タイムフリーが終わる前に♪9の音粋(#キュウオン)「ユニゾン大好き特集」2022,7,4つまみ聞き

ユニゾンの音楽的快感がライブで頂点に達したDJと番組公式記録員リスナーさんに「情報多過ぎる」と呟かれたDJ2人の音楽トーク番組。bayfm9の音粋(#キュウオン)月曜日。2022,7,4「ユニゾン大好き特集」タイムフリーが終わる前に是非お聞き下さい!ここではちょっとつまみ聞き。DJはスージー鈴木(スー)ミラッキ大村(ミ)
スー)7月4日でございます。“7月4日に喋って”。118回でございます「いいわあ♡」音楽評論家のスージー鈴木でございます。そして。
ミ)ハハッ118で「いいわ」なんですね。ミラッキ大村です。
スー)”7月4日に喋って”って、「7月4日に生まれて」っていう映画があったんです。(※1989年アメリカ映画・オリバーストーン監督・トム・クルーズ主演)誰も通じないと思って、自分で説明した。野暮!野暮この上ない(笑) ミ)ハハハッ。
スー)前回はリクエスト大会で、今回からまた新しいクールという事です。(※月9は3ヶ月に1度、その間の特集でかからなかった曲をリスナーがリクエストする回がある)
今クールは音楽ネタから始めたいと思います。《ユニゾン大好き特集》。ユニゾンって細かい深い音楽用語と思いながらも、最近はフツーに使いますよね。 ミ)そうですよね。
スー)一応説明しますと、複数の楽器や声が同じ音程・旋律を一緒に歌うという事です。やってみましょうか。(※ピアノを弾きながら)♪これが~ユニゾン~♪これが~ユニゾン~。今私の弾いてるピアノと歌っていうのが、同じ音程を歌っております。♪これが~ユニゾン~♪これが~ハ~モニ~。「カエルの歌」ドレミファミレドというピアノに対して、ミファソラソファミって歌ったので、これはハモってるっていう事ですね。皆さんカラオケで楽しくハモったりするでしょう。でもそれが得てして、逆に言うとユニゾンっていうのは音楽的に低いレベルなんじゃないか、みたいな話もある訳ですよ。  ミ)はいはい。
スー)そうじゃなくって、ユニゾンの快感っていうモノもあるかな、と。
ミ)ユニゾンは誰でもできるじゃないかっていう事ではなく、という事ですね。
スー)そうそうそう。ユニゾンには音楽的な必然性があって、ハーモニーができないからユニゾンするというのではなくって、ユニゾンならではの音楽的快感!があるんだ。バキュン!バキュン!快感!という事で、ユニゾンの快感を説明していきたいと思います。
ミ)フフ、ひろ子が出て来ましたね。(※1981映画「セーラー服と機関銃」主人公薬師丸ひろ子の有名なセリフ「カ・イ・カ・ン」)

【ユニゾンとは強さ・ユニゾンとは青春・若さ】
スー)フフ。ま、難しい話もナンなんで、一番初めに「ユニゾンとは強さである」と。一個のバンドが全員せーので同じメロディ歌うと、当然迫力がありますね。
ミ)そうですね。
スー)日本ロック界で一番有名で一番強いユゾンと言えば、これだと思いますね。(※ピアノを弾いて)♪ユ~ニゾンだよ こ~れ~は~。桑田佳祐の「ユニゾン論」!(※スージーさんの最新著書「桑田佳祐論」新潮選書)
♪サザンオールスターズ『勝手にシンドバッド』
スー)♪ラララ~ラララ・ラララ~。キーがEmで上のGまで、かなりキーが高い所でみんなで叫ぶ訳ですよね。原由子さんも多分叫んでると思います。6人で一緒のメロディをガーンと行く迫力。
ミ)叫ばざるを得ない高さなんだ。
スー)♪ラララ~ラララ・ラララ~。なんか頭の中に嘉門達夫が浮かびますけど(笑)。
音楽教育でやる“斉唱”は、できるだけ同じような声質で音程で、という同調圧力なんです。でもこのロックのユニゾンは個性的って言いましょうか、とにかく叫べーというような事で、グワっと迫力が出る。っていう、ロックユニゾンの強さでございます。
ユニゾンと言えばアイドルです。日本のアイドルグループは男子も女子もなぜかユニゾンで歌いますよね。同じ音程でパッと歌う一体感とか青春な感じとか、後まあダンスが大事なんで、ハーモニーなどに意識を拡散されたくないとかもあるかもしれませんしね。あと、なんかあります?
ミ)サビをユニゾンで歌うまで、メンバーがソロで歌い分けている。
スー)そうか、全部がハーモニーとかユニゾンとかでなく、ソロがあって、だ。
ミ)そうなんです。ソロ・ソロ・ソロと来てユニゾンなのでカタルシス。Aメロを歌メンバーと呼ばれる、歌の上手いメンバーが歌っていて、Bメロの凄い短いフレーズを後列のメンバーが歌って、サビはみんなで歌うから楽しいんだという。これはライブに向けた作りになっているのもあると思います。ハロプロから21世紀のアイドルにかけて、そういう傾向が多いと思います。
スー)なるほど。洋楽ではサビっていう概念が無くて、コーラスって言うんですね。だから一番いいトコロはみんなでわぁーって歌う、コーラスっていう意味なんです。今のは一周回って、洋楽的な観念に近いのかもしれませんね。ソロがあってソロをバース(bars)って言って、コーラスを全員で歌うっていう。  ミ)そうですね。
スー)えっとね、全体的にユニゾンが支配してる曲を選びました。AKBで行こうじゃないかと。『君はメロディー』が好きやったんですけど1回かけましたんで、『ヘビーローテーション』。ザ・ユニゾンという感じで。この垢抜けたメロディ、僕大好きなんですけど、ユニゾンが合うなと。あと、ジャニーズがユニゾンアイドルの起源かなと思って。
ミ)そうですね。選曲予想もたくさん届いてます。
スー)はい。光GENJIがユニゾンのイメージ強いと思いますけど、今日は敢えて、シブがき隊。個人的にはシブがき隊がユニゾン感が強いんです。今日かけるのは、好きな曲『DJ in My Life』です。最後ハモりますけど、基本的にはユニゾンですね。映画「バロー・ギャングBC」(‘85公開シブがき隊主演)の主題歌で、『オーバーナイトサクセス』(‘84テリー・でザリオ’16東京パフォーマンスドールがカバー)同様、和製洋楽ですね。作曲した人は『オーバーナイトサクセス』と同じジョーイ・カーボーン(Joey Carbone)でございます。(※日本語詞:売野雅勇)ユニゾンをアイドルでお楽しみ下さい。
♪AKB48『ヘビーローテーション』♪シブがき隊『DJ in My Life』
スー)ああいいなぁ『DJ in My Life』ハハ。
ミ)カッコイイですね。‘85だな、っていう感じ。
スー)カッコイイ。和製洋楽っていう、『オーバーナイトサクセス』は日本の広告の為に作られたと思うんですけど。(※SONYカセットテープCM)この『DJ in My Life』(CBSソニー)もホンダのバイクのCMですね(ホンダDJ・1)。これはアニーっていう女の子(エピックソニー)も歌ってたんです。シブがき隊が同じ音程でぷわーッと大きな音で歌ってる感じ(がいい)。
…Twitterであのコンソメのくだりがわかんなかったっていうのが多かったんです。ハハッ(☆先週つまみ聞き参照。スージーさんがガラケーのストラップに白いコンソメみたいのでSUZUKIと書いたと^^;)なんて言うんでしょうね、名前あるんでしょうが。どーでもいいか。
ミ)コンソメ…てのがわんないハハ。
スー)積極的な意味合いで、ミラッキさんが喋ったようにユニゾンっていうのがアイドルの楽曲と合致するっていう話があります。あとね、次は「ユニゾンは青春だ」「ユニゾンは若さだ」という事で。ま、学生達で「さあ歌おうぜ」という時にハモるヤツはいないんで。みんなで肩組んでユニゾンでね。校歌みたいに粛々と歌うんじゃなくて、青春ソングをユニゾンで歌うと、ええんですよ!この曲かけよう、絶対リクエストや予想とか無いなと思ってたら、さっきTwitterで鳥羽さんがね、この曲いいんじゃないかって。ハハハッ。凄いリスナーがいるなって思ったんです。なかむら・まさと……し。  ミ)あー違った!
(☆月9ではドリカム中村正人さんと仲良し(^^♪)
スー)『青春貴族』って言う曲がありまして、「われら青春!」(※‘74日本TV系中村雅俊主演ドラマ。『青春貴族』は挿入歌)。私の世代は、修学旅行などで歌本作ってバスの中でユニゾンで歌ったんですよ。
ミ)歌本!ハハハッ。
スー)『岬めぐり』とか。ハハハッ。その感じがあります。クラスの全員がずーっとユニゾンで歌いますね。
♪中村雅俊『青春貴族』
スー)あぁバス中で歌いたいなあ。私、高校2年生ン時ね、バスん中で山下達郎『高気圧ガール』歌って。  ミ)はい。
スー)フフッ。先生に「そんな、浪花節みたいな歌やめろ」って。♪なめらかぁ~な、ダメなんです。ユニゾンならないんです。  ミ)ハハッ。
スー)メジャー7thとかなってる曲はダメなんです。こういう曲(『青春貴族』)がいいんですよ。作曲いずみたく。バスん中で歌う曲作らせたら、いずみたく世界一ですよ。青春ユニゾン。…ユニゾンの深い世界に少しだけ沼に突っ込みましたね。ぜひドンドン、メールTwitterいただきたいと思っています。
ミ)では、バスの中でみんなで歌った歌、募集しましょうよ。  
スー)いいですね。
ミ)私は中学3年卒業旅行でドリームズカムトゥルー『未来予想図』と『未来予想図Ⅱ』両方歌いました。帰り疲れて誰も聞いていなかった。そんな思い出もお待ちしております。
スー)ブレーキ5回かかってね。ドライブインかッ!て。  ミ)ハハ。

【ミラッキ・ゾーン】
スー)Twitterで重要な情報が、ベガさんから《スージーさんが言ってるコンソメってのはこれか》と画像を送っていただきました。私リツイートしましたけど、「アルファベット・ビーズ」って言うらしいですね。  
ミ)あ~はいはいはいはい。
(☆アルファベットと言うのでこのキューブ状のを繋げるのかと思ったが、白いコンソメ?アルファベットを書く?粉状の何かと思った筆者^^;)
スー)白いコンソメで伝わんなかった。失礼しました。では皆さんご一緒にユニゾンで「アルファベット・ビーズ!」  
スー・ミ)アハハハハハッ!。
スー)コーラスは「テノールではなく、バスだった」ミラッキさんの選曲でございます。

☆たくさんの予想オクターブ・ユニゾンKing Gnu『白日』キリンジ『エイリアンズ』どちらも一度かけているので新たなオクターブ・ユニゾン。5月特番「90の音粋」での選曲。セルフ・オクターブ・ユニゾン。その他情報超積載(-_-;)
♪谷口崇『指でさようなら』
☆全般的にオクターブ・ユニゾンの男性バンド
♪TOKYO NO.1 SOULSET『Subday』
☆たくさんのメール、キャンディーズ。リクエストは来てないがユニゾン多めの曲。
♪キャンディーズ『ハート泥棒』
スー・ミ)(※囁き声で)ミスター・え~っクス。ハハハッ。
☆平成の終わりに生まれたハモるアイドルグループ・まちだガールズ・クワイア。ハモって踊る。アツ過ぎる⁈ミラッキさん。
♪まちだガールズ・クワイア『セブン・スターズ』

【22:00前半 楽器ユニゾン・一体感はプリミティブなグルーヴを生む】
スー)バスん中で歌った曲シリーズ。はくたか2世さん《『ffフォルテシモ』》腹ペコ青ちゃさん《GReeeeN『キセキ』》孤独な散歩者さん《『夏の日の1993』Class》。
ミ)おー!同世代!
スー)バス!ポリープゆうぢさん《アリス『チャンピオン』》  ミ)ああいいですね。
スー)アハッ『津軽海峡冬景色』歌うんだ。あひるパパさん『ルパン三世』♪あし~もとに~からみ~つく~。  
ミ)渋いなあ。ハハ。難しいよ。
スー)美奈子with妹さんは、私、ど真ん中ですね。『今日の日はさようなら』あ、村ちゃんもど真ん中『岬めぐり』。『岬めぐり』ですよー。♪みさき~めぐりの~。あれ、バスの歌なんです。♪バスは~め~ぐる~。バックのドラムとベース、シュガーベイブですね。
さて、楽器のユニゾンです。楽器でユニゾンをやるというのは、リフですね。リフ、つまり楽器で同じメロディを繰り返す、リフレインするという事です。ま、有名なのは(※ギターを弾いて)♪デイ・トリッパー(Day Tripper:ビートルズ)とかね。エレキギターエレキベースになって音量が出せるようになって、同じメロディをバンドで繰り返して行くと、トランス状態というか陶酔して行く感じっていうのがあって。ロックンロールで同じメロディを繰り返す。ベースとギター、場合によってはボーカルも一緒にやるというのがあるんです。ま、“世界リフ界”を代表する曲は、キンクスですね。(※‘64結成イギリスのロックバンド)。
『You Really Got Me』とか『All Day and All of the Night』とかですね。(※ギター弾きながら)♪You Really Got Me~メロディもギターもベースも全部♪(※ギター)っていうのを歌うっていうね。だからこれは全部ユニゾンという事になります。ただ、洋楽なんで、これを邦楽でやってるバンドを探したら、シーナ&ザ・ロケッツがやってました。アルバム「真空パック」。ベースもギターもボーカルも大体同じメロディやります。あとねー、ギターソロかっこいいんだ!鮎川誠の。という訳で、《飛ばしちゃいけないギターソロ》もあります(※‘22,5,30 vol.113:飛ばしたくなくなるギター・ソロ特集)
♪シーナ&ザ・ロケッツ『You Really Got Me』
スー)カッコイイですね。この(※ギター)ララソラ、って言うのをずっと歌うっていう。ベースもギターもボーカルも同じ事してるんで、やってる内にトランス状態になって行く。一体感!ですね。ユニゾンは一体感である。これがハーモニーが入って来ると、ちょとね、まどろっこしい感じがするんですけど。一体感で同じメロディをやると原始的なノリが生まれるという事ですね。  ミ)うーん。
スー)で、これがエレキギターの進展と共にブリティッシュからこういう演奏、リフレインっていうのができました。もちろん日本でも、ベースとエレキ(ギター)が同じリフを繰り返す曲が作られましたね。あ“~私にとっての「まちだガールズ・クワイア」(笑)スパイダース!  ミ)アッハハハハ!
スー)これ、一回かけてんですよ。ただね、ホント典型的なエレキバンドのボーカル無しで、同じメロディ(※ギター弾く)を繰り返すだけ!あのねえ、電撃ネットワークの歌ですね。『ワイプアウト』って言いますね。‘65スパイダース音源なんですが、その2年前エレキバンドのサファリーズが出した『ワイプアウト』のカバーです。エレキとベース、スティールギターが入ってます。ギターソロは順番に井上堯之、かまやつひろし、スティールギターの大野克夫。とにかく全部の演奏がこれ(※ギター弾く)をずっと続けるだけ。3コードでサブドミナント、ドミナントに上がりますけれど、とにかく延々と繰り返していると、どんなにカッコイイかという。続けて、初めてかけますジャガーズ(’67デビューのグループサウンズ)。有名な『君に会いたい』っていうシングルのB面で、ユニゾン・リフ・ロックやってますね。(※ギター弾く)っていうのを、ベース、ギター、ボーカルもやります。‘67『ビート・トレイン』まあとにかく、ベースとエレキが延々と同じ演奏をリズムに乗って繰り返す。両方ともブルーノートが入ってますんで、なんて言うんでしょうか、当時の女の子がキャーーー!な訳ですよ。陶酔する訳ですよ。  ミ)なるほどねえ。
スー)そうなんですよ。だから今、80歳とか70歳とか妙齢の女性の方々が、当時ゴーゴーガールで(※‘60半ば若者に流行したロックやソウルに合わせて腰を振って踊る女性)、めっちゃ乗りに乗ってキャー!って言ってた感じです。
ミ)55年前、計算しちゃった(笑)
スー)ハハハッ。田辺エージェンシー社長(※田辺昭知はスパイダースドラム担当)がめっちゃドラム叩きまくる『ワイプアウト』から『ビート・トレイン』2曲続けて。
♪ザ・スパイダース『ワイプアウト』♪ザ・ジャガーズ『ビート・トレイン』
スー)ゴーゴーガールがいますよ(笑)
ミ)なんとなくわかります。後のテクノとかクラブでかかる音楽も基本、リフレインですからね。
スー)そうそうそう。ミニマリズムですよね。テクノポップとか、テクノ、もそうですよね。それの元祖みたいなモノかもしれません。かなり周りの女の子がキャーキャー言ってたでしょ。小山ルミとか杉本エマとかキャシー中島が踊ってたかもしれませんよ(☆各自ググって下さい^^;当時のイケイケのハーフモデル・タレントです)。  ミ)ハハハッ。
スー)そんな感じでユニゾンのリフ、ブルースのコード進行を使ったリフが拡がって行ったんですが、大事件が起きます。  ミ)なんですって。
スー)日本で一番有名なユニゾン・リフができるんですけれど、あさっての方向から来ましたね。  ミ)なんでしょう。
スー)ブルース音階使ってブルースの音程使ってるんですけれども、全く和物テイスト。リフレインこんな感じです(※ギター弾く)。』音自体はブルースなんですよ。この音がブルーノートですから。これが意外な歌手によって、意外なリフを伴奏だけじゃなくてボーカルがこのメロディ歌いまして、‘69大ヒットするんですよ。作詞作曲不詳。補作詞なかにし礼編曲川口真。♪ズンズンズンズンズンドコ~。あ!来たー!ドリフターズが日本で一番有名なユニゾン・リフを大ヒットさせます。
♪ザ・ドリフターズ『ドリフのズンドコ節』
スー)フフッ、最後の和音がいいですねぇ。フフ。日本で一番有名なブルース・リフですね。あと、当時の子供達みんな、この振り付け踊れましたからね。おしゃれでございますね。で、そっから以降、ギターの音はよりハードに、そしてギターもベースも皆さん上手くなられてテクニカルになって来ますね。で、もっと複雑なユニゾンをやって行くようになります。さっきの番宣画像で弾いた(※月9は19:30~20:00過ぎ頃、スージー&ミラッキが当日の番宣画像をTwitterで配信。スージーさんはピアノ・ギター等を弾き、ミラッキさんは説明&踊って⁈いる)、スティービーワンダー『Sir.Duke(愛するデューク)』みたいに全部の楽器がユニゾンで印象的なメロディを弾くってのが出て来たんです。今まではリフですから音符的には難しくないんです。もっと複雑な『Sir.Duke(愛するデューク)』みたいな細かい譜割りのモノをユニゾンでやってカッコいいという風潮ができるんです。
ミ)そうなると、やっぱりテクニックが必要になって来るんですね。
スー)そそそそ。Johny, Louis & Char『からまわり』‘79,7,14日比谷野音フリーコンサート。ただ!ギターのCharが荒い演奏でアドリブめっちゃやりまくるんですよ。ベースがルイズルイス加部。ただ、中間部2’10”辺りから、(※口三味線で^^;)♪バララララ~!ワッパンパパ―ン!パラララールダララララルル、とかっていう、かなり複雑な音符をベースとギターが、パッと合わさって、そこで一体感がガッと生まれるんです。で、断続的にユニゾンが始まるんで、単なるフリーリーな演奏でなく、ビシッと決める所があって、カッコいいんですよ!7分行ってもいいですかぁ?
ミ)行きましょう。久々ですね。
スー)ライブでございます。アルバム「Free Spirit 1979.07.14」ジミー・ヘンドリックスの『Voodoo Chile』からのメドレーでございます。
♪Johny, Louis & Char『Voodoo Chile~からまわり』
スー)どーですか、お客さん。  ミ)これは凄いですねエ。
スー)みんな上手くて、みんなカッコいいですよ。たまりませんよ。いやあ素晴らしい。こんな風にギター弾けたら楽しいだろうなあ。
ミ)さっきのシーナ&ロケッツも‘79年。
スー)ユニゾン元年。ハハ。また適当な事言いました。  
スー・ミ)ハッハッハッハ。
ミ)楽器のユニゾンっていう発想が無かった方もいたでしょう。
スー)音楽評論家みたいでしょう。ハハハッ。たまにはこういう事やんないとね。(笑)。10時台後半はまた歌に戻して、参加感、みんなで一緒に歌える世界を追求したいと思います。

【22:00台後半 ライブ×ユニゾンの強さ・迫力】
☆理屈抜きに、ユニゾンとはみんなで歌う事。ミュージカルのような「さあみんなで歌おう」というような感動は、コンサートホールで聴衆と歌手が一緒になってシームレスに盛り上がるのが、ユニゾンの聞きどころ。学校の授業で学んだ「綺麗な声でちゃんと合わせる」堅苦しい斉唱でなく、歌手と聴衆が一緒に肩組んで歌うような参加感の感動が押し寄せる。

☆歌謡曲では珍しいライブのシングル盤
♪野口五郎『コーラス・ライン』
☆Twitterが「カックラキン大放送」で盛り上がる^^;
スー)‘70後半からアリス「ハンドin ハンド」こういうムーブメントがちょっと会ったんですよ。それを漫才ブーム、タモリ、たけしが「ダサい」「汚いんだよ」と潰しにかかったんです。これ(野口五郎)は、古き良き時代の音かもしれません。
☆リスナーから桑田佳祐、Char、野口五郎が流れたので『時代遅れのRock’n’Roll Band』繋がりで世良公則、佐野元春がかかる?と。
スー)ごめんなさい、また後日。佐野元春もう、ぎょーさんかけてるやん。
ミ)十分かかってるよ、って。(笑)

☆ユニゾン界の教科書。「ユニゾンはアツい」。劇的な音源。『勝手にシンドバッド』同様、バンドが全員ユニゾンで歌い観客も歌う+バンド全員のユニゾンのメロディを分解し、メンバー一人一人がそのパートを歌う+最後リードボーカルが自ら弾くギターソロとボーカルをユニゾンさせる。ユニゾンの幕の内弁当。ユニゾンのてんこ盛り。
♪スターダストレビュー『ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス』(☆曲紹介でスージーさん「長いな」とBPTKWOSと略す^^;)

スー)もう一回言っていいですか。どーですかお客さん。いやああ、スターダストレビュー恐るべし。
ミ)いやあ、ライブ行きたくなっちゃいますねえ。
スー)フフッちょっと、私、なんで、泣いてんだろ。ハハッ。いいなあぁ。
ミ)わかるなあ。今ライブは再開されてますけど、こうやってユニゾンできるようにはなってないからなあ。
スー)なってないなってない。あ、だからもあるんんだ。感動的なの。コンサート行っても歌えないですもんね。…ここにはコンソメが入ってます。伏線回収。(笑)最後にもう1個ライブいいですか。  ミ)はい。
スー)多分で、また泣いちゃうかもしれない、私。キャンディーズのルーツとも言える、ザ・ピーナッツ。ナベプロ。一卵性双生児の二人なんで声質が全く一緒。細かい話すると、倍音が綺麗に揃って、ユニゾンがめっ!ちゃくちゃ気持ちいいんですよ!ハーモニーの感動もあるんですけど、同じような声が倍音でピチッと合う感動は、ある意味コーラスを超えると思うんですね。’75,4,5NHKホール、最後の最後のラストコンサート音源。ハーモニーもありますが、基本ユニゾンで押しに押す。ここまで、ユニゾンとは強く、青春でアイドルで若くさで、一体感、言って来ましたが、全部あります!  ミ)なるほど。
スー)ユニゾン界の最高峰だと思います。それが証拠に、ザ・ピーナッツは、嘘のようなホントの話ですが、‘66アメリカCBSテレビ、あの「エド・サリバン・ショー」(※1901-74バラエティ番組:各分野で人気のあるゲストのトークとパフォーマンス)でこの曲を歌ってます。全米を驚かせたユニゾンでございます。これまで長々と話して来ましたけど、やっぱりライブでユニゾンってええなぁって思ってます。これは有名な曲ですね、作詞オスカー・ハマースタイン2世、作曲シグマンド・ロンバーグ。『Lover, Come Back to Me(『恋人よ我に帰れ』)』この曲を残してピーナッツは解散しますけれど、このユニゾン、このライブ。ユニゾン界のTop Of ユニゾン!
♪ザ・ピーナッツ『恋人よ我に帰れ』
スー)ああーええわ、ああーホントにええわ。自分でかけときながら、泣いちゃうな。
ミ)いやァ、すっごいシンクロでしたね。
スー)スターダストレビュー、入りたいなあ、入れてくんないかなぁ。オレも。特別枠で。
ミ)ハハ、ナニ担当するんですか。エヘヘッ。
スー)えっとね、MC。あ、ダメだ、根本要、私より話上手いから。ハハハハッ。自分で感動しちゃいました、ホントごめんなさい。
ミ)ライブ×ユニゾンがここまでになるとは、思わなかったです。
スー)そうそうそう。ユニゾンの迫力、強さ、ね。ありがとうございます。

☆△ユニゾンとは強さである→ロックのユニゾンは個性的な迫力。△ユニゾンとは若さ・青春である。△ユニゾンとは一体感である→ベース、ギター・ボーカルでさえ、同じリフを繰り返すと、プリミティブなグルーヴが出る。△ユニゾンは」アツい→歌手と聴衆が一緒に歌う感動。△Top of ユニゾン→倍音が揃う気持ち良さの感動はコーラスを超える。
ユニゾンの音楽的必然、魅力を簡潔で分かりやすく説明して頂きました。そして何と言っても、その素晴らしい選曲の説得力と、音楽、いいなああああ!と感じた、良い時間でした。

来週(7/11)《すごカバー特集》一般的にはカバーはオリジナルを超えられないと言うが、“カバーブーム”否定的なDJ2人が選ぶ凄いカバー。
☆サイン入りステッカープレゼント→番組シェア:ルミのすけさん 謎かけ大賞:孤独な散歩者さん

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