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ドイツのお宝の話


先日、競馬のNHKマイルカップは2番人気のシュネルマイスターが勝利した。昔は『外国産馬のダービー』なんて言われたものだが、外国産馬の勝利はずいぶん久しぶりとのことで調べてみると、2001年のクロフネ以来とのことで、と言うことは20年ぶり…クロフネと言えば私が競馬初めてそう長くない頃に『怪物』なんて言われてた馬だったので、そら私もトシ食う訳だ。

さて、シュネルマイスターは父Kingmanは英愛仏のG1を4勝したマイラーでこれはこれで懐かしい名前なんだけど、母父のSoldier Hollowを見て『あードイツ産馬なのか』と思ったらその通りで、さらには母、祖母、祖祖母…と母方に脈々と続くSの頭文字。と言うことはなるほど、ドイツでは名門中の名門、シュレンダーハン牧場の『Sライン』のご出身で。ドイツには馬の名前を付けるときに母馬のイニシャルを引き継ぐ風習があって、この馬も母のセリエンホルデ(Serienholde)から引き継いでシュネルマイスター(Schnell Meister)と名付けたのでしょうかね。Schnell=『速い』、Meisterはそのまんまマイスターと読まれたり、職人の最上位の称号みたいな感じなので、スピードスター的な雰囲気なのかなーと。

ちなみにこのSラインは昔から世界的に活躍馬を輩出している牝系で、古くは凱旋門賞馬のSagaceとか英ダービー馬Slip Anchorとか愛ダービー馬*ザグレブとか。日本でもサトルチェンジから出たマンハッタンカフェとかアグサンから出たビワハイジ~ブエナビスタ、ジョワドヴィーヴル姉妹なんて名前は懐かしいところでしょう。

よくよく掘り返して見ると、最近でもシュネルマイスターだけでなく分枝のサロミナから昨年の朝日杯FS勝ち馬サリオスが出ていたり、スタセリタから阪神JF、オークスの勝ち馬ソウルスターリングが出ていたりと、結構活発だったのね。。。と今更ながらに気づいた訳で。まぁなんにせよ深夜にファミリーライン掘り返してなんとなく懐かしい気分になったのでした。

しかしちょっとよく分からないんだけど、生産者がドイツのNorthern Farmとなってるんですが、これって日本のノーザンファームがドイツに進出したん?どうなんだろう。

こちらはこの牝系の祖となるSchwarzgold。


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