10/10

　めっきり本を読まなくなった。
　物心ついたころから本ばかり読んでいる子どもだった。高校時代は図書委員だったこともあって、今となっては信じられないエネルギーで本を読んでいた。
　それが成人して以降、すっかり本との距離が遠のいてしまった。全く読まないわけではないし、レポートや課題などで必要な本は読んでいたが、高校までのような熱量で本を読むことがかなり減ってしまった。
　SNSに張り付いているオタクだから、は最大の要因だろう。己の怠惰さゆえ、スマホやSNSの手軽さにかまけてしまっている。
　あと、成人して以降、フィクションで大きく感情が揺さぶられることを過剰に恐れているのも大きいと思う。何がきっかけでこうなったかは思い出せないが、いつの間にかそうなっていた。これも成人してからだが、映像作品で登場人物が辛い目に遭っているとしんどく感じるようになってしまった。そのせいで見ることを恐れている作品がたくさんある。SNSに張り付いていることと比べれば悪いこととは思わないが、そのせいで素晴らしい作品と出会う機会を失っているかもしれないと思うと惜しい気持ちになる。
　そしてこれを、3年ほど言い続けているのも恐ろしい話だ。読書、およびそこからのインプットの不足を自覚して以来、美容院や皮膚科（電波が悪い）では本を読むようにしている。あと飛行機の中。

　何が原因で体調が悪いのか分からない時期となった。
　季節の変わり目、低気圧、PMS、低血圧、要因なら山ほどある。今年の相次ぐ体調不良で量を食べられなくなり、体重が減り、ただでさえない体力がさらになくなり、余計に食べられなくなる負のループに陥っているのもある。おまけにSNSを見れば誰もが怒ったり悲しんだりしていて、何が正しいのか分からず、物価も上がり、政治もこの有様で、毎日のように胸糞悪い犯罪が起こり、それでもどうにか楽しく生きようとしてきたが、体が弱ってきたのに引きずられて心の方もちょっとまいってしまった。
　↑を書いているときは仕事のことでも悩みがあり本当に参っていたが、三連休でかなり持ち直した。街に出られるときは街に出ようと思った。

動物園にあった、謎の水飲み場

ウツボカズラ