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4/20 セイウンスカイについて

先日、ウマフリ様にセイウンスカイのお話を寄稿させていただいた。お時間のある方はご一読いただければありがたい。

たとえばスペシャルウィーク、キングヘイロー、セイウンスカイから1頭選んでくださいみたいな話になった際、私は迷わずセイウンスカイを選ぶだろう。元来逃げ馬が好きというのもあるが、それくらい、彼の逃げっぷりは鮮烈だった。

そしてこのセイウンスカイが勝った丁度1200週、日数にして8400日後に横山武史がエフフォーリアで皐月賞を制覇。

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ちなみに、この年に生まれたのも武史である。(そうか、自分と1個しか違わないのか…)運命なのか、父がクラシック初制覇を遂げたのもこのセイウンスカイの皐月賞。

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そっくりだな。ガッツポーズ。

セイウンスカイはまさに「レースの支配者」としての逃げ馬だったと思う。そして背景がザ・少年ジャンプ。タマモクロスやオグリキャップも牧場が潰れ母が消息不明だったり地方からの挑戦者という「王道少年漫画的展開」を持っていたが、例に漏れずセイウンスカイもそんな馬生。何しろデビューする際、既に父が消息不明で、タマモクロスのように期待されていたわけでもない。そんな雑草クラスの馬がお坊ちゃんたちにスイスイ逃げ切り勝ちを収めるのだから、当時見ていた人たちは強烈だっただろう。

圧巻なのは1冠目より、2冠を獲った菊花賞。1000mを59秒6で逃げながら、その後の1000mは64秒3。こんな息の入れ方、並の馬ができるわけがない。そしてその息の入れさせ方を先導したノリも、やはり名手だ。クラシックという特別な舞台で、淡々とそんなことをやってのけるのは簡単そうに見えて本当に難しい事であると思う。

話は少しそれるが、以前私が「STARHORSE3」にえらく入れ込んでプレイしていた際、1998年世代のレジェンド(実在の馬がカタログとしておいてあり、プレイヤーはそこからメダルを消費して借りることができる。完走すればメダルを得ることができるが、目標着順に届かないと基本的に転厩となり、ボーナスはなし。)

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(世代が全然違うが、カタログ画面はこんな感じ)

は迷わずセイウンスカイを選んでいた。(3厩舎持っていたため、基本的にはサブ厩舎で借り、メインで被らないスズカを借りていたが)で、再現されていたレース映像でびっくりしたのは京都大賞典。恥ずかしい話、そこまで京都大賞典のレース映像をちゃんと見たことがなかったので、4コーナーで一気に後続が詰め寄ってきたときは「ああ転厩だよこれ。終わった」なんてアホな面してチームメンバーに話しかけていたのだが、横に座っていた古株のメンバーが一言。「いや、ウンスはこっからだから。」「うそお」

すると後続に詰め寄られたはずのセイウンスカイが、もう1度伸びるのだ。

私は目を疑った。

詰め寄って交わそうとしてきたメジロブライトやらシルクジャスティスやらを更に突き放して、そのまま1着でゴールイン。無事に所有継続となった。そしてその後「ちゃんと現実の京都大賞典のレース映像を見てみろ」とそのメンバーに言われ、見てみると本当にゲーム通りのレース展開だった。

この一件で、セイウンスカイが更に好きになったのは間違いない。そして菊花賞は周知の通り、「レースを支配して」2冠制覇。その後はなかなか活躍することができず、グラスやスぺ、エルコンには評価が劣る結果となってしまった。

しかし、近年これほどまでに強烈なレースの支配者がいただろうか。というより、ここまで淡々と、まるで魔術師のようにペースを変えるような馬など後にも先にもセイウンスカイしか見たことがない。この馬の逃げっぷりはサイレンススズカとはまた違う意味で、私に強烈な印象を与えてくれている。是非ともニシノデイジーにはもっと活躍してもらいたいものだが…

さて、ここまでたらたらとセイウンスカイの好き加減を述べてきた私が言いたいのはただ一言。早くウマ娘で育成枠実装してください。

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