごぜぇぇっとさん、バラードきりんさんメールでの常連組、そしてTwitterであじゃbosoさん《マリベスの『ハーフアズマッチ』は今でもたまに聞いてるんだけどな》聞いてる人がいた!アクティブリスナー!ですが、ステッカーはこの方にしたいと思います。Twitterでhakamakaさんでございます、おめでとうございます!コメントが凄いですよ《キューピーハーフのTVCFという事はミスター・ミュージック作品からか。マリベスの『ハーフアズマッチ』がいいなあ》「ミスター・ミュージック」ってね広告業界の有名な広告音楽制作会社なんです。多分この方は広告業界の方かもしれませんけど、もう、満点でございます。じゃあ、その曲、聞いたら思い出すかもしれません。思い出さなかったらごめんなさいね。
♪MARIBETH『HALF AS MUCH』
スー)さっきTwitterにアルバムジャケット画像を投下しましたけど、確か8㎝シングルも出てたと思います。なのでかなりプッシュされていたCMソングタイアップだと思います。
 
☆台湾。先日W杯と並び^^;盛り上がった日本テレビ、ブラックビスケッツ再結成。台湾でCDリリース。ブラックビスケッツ⇒黒色餅乾。STAMINA⇒闘志。‘97日本発売とほぼ同時発売。スージーさん8㎝シングル中国語盤をどこかで^^;買った。ビビアン・スーが母国語で歌うリズムが、中々良い。
♪黒色餅乾(ブラックビスケッツ)『闘志(STAMINA)』
☆フジテレビ番組「asia bagus」(’92-00)、門脇知子さん(キュウオンの前時間「Inter Xpress)DJ)も出ていたアジアの音楽番組でチャンピオンになったシンガー。竹内まりや『Dram Of You』(加藤和彦作曲)の英語カバー、これもビート感が良い。
♪林佳儀(リン・チャー・イー) 『Dram Of You』
☆台湾のシンガー2曲を文学的なフレーズで紹介?ニーメンシーウォーデンニュイパンヤォ!
ミ)「asia bagus」の他にもアジア音楽番組が多かった‘90代中盤。
スー)日本の曲もたくさんカバーがありましたし「asia bagus」はアジア全体で盛り上げて行こうじゃないかと、各国で番組流したりしてたと思いますね。最後は中村八大メロディがシンガポールに行きます。シンガポールのシンガーと言えば、ディック・リーでございまして、私一時期めっちゃ聞いてたんです。ディック・リーは「シンガポールは西洋と東洋の交差点」というコンセプトで、西洋東洋ごった煮サウンド。アジアンポップというかグローバルポップみたいな感じ。洋楽でも邦楽でも何でもない、それらが全て混ざった音楽を作るという。そう意味では’70代の細野晴臣みたいな事を’90代のシンガポールでやった人なんですね。すんごく知的でメタな分析眼のある音作りをする人で、そういう意味ではハイコンテクストなんです。私はとても良く聞いてました。今日は「ASIA MAJOR」というアルバムなんですけど、ジャケットはこんな感じで中国だかどこかわからないような、顔は男前な感じ。アジアというものをちょっと批評的に捉える音楽なんです。更に、プロデュースが久保田麻琴(サンディー&ザ・サンセッツ)。今から聞くのは中村八大『Sukiyaki』(上を向いて歩こう)なんですけど、西洋のヒップホップも入って、久保田麻琴がいて、歌は久保田麻琴の元奥さんサンディーが途中ボーカルも入って、ラップも入るんですよ。フッフッフッ。とにかくこのディック・リーという人が、国境とか文化とかを一気にガラガラポン!した方ですね。さあこれを聞いて、あなたは洋楽と思いましょうか、邦楽と思いましょうか、何楽と思いましょうかね。私はアジアンポップ、A-POPはエエ・ポップやで。
♪ディック・リー『Sukiyaki』
スー)今目の前に私が持って来ましたのが、ディック・リー「THE MAD CHINAMAN」と「ASIA MAJOR」というアルバムで、’70代細野晴臣が好きな方は是非聞いてみて下さい。中々いいですよ~。批評的な。メールでヤマサキさん《マリベス、短冊シングル持ってた気がしたらありました》と画像付き!フフ恐るべしヤマサキ!素敵なリスナーに支えられている月曜日9の音粋でございます。10時台後半は日本人が歌うアジアをテーマにした曲に戻りたいと思います。
 
【ラスト・ゾーン メッセージソング集】
スー)1番メールもらいましたのが、1回かけたんですけどユーミン『スラバヤ通りの妹へ』。これもインドネシア、ジャカルタですね。aiaiさんバラードきりんさんよいちさんパンミさんごっちゃんさんずうとるびから始まるさん清水のmasakiさんたくさん来ています。
こっからはメッセージソング、アジアの国と国とのデリケートな関係を歌ったメッセージソング集で最後締めたいと思います。『スラバヤ通りの妹へ』はまさにそれで、‘81「水の中のアジアへ」12インチシングル。インドネシアジャカルタにある通りですね。ユーミンが行くんですよ《やせた年寄りは責めるように私と日本に目を背ける》って歌詞があります。’81ですから戦後まだ36年というタイミングなのでこういう歌詞も出て来るのかなと思いますね。「水の中のアジアへ」のジャケットはシンガポールの名門ラッフルズホテルでの撮影でございます。歌詞の中で「ラサ・サヤン」っていうインドネシアやマレーシアの国民歌の続きを教えてよ、っていうのがサビなんですよ。なんで、教えましょうかね。
ミ)はい。
スー)じゃあ、ラサ・サヤンにのって曲紹介します。あ!大事な事言うの忘れてた!ユーミンじゃなくって、元ちとせver.2015年「平和元年」っていう非常に見事なコンセプトアルバムがありまして、始めはアレッ?と思うんですけど、段々良くなるんですよ。という事を踏まえましてラサ・サヤンで曲紹介したいと思います。エコーお願いします。♪ラサ・サーヤンゲ、ラサ・サヤンサヤンゲ、へ―イ、リハノナジャオラ、ラサ・サヤンサヤンゲ―。
♪元ちとせ『スラバヤ通りの妹へ』
スー)もう1個多かったのが、さすがです『イムジン河』です。よれよれ営業マンさんやひこ・かくださんmoonyさんのっぽさん流山のクマクマクマさん。一時期ね取り扱いの難しい曲とか言われていたんですけど、その実はこの前朝妻(一郎)先生が仰ったように(※’22,3,28音粋ヒストリア・朝妻一郎インタビュー。本note筆者の書き起こし参照)、政治的な云々という事よりも、原作者の表記クレジットの問題だったんですね。なんで今では、この番組でも1回かけましたけど、ラジオでもかけるようになりました。1回この番組ではイ・ランという韓国のシンガー(女性)が歌った日本語ver.の『イムジン河』をかけました。今回はフォーククルセダーズ、解散コンサート1968年10月17日大阪フェスティバルホールでの音源。大ラス『悲しくてやりきれない』の一個手前で『イムジン河』を歌ってます。政治的な印象もある歌詞なんですけれど、音楽として、解散する時の加藤和彦はしだのりひこ北山修が見事な三声のコーラスで綺麗にハモってますんで、それを聞いて欲しいと思います。続いて、日本と韓国の関係を歌ったと思われるサザンオールスターズ『悲しみはメリーゴーランド』。《My Cherie Amour 名前さえ白い砂に埋めた日々 歴史が曲げた心には隣の人が泣いてる We’re fallin’ 同じ顔で》という事で。韓国の北と南、そして日本と韓国の事を歌ってるような、2曲もメドレーにしたいと思います。『イムジン河』と言いますと、私のライフタイム・ベスト・ムービーであります傑作映画「パッチギ」(※’05公開 監督井筒和幸)で、塩谷瞬が沢尻エリカに、エンディングで放った最後の文学的なフレーズを添えてお届けしたいと思います。「トゥリソ、ハムケ、ハゴシポヨ」
♪ザ・フォーク・クルセダーズ『イムジン河』♪サザンオールスターズ『悲しみはメリーゴーランド』
スー)最後は東南アジア、ひいては世界中のチャイニーズの中で最大の人気と知名度を誇るシンガーと言えばテレサ・テンでございます。台湾出身ですけれど、全チャイニーズのカリスマでございますね。1989年中国政府より北京上海でのコンサートをしないかと依頼がありました。中国本土でのコンサートはテレサ・テンの長年の夢でございました。行った事も無かった。しかし天安門事件が起きて、’89,5,27香港ハッピーバレー競技場にて30万人を集めた、天安門学生支援マラソンコンサートが行われました。(テレサ・テンは)始めは出演を躊躇していたんですけれど、自宅でTVを見てたまらず飛び入り参加をした。『私の家は山の向こう』というフォークソングを歌って、めっちゃ盛り上がった。歌詞の内容を見て行きますと「民衆の心に火をつけろ」みたいな戦いの歌なんですよね。それをその前のスピーチでは《私は今日はある一つの歌を練習して来ました。その歌を私はこれまで歌った事はありません。皆さんこの歌を聞いて、私の心が一体何を叫びたかったのかを分かって下さい》ちょっと持って回った言い回しでこの『私の家は山の向こう』を歌ったんですね。結局その後そういう参加もしたんで、中国本土のコンサートは叶わずに、’95タイのチェンマイで気管支喘息の発作で亡くなるんですよね、享年42。この’89香港ハッピーバレー競技場での音源が残ってまして、モノラルなんですけど、映像は有名ですね。サングラスして割と戦うような感じでテレサ・テンが歌ってるんです。突然の出演、簡素な演奏、後ろはエレピ1本かな。しかし!さすがテレサ。完璧なピッチで歌います。えーとリクエストといいましょうかBMさんからもメールで来ておりました。ちょっと発音がダメですいません。ウォーティー・チャンツァイ・シーァンティー・ナーイービエン、私の家は山の向こう。’89,5,27テレサ・テンの絶唱。
♪テレサ・テン『我的家在山的那一辺(私の家は山の向こう)』
スー)テレサGreatest!最後はちょっと感極まってますけどね、素晴らしい歌声でございました。ありがとうございました。アジアの純真特集、またやりましょうね。まだまだ国があります。イスタンブールまで行かなきゃいけませんからね。
ミ)ムフフフフ。
スー)来週は音粋ヒストリアvol.4長門芳郎!来ましたよ、またレジェンドが。検索してみて下さい、シュガーベイブやティンパンアレーなどのマネージメントを担当し、その後東京の伝説のレコ屋「パイドパイパーハウス」の店主として国内外の音楽シーンを見つめていた、あの方でございます。
ミ)我々がインタビューして来たんですけれど、楽しくなり過ぎて、歴代最長ですよね。
スー)ハッハッハッハッ。
ミ)喋り過ぎましたよ。
スー)また我々が細かい事聞いて。
ミ)ディレクターのハマノさんが頭を抱えております。
スー)2時間で収まるのかどうか。曲はシュガーベイブやティンパンアレー系の曲をいっぱいかけたいと思ってます。
===終了===
 
み:日本が歌うアジア、アジアが歌う日本、アジアを憂うJポップのミュージシャン等々。どれも聞き返したい名曲、名バージョン揃い。ディック・リーは知的でメタな分析眼のある音作り、国境や文化等を一気にガラガラポンするという。アジアというものをちょっと批評的に捉える音楽という解説で聞いた『Sukiyaki』には奥深い楽しさが印象に残る。そしてテレサ・テンが魂を歌う。最近のJポップが身の回りのごく狭いエリアしか歌っていない、というのは多分偏見なんだろう。でもアジアを見る、アジアと自分を見る視野があって、それを歌にする時代でもあるのではないか。私達は今、確かにアジアにいる。アジアを見てアジアから見られアジアを憂う私達であって良いと思う時間でもあった。
 
☆来週(12/12) 音粋ヒストリアvol.4長門芳郎インタビュー
☆月9特製ステッカープレゼント:番組シェア大賞⇒マキックマさん・なぞかけ大賞⇒変わり者のタカさん 
 

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