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FF5ピクセルリマスター 遊んでみた今更な感想(辛口)

さて、FFピクセルリマスター個別としては最後の感想日記となります。

FF4の最後でも書きましたが、
FF5はFFシリーズの中でも一番といっていいほどお気に入りなのです。
ですので、タイトルにもありますが、
かなりの辛口感想になりますので、よろしくお願いいたします。


『ファイナルファンタジーV』
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まずは良いところから述べさせて頂きます。
とはいっても、これはピクセルリマスター共通の良いところみたいなものですので、簡単に上げさせて頂きます。

・音楽
・グラフィック
・操作性の向上
・中断セーブ

リマスターになっていろいろ処理のスピードが上がり、遊びやすくなっています。
これは現代のRPGとしてよい点と思われます。
昔のRPGは今遊ぶともっさりしていると感じることもありますので^^;

「ビッグブリッヂの死闘」はリマスターでも名曲!!

違和感については、これもまたピクセルリマスター共通のところがありますので、
FF5が大好きであった、私ならではの視点でお話させて頂きたく思います。


★槍のエフェクト

FF3の時にも話させて頂きましたが、私は「竜騎士」というのが大好きなのです。
FF5では第一世界の最後のほうでジョブとして使えるのですが、そこで私は愕然となりました。
竜騎士固有の武器の槍で攻撃した時、突いたモーションに対してエフェクトが剣で切ったように斜めに振り下ろすものだったのです・・・。

※アップデート後では
横に突くエフェクトになりました。

なぜ!? と目を疑いました。
SFCではちゃんとまっすぐに突くようなエフェクトだったのに、なぜ剣と一緒・・・?
FF3ではまだ振り下ろすモーションだったので、剣のようなエフェクトはまだ自然でした。FCでもそうでした。
ですが、FF4リマスターでさえ突いたエフェクトだったのに、何故FF5では振り落とすエフェクトなのでしょうか・・・?

※確か鞭も斜め上からの「切る」エフェクトだったかと思います。
すでに修正されていて、ネット上でもこんな細かい指摘が見られなかったので確認する方法がないのですが。

鞭はSFCでは空を切るような乾いた音ですが、
リマスターでは現在でもなんだか金属音がします。

・・・これらは、個人的には大ダメージで、その時点で遊ぶのをやめ、Steam上にて返金を求めるほどでした。
2時間以上プレイしていたので、それは叶いませんでしたが、それぐらいがっくり来ました。

そんなエフェクトくらいで大げさな・・・と思われるでしょうが、それくらい気になって気になって仕方なかったのです。

FF4では突くモーションで、突いたエフェクトだったので、FF5ではエフェクトを変更することを忘れてしまったのではないかと思います。
そして、それを確認することもしなかった・・・、いや、もしかしたら気付いてさえいなかったかもしれません。

そのこだわりのない姿勢がたった十数フレームのエフェクトの中に見えてしまったので、私はかなり失望したのです。
その上、その他の細々とした演出の違いや、使いまわしなども見せられてしまっては・・・です。


★4倍速ダッシュ

FFピクセルリマスター共通の改良点に、「キャンセルボタンでのダッシュ」があるのです。
街やダンジョンを快適に移動はできるのですが、FF5以降になると話が違ってきます。

FF5では、シーフの特性として「キャンセルボタンでのダッシュ」が備わっており、ジョブを変更するかアビリティをセットすることで使えるようになるのですが、
ピクセルリマスター共通の仕様により、その価値が激減してしまったのです。

SFCでは移動の快適さを上げるために、メンバーの一人をシーフにするか、誰かのアビリティ枠を一つ潰すかしないといけません。

それにより、
快適性を犠牲にして戦闘の有利を取るか
快適性をとって戦闘の不利を取るか
というある程度の選択が生まれます。
(極端に不利になることもありませんが・・・。)

しかし、ピクセルリマスターではシリーズ通して標準でダッシュができるため、そのアビリティがほぼ不要になっています。

そういうことにはなってしまいましたが、シーフのアビリティとしてダッシュは当然残されています。
ただ、発売当初のシーフのダッシュは4倍速となっており、とても制御できないスピードになっていました。

現在では3倍速くらいになっています。

後のアップデートで速度が抑えられ、ある程度のスピードにはなりましたのが、思うところはありました。

確かに、ダッシュがなくても素早く移動できるのは快適性に繋がりますが、メンバーに一人いればダンジョンを素早く動けるというシーフの有利な特性がなくなってしまうのです。

それに個人的には2倍速で十分なので、それ以上のスピードはいりませんでしたし、それ以上のスピードが必要な方もいないのではないでしょうか・・・。(RTAに必要?)

それならば、何か他の効果を持つアビリティに置き換えるとかあったとは思いますが、原作準拠ですのでそこは変わっていません。
議論する余地もなかったのでしょう。

加えて、誰もが少し触っただけで「速すぎる」と思えるものを、そのまま導入してしまったことにも問題があると思っています。

私も非常に扱いづらいので、本来なら有利に働くはずのアビリティを外しておりましたし、シーフがいる場合は極力ダッシュを使わないようにもしていました。

それに、後のアップデートで速度が抑えられていますので、「速い」と認めているのです。
なぜ、それを指摘するまで思わなかったのか、と。

通常のダッシュは2倍速、シーフのダッシュも2倍速。
ただ単に、2×2=4という仕様上の数値だけで考えていたのではないか、と。


★魔法の並び方

FF5の魔法には1~6のレベルがあり、黒魔導士や白魔導士のジョブレベルが上がっていくと、そのレベルのアビリティを覚えていきます。
それを他のジョブにセットすると、覚えているレベルまでの魔法を使うことができます。

そういった仕様なのですが一覧での魔法を確認する際、
その並びがレベル毎に横並びになっているわけではなく、
レベルの低い順に上から埋まっていきます。
ここも違和感しかありませんでした。

ファイラは本来レベル3ですが、
レベル2の魔法を一つ覚えていないため、
表記が上にずれてしまい、
まるでレベル2のように見えます。

FF1と3では、魔法レベルごとに使用回数があり0になるとそれ以上使えなくなります。
FF2と4には、魔法レベルの概念はなく、個別に設定されているMPを消費して魔法を使います。

FF5はその中間みたいなもので、魔法レベルの概念はありますがレベルごとの使用回数はなく、それぞれ設定されているMPが消費されます。

なので、レベルごとの使用回数ではなくMP方式が採用されたFF2や4にならって、そのような表記になったとはと思います。
しかし、レベルの概念はありますのでレベルごとに表示の段を分けてほしかったと思いますし、
SFCではそのようになっていました


★魔法の一覧表示

SFCでは所持している魔法についてメニュー画面ですべて確認することができましたが、
リマスターではジョブやアビリティで使えるようになっていないと、確認はできません。

※小ネタとして、何故か魔法を使えないジョブなら、白・黒・時空の魔法の所持を確認できるという変な仕様もありました。

敵の技を使えるようになる青魔法に至っては、そのジョブになるか、アビリティをセットして、使用できる状態にならないと覚えている魔法は確認できません。
※青魔法を覚えるためのアビリティとして「ラーニング」というものはありますが、これだけでは覚えた青魔法はメニュー上では確認できません。

忍者は魔法が使えませんので、一部分の確認はできます。
しかし、青魔法、召喚、魔法剣、歌はどこへ・・・?

青魔法を敵から覚えていく本ゲームにとって、現在取得できているかどうかをすぐに確認できないこの仕様は、ストレスでしかないのです。


★ブレイブソードの存在価値

FF5の隠し武器として「チキンナイフ」と「ブレイブソード」というものがあります。

前者の「チキンナイフ」は逃げれば逃げるほど攻撃力が上がっていく卑怯者の武器。
後者の「ブレイブソード」は逃げると攻撃力が下がっていく勇者の剣。

といった位置付けで、ゲーム上ではそのどちらか一方しか取得することはできません。
(リマスターではバグで両方とも取得できますが、ここでは言及を控えさせて頂きます。)

上がることしかないチキンナイフより、下がる可能性のあるブレイブソードのほうが価値が低いとされてきましたが、
リマスターのアップデートにおいて、「戦っていくとブレイブソードの攻撃力が徐々に回復していく」というものが追加されました。

これについても「何故そんな変更を?」といった疑問しか沸きませんでした。
確かに、攻撃力が下がってしまうブレイブソードの扱いはチキンナイフより下ではあります。
しかし、その扱いにくさがゆえに、

「攻撃力が下がっていない」
ブレイブソードを所持している

一度も戦闘から逃げていない

ということが、何かしらの勲章みたいになっていました。
しかし、このアップデートにおいて、ブレイブソードの価値が上がってしまったことにより、この意味が薄れてしまったのです。

とあるYoutubeの動画でも触れておりましたが、
そんな修正をするのであれば「戦い続ければ攻撃力が際限なく上昇していく」という仕様であれば面白かったと思いますが、そういうこともなく、
原作準拠の最大攻撃力を上限に戻っていくという仕様でした。

※尚、一度も逃げずに攻撃力が最大であったとしても、最強武器の「ラグナロク」より攻撃力が低いことは、SFCからの悲しい事実ではあります。


と、細かい仕様や表現について、いろいろと語らせて頂きました。
結論としてはFF4と同じく、
これ程のものであるのならば、買う必要はなかった
というものになります。

私は途中でリマスターを進めるのをやめ、3DSを出してきて、
SFC時代のFF5を再び遊び始めました・・・。


私がFF5のリマスターに願っていたことは、

「原作準拠でグラフィック・音楽が綺麗になった平成のFF5」
もしくは、
「原作からのバランスを見直し、追加要素を楽しめる令和の新FF5」

だったのです。

ですが、この作品においてはそのどちらも中途半端であり、私の願いが叶うことはありませんでした。

せめて、追加要素でもあればやる気も維持できたと思いますが・・・。非常に残念です。


FF4まではクリアまでこじつけましたが、
FF5は途中でやめてしまっています。

SFCと大差なく、驚くべき点もこだわった点もなければ、
やる価値がまったくないからです。

評価するべきゲームを途中で止めることは言語道断だとは思いますが、
もう見えてしまった寂しい結末に悲しくなってきて、
どうしても続ける気にはならなかったのです・・・。

もしも、さらなるアップデートが行われ、
武器やジョブ、隠しボスなどが追加されるのであれば、再び遊ぶこともあるでしょう。
その可能性については、なんとも言えませんが。


というわけで、私のFF5ピクセルリマスターについての感想は以上となります。

FF1の感想でも申し上げました通り、FF6は購入しておりません。
評価はできませんが、それ以上に空しい気持ちになりたくありませんでしたので・・・。

ただ、ネット上での情報を見ておりますと、
FF5までのリマスターと同じような評価のように感じます。
結果として、買わなくてよかった・・・と。


FF1~6ピクセルリマスターにおける感想は終わらせて頂きますが、
次回は「ピクセルリマスターの意義」について書き綴ろうと思っています。

昨今、昔のゲームが綺麗に遊びやすくリマスターされているものが増えてきました。
昔からゲームを楽しんできた私にとって有難い話であります。

その中でFF1~6のピクセルリマスターが満を持して発売されたのですが、
そのシリーズにおいて感じたことをまとめ、
おさらいのような感じで語らせて頂ければ・・・と思います。

それでは、また次回にて・・・。


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