見出し画像

12/31 2021年の競馬と自分を振り返る~1から3月編~

今日で2021年も終わりを迎える。

個人的に今まで生きてきた22年の中でとんでもなく密度の濃い1年だったように思う。なぜなら一瞬で終わったような気がして止まないからだ。

先日無事に地元へ帰省した私。重賞年鑑をオヤジがいつものように買ってきて、実家に帰ってきた私がそれを眺める…そんな当たり前の年末を過ごすのも2年ぶり。一昨年は成人式、去年はコロナパンデミックでそれどころではなく、親と別々に過ごした年末。当たり前の日常が少しづつ、カタツムリのようにゆっくりではあるが戻りつつあるように思う。来年以降、少しづつ競馬場の規制も緩和されていけばいいなと思うのである。

で、今年に限ってはいつも読むのが楽しみな重賞年鑑が楽しみでもなんでもなかった。なぜなら今年は悪夢のような重賞レースが多すぎる。加えてエリザベス女王杯で28万の3連複を逃した経歴もあるように、自分のアホさ加減と向き合うような年末を過ごすことが確定していたからだ。じゃあ見なければいいって?そんなことができるならとっくに競馬をやめています。

そんなこんなで、年鑑片手に1月から順次振り返っていく日にしていきたいと思う。今日から3が日が終わるまで、約4日間にかけて2021年を振り返っていくことにしたい。

1月

しょっぱなから最悪の出だしを迎えた2021年1月5日。昨年末の負けが尾を引き既に年始からカツカツ馬券生活を強いられていた私は、中山金杯を当てて京都金杯も当てて、金杯で乾杯してやろうと目論んでいた。

その中山金杯。本命は石川裕紀人跨るテリトーリアル。

10回内枠に入り、その内9回は3着以内。しかも金杯3着激走の経験あり。

年始からどでかいお年玉を運んできてくれるに違いないとほくそ笑んだのも束の間。ドスローの行った行った展開のまま、外に膨れて伸びもせず6着で終了。おまけに1~5着まで全ての紐が突っ込んでるのにもかかわらず、軸の彼が6着ではどうしようもない。

そして無事残金は無くなり、指をくわえて見ているしかなかった京都金杯。

1番人気シュリは自信のキリで、再生工場岩田康誠と勝手に思っているケイデンスコールが本命。前走のオーロCの走りで復調の兆しを見せていたように、同じ左回り、しかもかつての重賞ホースならやれてもおかしくないだろうと思っていた。もう1頭はダブルシャープに中京で先着経験もあり、ポートアイランドでタイム差なしの2着に来ているピースワンパラディ。

画像2

今見返しても完璧な印

本来であれば中山金杯が当たってここで勝負する予定だったのだ、本来は。

そして、結果は皆さまご存知の通り1着ケイデンスコール、2着ピースワンパラディ、3着エントシャイデンの大荒れ。

画像1

ワイドはケイデンスコールからの買目だけで、2300円と21280円。人気どころに流していたはずの馬連は8950円。3連複まで買っていれば18300円。全部仕留めていればどかーんと5万円弱のお年玉!!

ええ、年明けから完敗ですよ。金杯で完敗ですよ。

今思えば、もう既に年明けから不吉な予感が出始めていた。この次の週こそピクシーナイトのシンザン記念、ファインルージュのフェアリーSと連続で3連複を仕留めて巻き返したが、その後の日経新春杯でミスマンマミーアを切って馬連ワイドを外すのだから世話がない。根岸Sのワンダーリーデルは「勝春だしなぁ」と辞めたら10番人気2着の激走。はいはい、また今年もそんな年ですかと深いため息をついて1月の競馬を終えたのである。

2月

ハイライトは東京新聞杯と共同通信杯。

馬券的にも人情的にも泣きそうになった東京新聞杯。ここの本命はシャドウディーヴァだった(また岩田!)昨年府中牝馬2着、その前もフローラSで好走歴。東京好走の歴があるなら連対は固いだろうと踏んだ。

ただ私、前述した通りカッツカツの馬券生活なのである。馬連とワイド、どっちかしかこの時点では買えなかった。なら配当のつく馬連だ。3番人気の軸馬からワイドで流しても大してつかないよなぁと、悪魔が私の耳元でささやくのである。相手に同舞台のNHKで3着もあるカテドラルを筆頭に、トライン、プロディガルサン、サトノアーサー、カラテ、ヴァンドギャルド、エントシャイデン、サトノインプレッサを選択。

レースは4コーナーで外からシャドウディーヴァとカテドラルがいい手応えで上がってくるのを見てボルテージがマックスに。本命だけならまだしも、一番の自信のあった穴対抗まで上がってくるのだ。叫ばない方がおかしいだろう。おいおい、この2頭の馬連なら相当跳ねるぞ。イワタイワタタナベタナベと忙しく絶叫。200の地点でこの2頭の鍔迫り合い。そのままそのままと叫び始めたら、なんだか内から1頭だけスルスル抜け出してくる黄色い帽子。それが若武者菅原君が跨るカラテで、紐にはいても軸にはしていない。脚色が違いすぎて一瞬で諦めた。だったら頑張っている菅原君に重賞初制覇を成し遂げてほしい。頑張れ菅原君!と一声かけると同時に、カラテは先頭でゴール板を駆け抜けた。ゴール後、何度も右こぶしを握り締めて喜び、涙を流す菅原君に感動した。

画像4

どの目線で話しているんだと思われるかもしれないが、やっぱり若い世代がこうして活躍するのは嬉しい。このまま今年も頑張ってくれと思うばかりであった。(ちなみに馬券収支では4万近く購入しながら回収率0%の悲しい悲しい騎手。応援しているのに辛いですね!!)

そして翌週。新馬戦、百日草特別と連勝し、デビュー当時から目をつけていたエフフォーリアがモノの違いを見せつける完勝劇。

改めて見返してもこのレース、1~5着が現在もOPクラスで活躍、しかも重賞をバンバン勝つようなメンツなのである。

画像3

1着エフフォーリアは言わずもがな、後の皐月、秋天、有馬優勝というスターホース街道を驀進。

2着ヴィクティファルスはスプリングS優勝、3着シャフリヤールは毎日杯レコード勝利の後、日本ダービー制覇。4着キングストンボーイは青葉賞制覇、5着ステラヴェローチェは神戸新聞杯優勝、皐月、ダービー3着、菊4着、有馬4着の大活躍。

とんでもないメンツの中完勝劇。そりゃあこの年活躍するよなと、全ての結果が分かった今、本当に思う。

(フェブラリーステークス?ソリストサンダーとワンダーリーデルの2頭軸3連複で見事に外したそんなレース知りません。)

3月

ウマ娘が配信され、競馬人気が爆上がりし始めてきたこの月。かくいう私もありがたいことにウマフリ様へ多数の寄稿をさせていただき、その中の一つの記事に、ローズバドについて書いた記事があった。

そんな記事を書いた週、中山牝馬ステークスに彼女の血を継ぎ、希少なローズキングダム産駒のロザムールが出走していた。これは何かの縁かと思い、ロザムールとフェアリーポルカの2頭軸3連複と、彼女からワイドを流した。

ひどいどしゃ降りの中開かれたゲートの後、スイスイとロザムールが先手を取る。スイープセレリタスにびっしりマークされながらも、直線に向いてもまだしぶとく粘る。道悪馬場での好走歴はメンバーでも群を抜いていた彼女の走りは未だ強さを増すようにも見え、追いすがるスイープセレリタスはたまらず後退。変わって上がってきたのは…フェアリーポルカ!

狙いはドンピシャ、しかもこのままなら3番手にいたランブリングアレーもワイドでは買っていたから、馬連ワイド完全的中。もうそのままでいい。ヒロシヒロシと、就活中のホテルだというのに連呼。そして残り100m、絶対このままで決まったと思い、「よし」と叫ぼうとしたのも束の間。外から武豊騎乗のランブリングアレーがロザムールもろとも飲み込むような加速を見せるのである。

バカバカユタカ、きみとロザムールの馬連はないんだから、3着で我慢してくれ。このままならポルカロザムールの1点馬連が当たるんだから。やめてくれ。と叫ぶのもむなしく、最後にきっちり全馬をとらえきってゴールイン。叫ぶと差される呪いでもあるのか?本格的にお祓いを考え始めたりもした(行ってないが)当たったのだから文句は言えないが、馬連迄取れていたら払い戻しは1万円を優に超えていたろう。そしてこの後、何かの歯車が狂ったかのように外し続け、スプリングS馬連を取り、親父との馬券対決で初万馬券を取りながらも翌日の高松宮記念を前にして全部吐き出して、マーチSも六甲Sもケンして当たり、最悪な気分で迎えた高松宮記念はセイウンコウセイとラウダシオンから勝負し、大穴候補として最後にぶち込んだトゥラヴェスーラが届かずに悶絶する事になった3月競馬。仁川の舞台で後のダービー馬がとんでもないレコードを叩き出したことにもレースが終わるまで気づかない程、打ちひしがれ始めていた3月であった

明日に続く。


ここまでお読みいただきありがとうございます。よろしければボタンを押してくれるととてもうれしいです。