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Principle 8: 「その人」を診る

Principle 8
家庭医は患者の主観的・個人的な側面を扱う。医療は長い間、過剰に客観的で実証主義的なものとなっていた。家庭医は、感情への感受性と、関係性への洞察によって、こうした医療にバランスをもたらす。これには自分を含めた感情に対する知恵が必要になる。家庭医療が自己省察的な医療である必要性がここにある。

McWhinney, I. and Freeman, T., 2016. Mcwhinney's Textbook Of Family Medicine. Oxford: Oxford University Press.

患者の主観的・個人的な側面をケアに統合させることの歴史的な重要性は、「The Origins of Family Medicine」でも述べた。

このprincipleにおいて重要な点は、「こうした診療を行うためには自分を含めた感情に対する知恵が必要となり、それがゆえに自己省察的である必要がある」という点であろう。

これらの点について理解を深めるには、Emotional Intelligence (by Daniel Goleman)、Reflective Practitioner (by Donald Schön) などが参考になるかもしれない。敢えて、もし何か一つ手っ取り早く手にするのならば、Mindful Practice (by Ronald Epstein) が良いかもしれない。

Epstein R. M. (1999). Mindful practice. JAMA, 282(9), 833–839. https://doi.org/10.1001/jama.282.9.833

この原文はUniversity of WinconsinのDepartment of Family Medicine and Community Healthのページから閲覧できるようである。よかったら一度ご覧いただきたい。


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