helwaについて考えてみた

このnoteでは専ら〜heldioガイド〜を書いていますが、今回はつぶやきです。

  2024年8月1日のheldioはハイブリッド語の話題でしたが、コメント欄が大変賑わっています。
またこの配信回を受けて、専修大学の菊地先生がhellogる?ハイブリッド語の例(語形成・語源の観点から)というnote記事を執筆されました。 さらに堀田先生は#5577. まさかの「hellogる」!というhellog記事をお返しされています。 

 これらを聴いたり読んだりしていたところ、helwaについてしょうもない考えを巡らせてしまいました。主に「hellogる」からインスピレーションを得たものと思われます。

「英語史の輪」とも呼ばれるhelwaは、helと輪から成り立っているため、ハイブリッド語の一例です(helの分析については、上記菊地先生のnoteをご参照ください)。 
とはいえ今回私が考えたのはハイブリッド語についてではないのですが、物好きな方がいらっしゃいましたら最後までお読みください。そして、いやいや違うでしょと思われましたら、ぜひご指摘ください。 

helwaは堀田先生がVoicyで運営されているプレミアム限定放送の名称であるため、固有名詞と言えるでしょう。しかしhelwaには間投詞としての用法もあるようです。この起源は実は古く、2023年6月2 日第1回放送の最後の一言が「へるわ〜」であり、たちまちリスナーの注目を集めました。 「へるわ〜」の使用について、堀田先生はコメント欄にて以下のとおり述べられています。

 「へるわ〜」は、せっかく作った省略形をあまり発していなかったなぁと思い、なんとなく最後に発したら、結果としてシメの挨拶になってしまったという…

この現象は1回だけで忘れ去られることはなく、以降「シメの挨拶」として毎回使われることとなりました。そして翌月2023年7月18日の第14回では、放送開始の第一声として「へるわ〜」が用いられており、ここにおいてまた新しい用法を獲得したといえます。「へるわ〜」の後に「プレミアムリスナーの皆さんこんばんは」と続いているため、「こんばんは」という挨拶とは異なり、注意を向けさせる機能を有しているとでも考えられるでしょうか。その後冒頭の「へるわ〜」も繰り返されることとなり、放送の始めと終わりの2回現れることとなりました。

第5回では「へるわ〜」が欠けていたのですが、すると翌回のコメント欄では「今回は聞けて安心した」や「前回は心もとなかった」との声が挙がっており、いかに短期間で新用法が定着したかを窺い知ることができます。
言語変化は通常は時間を要するものですが、helwaはメンバーの親密度が高い小規模なコミュニティであること、また好意的に受け止められたことから新用法が瞬く間に広まったのでしょうか。
これはhelwaのjargonとみなせるのだろうかと思うと(helwaという名称自体はheldioリスナーにも知られているため、用語というより用法ですが)、何だか嬉しくなります。
コミュニケーションの最初にも最後にも使えるという点からは、イタリア語のciao!を思い起こしました。

以上、つらつらと書き連ねており、お目汚し大変失礼いたしました。全く中身がないことは承知していますが、言葉について考えを巡らせることは面白いものです。
いつかheldioで「へるでぃお〜」と聞こえる日がくるでしょうか。

なお、こちらの記事を書く際にはもちろんhellogらせていただきました。
#2041. 談話標識,間投詞,挿入詞
#4201. 手紙の書き出しの Dear my friend


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