昨日、ファーストキスをした
30代になってからの失恋の痛みは、
20代や10代のそれとは重みが全く違っていた。
昔に比べて経験値は増えてきて、趣味も視野も広がってるはずなのに、一向に立ち直れない。
毎日ビール1缶は飲まないと眠れなかった。1人でいるのも誰かといるのも居心地が悪かった。
そして寝る前に思い出して勝手に「次はないかもしれない」と可能性を狭めて、涙を流す。
年を重ねるというのは、執着心も増すんだろうか?
昨日の夜、彼とはじめてのキスをした。
2日前にわたしがした失敗で彼に迷惑をかけたので「ごめん、なんでもする」と言ったら
「じゃあ、キスしてください」って言われた。
正直、ごはんを奢るくらいを想定していたので、絶句してると
「濃ぃーーーーいやつしたいです」
「え、それってディープ?」
「もちろん!」
「やだ!フレンチキスじゃなきゃやだ!」
「ええー・・じゃあ長めにしたい、俺が満足するまで」
「えええええ」
「だってタナカさん絶対笑うでしょ、
そしたら唇かたくなっちゃうじゃないすか。
ちゃんと味わいたいんすよね
だから何回もしましょ」
「....死ぬ、恥ずかしすぎて死ぬ」
「キスしたらデレデレしちゃうな、俺」
信じられますか?
これ交際前の30代男女の会話ですよ怖い( ゚д゚)
キス以上にエロいことなんて、今まで数えきれないほどしてきたけど
恋愛っていつも新鮮なのね。
仕事終わり、夜9時に彼と駅で待ち合わせて、スタバでお茶した。
彼にホワイトデーにもらったハンドクリームを塗ってたらすごく嬉しそうに笑ってて、お店を出た時に手を繋がれた。
また嬉しそうに笑う彼。「しあわせだー」と何度も言ってた。
コンビニで「家でできる最高のチャーハンレシピ」の本を立ち読みして
その辺のベンチで彼は恋愛で大事にしてることを話して「そろそろ帰りますか」と立ち上がったとき、
「タナカさん」と手を広げて微笑んだ。
おいで、というように。
吸い寄せられるようにハグしてキスした。唇は優しく重ねるとこんなに気持ちいいのかと思った。
何度も「好き」という彼の言葉を聞き流した。
この人好きだなぁ、と思うのに「付き合おう」って言葉を、言うのをわたしはためらう。
元彼は婚約者がいたのにわたしと関係を持った。その時の彼は「こんなに純粋にわたしを好きになってくれる人いない」と思ったから付き合った。
誰だって何かを抱えている。絶対に裏切らない人もいない。
自分だっていつか裏切るかもしれないのだから、グレーを受け入れて、それでもそばにいることを選ぶのか、考えると簡単に「付き合おう」って言えない。
「付き合う」って言ったらもう、すぐエッチする、みたいになるのも嫌なんだよなぁ。。。。。。。
あと、単純にわたしがSだから「どう思ってるのかな」と伺う年下イケメンの顔が可愛くてずっと見ていたいというのもある笑
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