【検証】本当のインテリ芸人ならばお笑いの答えを導くことが出来るのか

僕は「ネタが面白ければ大丈夫」という先人達の言葉を信じている。本当にそういう人が報われるなと思う、グッと来るシーンを今まで何度も見てきた。

ネタが面白ければお客さんはついてきてくれるし、チャンスも与えられるというシンプルでフェアなルールにのっとって、日々ネタを磨こうとしている。僕らの活動の90%以上のエネルギーと意識はそこに向かっている。ネタが面白かったですと言ってもらえると本当にこの上なく嬉しい。

しかしながら、そういったネタでの頑張りがまれに実を結んでメディアに出演できた時など、僕らはコントをやっている芸人の側面より、ダブルインテリコンビの側面に注目されることが多い。

「インテリ」は鼻につくだけで笑いにつながらないことも多いから、ある程度学歴がある人だって特段その点には触れず芸人をやることも多い。

ただし僕らの場合はインテリ芸人の中でもやや異質で、早稲田大学卒というだけでお腹いっぱいなのに、僕が公認会計士兼税理士という、別に売れなくても大丈夫そうな資格を持ってしまっている上に、相方の一平も「とにかくIQが他の人より高い」という称号(JAPAN MENSA会員)を得てしまったものだから、経歴に焦点が当たることが多い。これは当然と言えば当然だ。悔しいけれど、客観的に見たとき自分達の一番の個性は現状、「インテリであること」なのだ。

これまで、この「ダブルインテリコンビ」という十字架に何度苦しめられたことか。普段のライブに来てくれるお客さんはインテリかどうかなんてそんなに意識することなく僕らを見てくれている(と思う)。
ただ初めましての方と接する時、特に顕著にインテリと向き合うことになる。「超高学歴芸人の2人」って言われて、どんな顔をすればいいんだろうとか、「2人とも頭が良いんですよね?」って言われたらなんて返せばいいんだろうとか、しどろもどろになって、「こんなはずじゃなかった…」とか思いながらがっくし帰る。

(インテリが邪魔だ…2人ともインテリじゃ可愛げがない…インテリの肩書さえ無ければ…)そんな気持ちで何度うなだれたか。

しかし分かっている。冷静に振り返ると、別にインテリがすべての元凶というわけではないのだ。そもそも、それ以外の光る個性が無いとか、シンプルにネタやトークのスキルが足りてないとか、人間性の問題とか、解決すべきことはたくさんあるのだ。いやはっきり言ってしまえば、「もっと面白いと良かった」みたいな超シンプルな話の時もある。

それで、不意に思った。

【頭が良いとか言いながら、お笑いの「解」全然導けてなくない??】

おかしい、おかしすぎるだろ。何回同じ問題で間違えているんだ。もっと予習復習をして考えなさいよという話だ。足りないのである。失敗するということはまだまだ準備不足なんだ。

成功するためにどうするべきかみんな考えている。でも本当に頭が良いなら、考えるのが得意なら、ちゃんとどうするべきか分かるはずなんじゃないのかっていう、漫画みたいな仮説を立ててみた。

※「お笑いを頭でどうこうしようしてるからダメだ」というのは一旦無しにして、インテリ芸人なので、頭でどうこうしようとトライしたらどうなるのかっていう娯楽と思ってもらえると幸いです。

僕の場合、昔から文でまとめると頭が整理される。

ここまで書くのにもすごく時間を費やしてしまっているし全然オシャレな文章じゃないけれど、頭の中をグルグルめぐっていた考えがまとまって、より深い部分ざっとまとめたらこんなもんだ、と、読み返して知る。

人に見られるというプレッシャーの元で書き残すことでより強い意識で臨めると思うので、これは好都合である。読む人にはドキュメンタリーとして楽しんでもらえばと。

考えて考えて成功したら、本当のインテリで、
考えて考えて失敗したら、全然インテリじゃなかったということで、

黙っていて経歴自慢のコンビだと思われるのを待つくらいなら、インテリらしく考えて、もがいてみます。 (思いつきで一気に書いているので、めっちゃ恥ずかしくなって、すぐやめるかもしれない)。

今日は、自分自身のとてもよくない部分について考えてみる。

※有料の内容は他言無用でお願いします。恥ずかしいし。

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