女性に求められるものについて

   Twitterで、HTB朝の情報番組「イチモニ」で流れた、新内閣で女性登用が少ないことついての発言を記したツイートを目にした。この番組ではアナウンサーが「華やかさより実務をとった形」と報道したという。

   新内閣が発足しその平均年齢の高さや女性の少なさが話題になっていた所にこの報道である。北海道のローカル番組とはいえ、こうした発言がしれっと流れるそのヤバさについて考えたい。この発言の問題点は、そもそも女性大臣に求められるものは華やかさ、と考えていると思わざるを得ない点。そして、女性は男性よりも実務で劣ると言っているようなものだという点。ちょっと考えたら明らかに報道するにはおかしい内容だと分かるはずだし、これを自然に発言したのだとするとその時点で根本的な差別意識がみえてしまっている。政界においては、やはりどこかホモソーシャル的なものを感じると改めて思った。こんなにも世界的に、性別関係なく才能やスキルが重視されているこの時代に、日本がこれほど性に関して後進国なのは何故なのだろう。島国ってのは関係しているのかな。大学の講義でドイツの歴史、社会を学んだ際もドイツの女性議員比率の高さは取り上げられ、日本と比べて問題化されていた。やはり一番は世代間での価値観の違いだろうか、日本は十年は遅れているのかもしれない。

   今回は政治上での話だったが、社会全体的に日本では未だにこうした女性への差別的発言は多いように思うし、性別役割分業意識を根底から覆すことは出来ないのかと嫌気がさす。男女平等において、単純に数の問題ではなく、まず機会が与えられているかどうか、等しく女性を社会を担う一員として、同じ考えを持つ人間として、みているかどうか。まだそこから始めないといけないのかと、問題の根強さを感じた。

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