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4/13 過去の皐月賞を振り返って気づいたこと

あっという間に桜花賞も終わってしまった。小さい頃に比べて時間の経つスピードが異常に速い気がするのは年を取ったからだろうか。

今年は朝日杯FS馬のグレナディアガーズが不出走。疾病ではなくハナから皐月賞へ駒を進めてこない朝日杯馬は今までいただろうかと振り返ると2012年のアルフレード以来。あっちはスプリングSの敗戦から切り替えた気がするが…ここのとこ2年連続で2歳王者の称号もホープフルS組。一時はホープレスとか言われてきたが、近年は順調にクラシック前哨戦としての役割を果たしつつある。これから朝日杯はNHKマイル路線、ホープフルはクラシック路線と線引きがされていくような気もする。昔から「2歳王者と言えば中山の朝日杯、阪神のラジオNIKKEI杯は群雄割拠の出世頭レース」という感覚が残っている身としては少し寂しい。(というか今年もまた有馬の2日後の平日にホープフルをやるのか…ファンの身としては中山大障害→ホープフルの昨年が滅茶苦茶楽しかったし、なんならその後に有馬記念までやった方がJBCやドバイのように盛り上がるのではないかと思うが、まあ関係者の皆様は大変だと思うので、そこの配慮であると思うのだけれども)

さて、改めてざっと優勝馬およびレースを見返したが、ここ5年程、古馬になってから活躍した馬の名前が見当たらない。

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コントレイルは大阪杯だけだからまだ分からないが、サートゥルは露骨な使い分けと怪我の重なりに泣かされ、エポカは怪我の為ロクに走れず、ディーマジェは4歳春でリタイア、ドゥラも古馬は結局3戦のみ。無事に古馬戦線を走り切っていたのはアルアインだけ。怪我率高いなぁ。これは1月の金杯開催からたった1月くらいの休みでロングランに入り、最終週のカチコチ馬場になるのが大きい要因なのだろうか。(造園家でもなければ芝について詳しいわけでもないから、あくまで推測でしかないのだけれども。)

しかし改めて優勝馬を見返しても、なんだか昔ほど興奮する馬がいない。ディープの時はもちろん、ディーマジェあたりまではワクワクしていた(世間一般で言うところのの4強世代だが、私は勝手にエアスピネルまで追加して5強としていた。)のだが、如何せんアルアインくらいから興奮しない。(例外として2018年はダブルシャープが出るとなってワクワクしていたが。)最近の牡馬は弱いというイメージが強いからだろうか。事実去年も既にアンチコントレイルになりかけていた私は「1番とか詰まる未来しか見えない」とかなんとか言って推しのクリスタルブラックからどかんと勝負に行ったら返り討ちに合うという経験も…とここまで書いて気が付いた。純粋に見るだけではなく、馬券を買うようになったからである。

損得勘定が付きまとい始めると、人は純粋にそれを楽しめなくなる。少額で勝負できていた人間が一度買い方を変えて、たまたまそれででかい当たりを取ってしまうと戻れなくなる現象と一緒で、ここ2年馬券が買えるようになってからは「楽しむ」よりも「当てる」事に固執していたように思う。だから楽しくなかったのではないか。勿論当たったことがどうでもよくなるようなパフォーマンスを見せてくれれば話は別かもしれないが、なかなかそんなレースもない。スタホと違って、ウマ娘を純粋にレースの勝ち負けだけで楽しめているのも、たぶん賭けているものがないからだろう。

2週間前くらいから平場の購入をやめ、特別戦だけを集中してやるようになってからは前より競馬が楽しくなったような気がする。それを童心に帰ったとしていいのか悪いのかは分からないが、少なくとも今年は楽しみだし、しばらくはこのスタイルを貫いていきたいと思う。

今年自分が何より楽しみにしているのは、エフフォーリアと横山武史のコンビ。近年あまり見なくなってきていた若手の台頭と、そんな彼が跨る素質馬。人馬共に重賞も勝っており、武史は父の血が騒いでいるか、どんどん成長してきた。桜花賞でもアカイトリノムスメを4着に導いたように、もう初G1は目の前だ。ワクワクせざるを得ないだろう。

オッズ的に3強構成のような予想になっているが、きさらぎ賞は今年2000m開催。制したラーゴムはオーソクレースやワンダフルタウンといい勝負。それとタイム差なしのヨーホーレイクだって、若株岩田望来が跨る期待十分の素質馬。スプリングS2着のアサマノイタズラも苦労人嶋田純次とのコンビ。例年のようにトップジョッキーだけではなく、若い世代、苦労人にも有力馬が回ってきている皐月賞。久方ぶりに楽しく観ることができそうで、非常に楽しみだ。

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