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ようこそ 犬語の世界へ番外編 ハーネスは犬の福祉にかなうもの。

犬には首輪という常識が何世代にも渡って真しやかに伝わってきました。

その犬の個性に合わせた犬具を使って引っ張り改善と言われていますが、リーシュ(ここではリードではなくリーシュを使います)を引っ張るは、その犬の個性ではなく、状態、行動です。

リーシュが着いていなければ犬は首輪もハーネスも引っ張りませんよね?
どうでしょう?、ここに気づくことが大事なんです。
引っ張るのはリーシュであって、ハーネスでも首輪でもないのです。

大概の犬は外へ出るようになれば、首輪やハーネスに着いたリーシュを引っ張るようになります。

つまりリーシュが着くから必然とその後についてくる人間というアンカーを引いているのが犬なのです。

人はリーシュを引っ張られると何故か怒りがわいてくるようです。

楽しく散歩をしたいのに犬がリーシュを引っ張るのでそれどころではない人は怒りが込み上げ、犬に何の予告もなしにリーシュで激しく引き戻したり、鋭く一瞬強く引き(ショック)を入れて犬に不快や苦痛でそれを知らせようとする人やトレーナーがいます。

それで学習する犬もいますが、それは犬から見た福祉にかなっているのでしょうか?
福祉というのは相手の幸福を考えるもので、福も祉も幸福のことを意味しています。

人から多くの制約を受ける散歩好きな飼い犬にとって、その時間は最大の最高のエンリッチメントです。

草や木の、空気や地面の、見知らぬ犬の排せつ物に異性の匂い...普段、一人歩きのできない犬にとって、飼い主つきでも犬は幸福を感じるでしょう...24時間のうちでホンの数時間の外界へのアクセスです。
心もはやるでしょう、興奮もするでしょう、気に入らない犬には飛びかかる行動もあるでしょう...それを叱られても犬は次の散歩を待ちわびているはずです。

その最大のエンリッチメントのさ中、突然、首に圧力がかかりガクンと引き戻されたり、ガツンと首に苦痛や不快が与えられます。

その苦痛や不快に効果が見られないと、使い方が悪いということでよく効く方法を習わせられたりします。

私たち人間は、自分の不快を取り除くためには、犬に不快や苦痛をいとも簡単に使ってしまいます。
プロトレーナーが効率よく使い、跳び跳ねていた犬にてきめんに効けば魔法のように見えるはずです。

犬がそれに怯むとき、犬の好きなものであふれたいた世界は崩れていきます。
そして私たち人間はしつけの名の元にこれを正当化してしまうのです。

首輪で苦しくさせてリーシュの引っ張りをやめさせよう、それでもダメなら首の絞まる首輪でもっと苦痛や不快を与えてリーシュを引っ張らなくさせよう、それでもダメならトゲのある首輪でチクチクさせよう、それでダメなら電気を流せる首輪を使おう...(過剰反応がある場合、犬の認知を変えるトレーニングが必要ですが非暴力/非強要/非侵入的でなければなりません)

犬に苦痛や不快を与えるために犬と暮らすのでしょうか?

ハーネスに換えるだけで犬は首の不快から解き放たれて安心してリーシュを引かずに散歩する犬もいます。

それは私のタービュレンもそうでした。

イギリスの犬の攻撃性問題行動のスペシャリスト、
https://www.dogpartnership.com/

アンジェラとの出会いが「犬にはとりあえずハーネス」の第一歩になったのです。

サリーよりも先に来日し、サリーのフリースラインドハーネスを最初に日本に持ち込んだのもアンジェラでした。

ハーネスに換えるだけで、犬のボディランゲッジが自然に現れ、首の下げる位置、肩の角度さえもボディランゲッジのひとつだと知れば知るほど、私たちが首輪に繋いだリーシュによって犬から多くの言葉を取り上げていたことがわかりました。

犬というコンパニオンアニマルのための幸福度を考えるとき、どうしてもリーシュに繋がなければならないなら、首輪という選択よりも、ハーネスほど犬の福祉にかなったものはないのです。

子犬の時から犬の心身にあったハーネスをチョイスし、人間の子どもの靴と同じように成長してサイズが合わなくなったら買い換え、犬のボディランゲッジを阻害しないハーネスをチョイスしてください(^-^)

そしてね、ハーネスとリーシュ着けた子犬ちゃんの動きと歩幅合わせたお散歩で、子犬ちゃんは人と合わせた散歩は楽しいと学習してくれるのです。

人と暮らす犬たちの世界が豊かでありますよう、その一つがハーネスでありますよう願っています。

#犬の散歩 #犬とハーネス #犬とストレス

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