タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「メロっていいとも!春のメロディ特集」2023,3,13つまみ聞き

AメロONLY名曲推しながらも次回作アイデア「なぜ日本人はサビが好きなのか」をひらめいたDJと、Bメロ語りたい気持ち溢れ過ぎ、スージー世代アニソン知りたいDJ2人の音楽トーク番組bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2023,3,13「メロっていいとも!春のメロディ特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)

スー)3月13日になりました、春でございますね。154回でございます今晩は、音楽評論家のスージー鈴木です。
ミ)ミラッキ大村です。
スー)野球も大変で、将棋も大変で?(☆オンエア前日→WBC日本は予選リーグプールBを4連勝で準々決勝進出。第73期王将戦藤井聡太五冠(20歳)が羽生善治九段を破り王将タイトル初防衛)
ミ)ああ王将戦終わりましたねえ。
スー)大変な事になってますね、キーワードは若者の活躍って感じですかね、全体的に。
ミ)確かに。
スー)テレビで「ヌートバー!ヌートバー!」(☆ラース・ヌートバーMLBカージナルス外野手WBS日本代表で大活躍)と言われると、サザンファンは「ヌードマン⁈」(※’82サザンオールスターズ5作目アルバム。同名のシングル曲)とかって思う世代でございます。
ミ)ハハハッ。空耳。
スー)X世代でお届けしております。今回は《メロディ特集、メロっていいとも!》という事で、ミラッキさんのご提案なんですけれど、メロディの構造を楽しんでみようじゃないかと。やっぱり日本のメロディ構造は独特っぽいんですよね。まあ、なんつってもサビ。サビって非常に日本的な表現じゃないですか。あのサビでドーン!と盛り上がる感じってのは、どうも日本の独自っぽいんですよねぇ。
ミ)サビって語源もわかってないらしいですよね。
スー)わかってないんですよ。カラオケが普及してバーン!とデカい大サビができたのはわかるんですけど。もっと文化人類学的に、明治維新以降の洋楽が鑑賞音楽だった事がね。踊ったりすると肉体的なトランス状態になるので繰り返しを好むんですけど、(音楽の)展開が必要とかっていう、文化人類的なモノがあるような気がするんですけど…。わかりません。
ハハハッ。
ミ)ハハハッ。わかんないんだ。
【物足りない?Aメロのみ曲が実は…】
スー)知らない事は喋らないという事で、AメロBメロサビ等メロディの数が多いんですけれども、日本の大衆音楽でもAメロのみの音楽があるのかというのを、9時台前半は追及してみたいと思います。あんまり、無いですね。やっぱねえサビ欲しいんですよ。 (ビート)たけしの『浅草キッド』いっつも聞いててね、♪客が二人の~演芸場で~って言ったら、僕、頭ン中で浜田省吾の『もうひとつの土曜日』が出て来るんですよ。♪二人の演芸場で~ウー振り向いて~OhOhOhってなって来る。サビが欲しいんですね。
ミ)フフなるほどー。
スー)という感じで、中々物足りないって感じするんですけど、でも名曲ありますね。一つはフォークソングとかですね。やはりそもそもがトラディショナル音楽なんで、あんまり複雑なメロディが無い。そして日本にとって洋楽のフォークってボブ・ディランなんです。ボブ・ディランの初期は非常にシンプルだったんです。いつかかけました『イメージの詩』吉田拓郎とか高石ともや『受験生ブルース』とかはAメロのみなんです。ああいう感じでシンプルでみんなで歌えるようなフォークソングはAメロのみが多い。
ミ)なるほど。
スー)それプラスちょっと子供向けの要素も入って来ると更にシンプル志向が求められると。みんなのうたで放送されました、1978年財津和夫名義で『切手のないおくりもの』という有名な曲がありますけれども、あれはAメロのみでございます。たった8小節のメロディが繰り返される。でも全然飽きない!という事で、これが日本でもAメロのみの名曲がある。Aメロでもエエメロ?っていう。知らんけど。
ミ)フフフッ。
スー)という訳でAメロだけを楽しんでみたいと思います。’78みんなのうたで流れた音源でございます。
♪財津和夫『切手のないおくりもの』
スー)恐らく♪You are my Sunshine my only Sunshine~あたりからのインスパイアだと思うんですけど。これはアルバム「財津和夫ワークス~40周年を記念して~」に入ってまして、’78のオリジナル版と言っていいんじゃないでしょうかね。財津和夫御大はこう書いてますよ《何も考えず自然体で作りました。この曲ができた当時はなんの役にも立たない曲だと少しバカにしてた所もあった。こんな有名な曲になるとは。肩に力が入らずに作れたのが良かったかな》と。まあ、気楽な感じですね。
ミ)そうですね。TwitterバロムⅡさん《学校で歌ったなあ》。私も学校で歌った記憶です。
スー)あのー教育現場で歌うってのもあるんでしょう。私もアメリカの事を詳しく知ってる訳じゃないですけれどさっき言いかけたのは、みんなで歌うさあみんなで歌いましょう、シングアウトって言いますけれど、そうすると複雑なメロディは歌いにくいんで簡単でシンプルで、っていう風になる。日本ではあんまりそういう場が無かった?あっても民謡とかそっちの方に行く。だから洋楽の影響を受けた大衆音楽でサビ、っていうのは聞く音楽としてね。来た来た来た~っていう感じの所がないと、ちょっと足りないなって感じがするんですけど、こういうイイ曲もあるって事ですね。一つ目はこうでした。という事はですよ、子供向け音楽今で言うアニメ。ま今はもうアニメも『シティーハンター』以降Jポップ化しますんで、私世代の「テレビ漫画」の曲はAメロだけの曲が多いんじゃないか。
ミ)なるほど。
スー)ありましたよ。フフフッ。これちょっとね。(わかるのは)50代後半?「カバトット」って言うアニメがありまして。’71-‘72にフジテレビで放映されましたタツノコプロ制作のアニメなんです。小学校でね掃除の時にこの曲が放送室から流れたんですよ。ホン!トーにずーっと同じ感じがするんです。ある意味めっちゃ長く感じる。たった3分なんですけど。8小節のメロディが何と8コーラスも繰り返されます。更に驚くのは最後の4小節は全部一緒!ハハッ。もっと細かい話すると8コーラス中5コーラスは6小節目も同じなので基本的に同じメロディーがずっと流れてる感じなんです。でも中々楽しくって、あとリズムがラテンなんです。童謡『アイアイ』と『カバトット』で私はラテンのリズムを知ったじゃないですかねえ。
ミ)ハハハッ。
スー)延々続きますけれど、楽しいですよ~サンバでございます。
♪加世田直人、コロンビア・メール・ハーモニー『カバトットのサンバ』
スー)いつまで続くんだと思いましたね、この掃除が。ハハッ箒で掃きながら。♪チョチョンガデンガラリンのデンガラリン楽しいですねえ。
という事はですよ、子供が出て来る、更にシンプル志向のアメリカ人が作った曲だったらAメロのみ歌謡曲ってのがあるんじゃないか、ありましたよ~。スティービー・ワンダー!スティービー・ワンダーですよ。1980年にリリースされました西城秀樹の『愛の園』っていう曲があります。これね、子供達がいる愛の楽園を歌うシングル盤なんですけれど、凄いメンバー3Sでございます。西城秀樹S、作詞作曲Stevie Wonder、編曲坂本龍一。
ミ)おおー。
スー)’80,3ですから、もうYMOが爆発的な人気を得ている頃だと思いますけど。シンセを使って、愛の園の天国みたいな音を再現しているYMOファンなら垂涎の音、かもしれませんね。
ミ)楽しみだ。
スー)Aメロが繰り返されるんですけど、もう1曲行きます。子供向けばっかりかよ、と。もっと大人っぽいヤサぐれたちょっと夜の雰囲気のAメロだけの曲無いのか、(※小声で)ありました。
ミ)フフッすぐ見つけちゃうんだから。
スー)見つけちゃいましたよ。あのね『大阪で生まれた女』とかさっきの『浅草キッド』とか、ブルースの影響っていうんですかね、夜の雰囲気で同じメロディー、ただ歌詞がドンドン展開して行くっていう歌謡曲はあるんですよ。今日お持ちしたのはダウンタウンブギウギバンドのデビュー曲『知らず知らずのうちに』。いーい感じでAメロ続くんですよ。
子供向けじゃなくって、大人の出会いと恋愛みたいなのを歌ってます。『愛の園』と『知らず知らずのうちに』で大人、子供が両方並んでいい感じになるかなと思いまして、見つかりました。
ミ)フフフッ。見つけちゃうんだ。
スー)ハハッ見つけちゃうんだよなあ。ホントにね、頭ン中で「あれ、Aメロだけかなあ、うーん見つかった!」って言うのを繰り返すんですけどね。西城秀樹Stevie Wonder坂本龍一3Sによる『愛の園』からダウンタウンブギウギバンド’73デビュー曲『知らず知らずのうちに』。
♪西城秀樹『愛の園』♪ダウンタウンブギウギバンド『知らず知らずのうちに』
スー)もうね『愛の園』をテレビで見た時はビックリしましたよ。さっき兄貴からラインが来まして、そう言えばウチのおかんが「なんかお経みたいな曲やな」って言ってたなって。ハハッ。
ミ)ハハッ確かにありがたい何かを聞いてる感じはしました。
スー)それは『知らず知らずのうちに』もそうで、Bメロとかサビがないので、お!終わるんかい!って言うね。ハハハッ。えー、兄弟が一緒になって頑張っております。フフッ。
ミ)聞けちゃうアレンジ、聞けちゃうボーカル力だったりしますね。
スー)ですですです。いい事仰います。同じメロディ繰り返されても、アレンジが変わって、途中からドラムが入るとかね。そうやって盛り上がって行くってのはありますね。洋楽とかでは多いと思いますね。
恒例の10時台2曲目クイズですね。
ミ)えっ⁈2曲目なんですか?
スー)あのね、1曲目が諸般の事情で洋楽…。(☆「9の音粋」は「真剣邦楽選曲番組」と歌ってる^^;)
ミ)アハハハハッ!
スー)あ!いやいや、ヌートバー!ヌートバーミュージックがかかります。あの、日本的な解釈をしますんで。
ミ)ハハハハ。
スー)10時台2曲目クイズのヒントでございます。そん時はねAメロじゃなくてA.5メロっていう話をしようと思うんですよ。AとBにかかるメロディ。ブリッジのような。これをA.5メロと名付けます。
ミ)あー、はい。
スー)作詞家AをAクラスにしたA.5メロ。AAA。
ミ)ハハハッ。
スー)ヌートバー。作詞家AをAクラスに栄転させたA.5メロ。果敢に当てて下さい。
 
【ミラッキ・ゾーン Bメロ注目】
スー)このゾーンはBメロにうるさいミラッキ大村さんの選曲でございます。
ミ)もちろん大きなサビも好きなんですけど、そこにどう繋ぐかというBメロに注目して選曲しました。今からお届けする曲はAメロBメロサビという形はあるんですけど、形にとらわれず自由に行き来するそんな曲を揃えています。
★メロディ構造を語りたいミラッキさん、音楽音痴は置いてきぼり?^^;
☆メロディが多い。Bメロが長い。
♪宮沢りえ『ドリームラッシュ』
☆Aメロが二度と出てこない。贅沢でゴージャス。スージーさん「平成になりCD化で5分越える曲になり、必然的にメロディが多くなるというメディアの要素もあるかもしれない」
♪THE YELLOW MONKEY『バラ色の日々』
☆Bメロ・サビが出て来るまで、とにかく時間がかかる。
♪tohoko『BAD LUCK ON LOVE~ BLUES ON LIFE~』
☆’93キャラクターソングをカバー。
♪石田燿子『I am セーラームーン』
 
ミ)今の宮沢りえさんとtohokoさんの曲には小室哲哉さんが関わっていて、THE YELLOW MONKEYには吉井和哉さんがいて、『I am セーラームーン』作編曲の永井ルイさんにはビートルズ・クイーンがある。
スー)ビートルズ、ポール・マッカートニーとクイーンはメロディ多い。日本人大好き。『ボヘミアン・ラプソディー』。日本人が好きな洋楽ってめっちゃメロディが多くって、構造的。それは大きいと思いますね。いやあ文化的な考察、本書きたいな「なぜ日本人はサビが好きなのか」ハハハッ。
 
【22:00時台前半 Aメロのみ・A.5・ A-Z・ ABCDEFG】
スー)さっきの話の続きですけど、やっぱりポール・マッカートニーとクイーンを聞いて、ああいうのがイイと思ったから、’90代以降、その世代の音楽家がメロディが多く、構成的、構成の複雑な曲を作ったっていう要素もあると思いますね。で、’70代後半辺りに花開いた、マルチトラックがあって録音が複雑になった。だから子供の頃に『ボヘミアン・ラプソディー』(‘75クイーン)とかポール・マッカートニー(&ウイングス)のアルバム「バンド・オン・ザ・ラン」(’73)を聞いて、いろんなメロディがあって「お得やん♡」っていうね。ハハこれ今大阪弁でギャグっぽく言いましたけど、やっぱりお得な感じっていうのは大事だと思うんですよ。逆に、フフッあの、アメリカ人がカラオケでカントリー歌ってて「これ全部おんなじに聞こえる」って思う、あ、これ個人的意見ですよ。それに対してイギリス人のスッゴイ複雑で次から次へとメロディ出て来て「お得やん」って感じがして。1枚レコード買って2500円で得した感じってのがある。
ミ)ハハハッそうですね。
スー)「オペラ座の夜」(※‘75クイーン4枚目アルバム)聞いて、ホントに得したなと思いましたもんね。吉井和哉さんのさっきの曲とか、そういうのが背景にある、かも、しれませんが。これはいつか出す本「なぜ日本人はサビが好きなのか」新潮新書で^^;そん時に解き明かしたいと思います。
ミ)ハハハッ。
スー)クイーンとかポール・マッカートニーとか、日本人に愛された洋楽は「ヌートバー枠」という事で。
ミ)アハハハッ。
スー)まあいいんじゃないかと。これはビミョーなんですけど、ビーチボーイズ。何かと言いますと、“Aメロのみ“話ってのを続けたいんです。さっき奇しくも話に出ましたが、Aメロだけずっと繰り返すんだけれども伴奏のアレンジがガラリガラリと変わって「お得やん」って感じがする曲でいい曲があったんで紹介したいんです。ビーチボーイズの名盤中の名盤。ペット・サウンズ。大体「ペット・サウンズ(Pet Sounds)」っていうアルバムは『God Only Knows(神のみぞ知る)』って曲と『Caroline, No』って曲で語られるんですけれど、『Sloop John B』作曲はTraditionalって書いてあるんで民謡って言いましょうか、フォークソングなんです。「ペット・サウンズ(Pet Sounds)」はめくるめくメロディが展開するっていうイメージがあるんですけど、この曲はAメロのみ。なんですが、当時1966年あまりリッチとは言えない機材の中で、伴奏がガラリガラリと変わって行って聞いていったら「お得やん」という感じになる。ビーチボーイズのAメロ。”B・A“メロと聞いて欲しいんです。クラッシックで、これも日本人大好きラベルの『ボレロ』♪ターンタラララララタンタララ~ダン!ダカダダン!っていうメロディがずーっと続く、あれはメロディが2つくらいしかないんですね。けれどアレンジがどんどん楽器が増えて行って最後は狂乱の興奮になるっていう曲なんです。おんなじようにシンプルなトラディショナルなメロディなんですけども、伴奏が変わって行く事でリッチな感じになるっていう事でございますね。
ミ)うん。
スー)ライナーノーツがですね、私、買ったのがもう何十年前ですけど、山下達郎さんが名ライナーノーツでこう書いてます《「ペットサウンズ」のような響きを持ったアルバムはあらゆる意味でたったこれ1枚きりであり、このような響きは今後も決して!現れる事はない。それ故にこのアルバムは異端であり、故に悲しい程美しい》。
♪The Beach Boys『スループ・ジョンSloop John B』
スー)最高の選曲を普通の音質でお届けしました(☆山下達郎東京FM「サンデーソングブック」おなじみのフレーズ^^;)ハハ言うな言うなって。アレンジがどんどん変わって行くのでAメロだけでも飽きないと。
ミ)スージーさん、これは達郎さんがかかったって言う事でいいです。
スー)ハハハハッ、もう段々ね憲法解釈のようにドンドン変わって行きます。次は2曲目クイズA.5ですね。正解者いましたありがとうございました。今日の当選者はですねTwitterで頂いたモケロンさんです、おめでとうございます。稲垣潤一『ドラマティック・レイン』(’82)そうでございます。複数名正解者の方いました。皆さんご存知『ドラマティック・レイン』なんですけれど、仮にAメロを歌い出しから♪あー都会の夜はードラマティッ~クまでがAメロとします。で、サビが♪レイン、も~っと、こっからサビなんですよ。これはAとしたらBですよね。でA.5って何かと言うと、♪ドラマティッ~クレインっていう風に秋元康は繋いだんですよね。これね、作詞のコンペがあってメロディ筒美京平が出来ていて、複数の作詞家が書いたんですって。このAメロとBメロを繋ぐ、A.5メロと言ってますけど、♪ドラマティッ~クレインっていう風に繋いだのが認められて「秋元君あれ面白いね」と。AメロとBメロをインストで聞いて繋いだんですよね。これがさっきの、半分冗談半分本気で言った“秋元康をAクラスへ持って行った”。
ミ)そうですよね、出世作。
スー)2案出して♪ドラマティッ~クレインって言うのともう一つは♪ひとみに~ワイン。だったらしいんです。いずれにせよA.5メロで繋がってるんです。これで秋元康がブレイクしたって事です。もう今はドラマティッ~クレイン繋がってるじゃないかと思うかもしれませんが、始めから繋がってたんじゃなくて、繋げたのは秋元康なんですよね。ここを繋いだ秋元康の天才性を感じながら。
♪稲垣潤一『ドラマティック・レイン』
スー)メロディを聞いて「ここは繋がってる」って思ったんでしょうね。それを繋げてタイトルにして『ドラマティック・レイン』まあ上手いですよね。
ミ)来て欲しいですよね、やっすーにはね。
スー)えっ?ここにですか?ほおおー。ヒストリア。(☆月9の名物シリーズ「音粋ヒストリア」音楽界に貢献したレジェンドを呼び2時間インタビューする。過去回は本筆者のnote参照)
ミ)私、高校の先輩ですから。
スー)あー確かに話してみたいなあ。亀淵昭信が「秋元君ちょっと作詞やってみない?」って言ったんですよね。しゃぶしゃぶ屋で。ハハ。まぁ色々言われがちな方ではありますけれども、’80代中盤位は「才気溢れる!」って感じがしますね。
次はね、A-Zメロ。Aメロ始まってだからいきなり終わっちゃう感じがする。嘉門達夫で「歌が途中で終わるシリーズ」ってのがありまして、♪サンドバッグは~どっちだ(※『あしたのジョー』)♪しーんぱーい・ないっ!(※『愛は勝つ』)っていう歌があるんです。
ミ)ハハハッ。
スー)昔ねえ奥村チヨの『終着駅』ってのを子供の頃テレビで聞いてて「この曲すぐ終わるなあ」って。♪落葉の舞い散る停車場は~悲しい女の吹き溜まり、だから今日も一人明日も一人涙を捨てに来る~終わった!
ミ)アハハハなるほどー。
スー)ていうのが、延々終わるんですよ。終わり続ける。Bメロもあるんですけど不思議なメロディだなと思って。今でも不思議と思うんですけど。1回聞いたら忘れられないですね。題しましてA-Zメロ。Aメロがすぐに終わっちゃうシリーズでございます。せっかちなヒット曲。
♪奥村チヨ『終着駅』
スー)もう何回終わりました?曲ん中で。
ミ)フッフッフッフッ。
スー)ハッハッハッハッ。
ミ)ホントに平成のJポップとは真逆ですね。
スー)ホントですよ。でもね、顔はきゃりーぱみゅぱみゅと似てますよ奥村チヨさん。森山加代子って人の写真見たら、もう土屋太鳳と思うのと同じですねハハッ。
ミ)ハハハ。スージーさんの目にはそう見えてる。
スー)最後にABCDEFGメロ。
ミ)お?
スー)いろんな曲のメロディを無理矢理ガッチャンコした曲でございますけれども、歌うはサザンオールスターズ。多分今年ねぇ全てのラジオ局で今日しかかかんないですね。ポール・マッカートニーがよくやるんですけれども、いろんな曲のメロディ繋いで相乗効果で芸術性を高めるのに対し、この曲はかなり無理矢理なガッチャンコ。『FIVE ROCK SHOW』っていうですね、’80『わすれじのレイド・バック』のB面でございます。「FIVE ROCK SHOW」というのはテレビに出ないでスタジオに籠って曲をリリースし続けるといった’80約半年間のサザンのプロジェクト名なんですね。そん中で出来た曲を無理矢理繋いだんでしょうね。スージー鈴木さんという方が書かれた「サザンオールスターズ1978-1985」という本(※’17,7発行:新潮選書)ではこう書いてありますね《楽曲としては全く謎で別々に作られた数曲を無理矢理にミックスしたもの。「初期サザンの極北の中の極北」。桑田に加え、メンバーそれぞれが歌ってる模様。冒頭の桑田のパートは、のちに、中村雅俊に提供され、『マーマレードの朝』という楽曲に生まれ変わる。なお、『わすれじのレイド・バック』のセッションに原由子は、卵巣のう腫の治療入院で不在。シングルのクレジットでは「原由子―Mind…」となっている。P71》と書いてますけども、よくわかんないです。よくわかんないですけど、濃いサザンのファンの方々なら喜ぶかもしれません。ま、ABCDEFGたくさんのメロディが無理矢理繋がっております。私もね、人並みよりはサザンに詳しいと思うんですけど、よくわかりません。フフフッ。
ミ)フフッよくわかんないんだ。
スー)感想は皆さんにお任せしますけれども、これぞ1980年パンクでラディカルなサザンオールスターズの結晶でございます。極北の極北。
♪サザンオールスターズ『FIVE ROCK SHOW』
スー)Twitterれいなさん《桑田さんの歌声は良いなあ、サザン最高だ》。そうですかぁ?ハッハッ、いやあ凄い曲でございます。
ミ)なかいちさん《なんだバンドサウンドのポンチャックか》と呟いています。
スー)あ、「演歌チャンチャカチャン」みたいなもんですね。「サザン・チャンチャカチャン」みたいなもんです。スタジオん中で作りまくったんでしょうね。若き6人のサザンオールスターズの恐るべき創造意欲みたいなのを感じますね。一応サブスクでも聞けますので、ご興味ある方は聞いてみて下さい。という訳でちょっとヤンチャしましたけれども、10時台後半はKメロ。
ミ)Kメロ?
スー)キターーー!だから大サビですね、日本人が一番好きな所。今まで我慢しましたんで最後、キターーー!って感じのメロディを聞こうと思います。
 
【ラスト・ゾーン Kメロ!】
スー)メールあみーごぜぇぇっとさん《キュウオンとは関係ありませんが、一度生・スーージーさんを拝見したく、明日の南青山イベントに行く事に決めました》ありがとうございます。明日は1979年の曲を流しまくる、っていうね。(☆スージーさんプロデュース「音楽を語る」月イチイベントDISK-Over Session:南青山BAROOM)1979年は一番大好きな年です。
「カバトット」情報ありがとうございます。フフッ、私がこんなヤンチャな事したなぁと思っても、反応があったら救われますね。
ミ)反響ありますね。《「ムシムシ大行進」(’72-74)と「(花の)ピュンピュン丸」(’67-‘70)は凄いと思っていた》
スー)♪アリャリャンコリャリャンおつむのね、ピュンピュン丸。
ミ)スージーさん世代のストライクアニソンは聞きたいんですよ。
スー)アハハハッ!ストライクアニソン!まあねぇアニソンか「テレビ漫画」かわかりませんけど。
さあ、Kメロでございますね、織田裕二風に「キターーー!」という感じがするメロディを最後に聞いて派手に終わりたいと思ってます。俗に「大サビ」とか言いますけれど、これも定義が良くわかんないんですけど「大サビ」って感じはしますね。ひとつのKメロの尺度は、私自身、これカラオケで歌う曲が多いんですけれども、ここを歌いたいが為に入れる。
ミ)あーあります、ありますね。
スー)で、ここ上手く歌えたら、めっちゃ誇らしい。というパートですよね。今日はメロディが複雑になったっていう話をしてますけど、やっぱり平成になってカラオケで「そこ歌いたいんや~」が入ってる曲が売れる、となったと思うんです。代表は前にもかけましたけど、米米CLUBの『浪漫飛行』ですね。♪わすれな~い~で~、これが大サビ。でダメ押しサビがあって♪時が流れ~て。1回かけましたんでLIVE盤、例の東京ドームの大騒ぎ盤(「THE LAST SYMPOSIUM~米米CLUBラスト・ライブin東京ドーム」)でお届けします。曲が終わってからもお楽しみパートがあります。KKKでございますね。
続いて、田原俊彦『抱きしめてTONIGHT』これのKメロは♪OhTell Me心ならTell Me動いてる、スージー鈴木さんは著書「イントロの法則80‘s」(※’18,10発行文藝春秋)でこう言ってますね《この曲の完成度を高めているのは、エンディングに近いところで、イントロ(のコード進行)に歌詞が乗るところである。》イントロがね♪ファー・ミー・ファミッミ・ファミーなんですよ。その4度上で♪シー・ラー・シラッラ・シーラー。ここに編曲:船山基紀さん作曲:筒美京平さんに《もう完全過ぎて手も足も出ない。参りました》って書いてますね。(P96)とにかく♪わすれな~い~で~とか♪時が流れ~てとか♪OhTell Me心なら、ここを歌いが為に(カラオケに)入れる。これぞ大サビこれぞKメロ。
♪米米CLUB『浪漫飛行』♪田原俊彦『抱きしめてTONIGHT』
スー)あ~歌った~楽しかった~今日のカラオケ。ハハハッ。
ミ)ハハハハッ。
スー)いいなああ、やはりサビ、大サビ、必要ですね。ハッハッハッハッ。
ミ)必要ですね。
スー)なんかこれ、カラオケで久しく歌ってませんけど、あの頃カラオケで自分が歌ってて、踊ってて下手くそな踊りしてて、みんなが盛り上がっている、若しくは聞かされているって言う図が思い浮かびましたよ。
ミ)ハハそうですねえ。
スー)多分ラジオ聞いてらっしゃる方々も歌ったんじゃないですかね。やっぱここだよ!ってね。
ミ)『浪漫飛行』もね。
スー)『浪漫飛行』はもうねぇ、僕はある本でこれをもってJポップの誕生と。狭義のJポップなんですけれども、’90代でメロディの数が多くってカラオケの場で映えて、っていうね。しつこいって言うか、くどいって言うかお腹いっぱいになったのはね、アルバム「KOMEGUNY」に入ってた頃シングルカットされる前の『浪漫飛行』を大学時代に聞いて、「あーこれは新しいな」と思った。始めテクノだと思ったんです、打ち込みな感じがしてね。でもなんか満足感があるなあと思ったんですけどね。今から思うともしかしたらこれがJポップの起源だったのかも、しれません。青春だなぁ胸がアツくなります。
やっぱKメロだな、という事で、Kメロ・キターーー!っていうメロディを作るバンドと言えばミスチルでしょう。
ミ)待ってました!
スー)全ての曲にキターーー!がある気がするんですけど、今回かける『名もなき詩』は絶品でしょうね。Kなパートが2つありますね。♪絶~望、失~望、何をくすぶってんだ、これはまだK.5って感じですよね。「THE・K」っていうのが《成り行きまかせの恋におち 時には誰かを傷つけたとしても》っていうのを畳み掛けるように、あそこを歌えれば大成功。失敗したら帰るに帰られない。
ミ)ハハハッ。
スー)それ終わって♪だけど~あるがまま、あそこで半音上がってもうダメ押し。昇天しますね。もうKの頂点!のような気がしますね。これは5’29”ですけれども、Kがあるから長く感じない!
♪Mr.Children『名もなき詩』
スー)歌ってましたね~。
ミ)中3春休みに、毎日カラオケで歌ってたな。
スー)私も会社入ってすぐ。我々X世代としてね。ハハッ括るなってね。Kメロ界の頂点
ミスチル『名もなき詩』でございました。皆さんも歌ったと思いますね。お腹いっぱいになりましたんで、最後はAメロの話に戻します。Aメロ界の頂点『切手のないおくりもの』の夏川りみ版で締めたいと思います。
ミ)はい。
スー)夏川りみなんで、夏メロ。
ミ)ハハ。
スー)Aメロ界の頂点でございますね。2011年7月に出ました東日本大震災復興支援曲、震災支援合唱曲として知られる『あすという日が』というシングルのカップリングで入ってる曲夏川りみ版でございます。12年目の3.11から2日経った所でございますね。歌詞は《別れゆくあなたにこの歌を届けよう 寂しいときに歌ってほしい 遠い空からこの歌を》A面は…クソ!ここで噛んだか…Aメロは永遠のメロディ
♪夏川りみ『切手のないおくりもの』
スー)来週は《1963還暦トライブ特集》1963年生まれの方々が還暦迎えます。還暦を迎える・迎えたミュージシャン・歌手を特集します。なぜこのタイミングかと言いますと、あの方、調べたんですけど、ドブネズミは3年位なんですけどね。60年生きたドブネズミもいるらしいですね。10 時台はその辺の曲をかけて行きたいと思います。再来週は3ヶ月に1回の《リクエスト特集》でございます。今回は基本バラカニング無し、で行きます。またTwitterで告知します。
===終了===
★みにょん:”メロディの構造“と言われるだけでたじろぐ音楽知識音痴の私。Aメロだけなのに飽きない名曲!なるほどー。キターーー!日本人大好き大サビ。カラオケで歌う為に売れた⁈かもしれない曲。ガッツリお腹にたまりました。スージーさんの「日本人はなぜサビがすきなのか」文化人類学的考察を楽しみに待ちたいです。『切手のないおくりもの』はリスナーさん達Twitterと同じように、涙・涙・涙でした。
 
来週(3/13) 《1963還暦トライブ特集》還暦を迎える・迎えたミュージシャン・歌手を特集・再来週(3/20) 《リクエスト特集》バラカニング無し・正統派リクエスト^^;
☆月9特製サイン入りステッカープレゼント⇒シェア大賞:とてさん なぞかけ大賞:すれからしさん
【スージーさん宣伝タイム】
スージーさんプロデュース「音楽を語る」月イチイベント
DISK-Over Session:南青山BAROOM 19:00
①   3/14(火)「1979年の邦楽はなぜ最強なのか?ナイト」
②   4/21(金)「春のタモリフェスティバル~聴くタモリ」
詳細はスージーさんTwitter
【ミラッキさん宣伝タイム】①3/17(金)同級生3人トークイベント「ジェネレーション1980」出演:高橋美佳子(声優)島井咲緒里(将棋女流棋士)大村綾人(放送作家):秋葉原トークライブ&バーフロムスクラッチにて
②4/21(金)SUPER珍盤ZEE:代々木WOOFER
③5/19(金)ジェネジェネ57MOVE~フランスへ行こう’98~:代々木WOOFER
詳細はミラッキTwitter。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?